自然環境・生物多様性

ツシマウラボシシジミ

1.概要

(1)分類
  • チョウ目 シジミチョウ科
  • ツシマウラボシシジミ
  • 学名  Pithecops fulgens tsushimanus
  • 絶滅危惧ⅠA類(CR)(環境省第4次レッドリスト)
(2)分布及び個体数
  • 長崎県対馬の上島にのみ分布する日本固有亜種。種として、国外では台湾、中国などに分布する。
  • とくに2000年代後半以降、シカの食害によって、分布域が大きく縮小した。かつては沢沿いに普通に見られた本種だが、ほとんどの生息地で絶滅し、現在の生息地はごく限られ、現在、日本でもっとも絶滅が危惧されるチョウとなっている。

写真:ツシマウラボシシジミ

2.形態的特徴及び生物学的特性

  • 小型。オスの翅表は青色で、メスは黒色。翅裏は白の地に黒い目立つ斑紋がある。
  • 成虫は、年5回、5~10月頃に発生する。
  • 食餌植物は、マメ科のヌスビトハギやフジカンゾウなどである。

3.好適な生息地

  • 沢沿いのスギ植林地や広葉樹林の林床。沢沿いを通る林道沿いやシイタケの栽培地などが良好な生息地となることが多い。

4.生息を脅かす要因

  • シカの食害によって、対馬の林床植生は大きく失われ、本種に壊滅的な影響を与えた。
  • 一方、植林地で林床が暗くなっていることも環境悪化の原因である。

5.保護の取り組み

  • 種の保存法に基づく国内希少野生動植物種指定(平成29年)。保護増殖事業計画策定(平成29年)。
  • 現在、チョウ類の保全団体、昆虫館、対馬市、環境省などによって生息状況の調査、飼育繁殖、環境の保全活動が実施されている。

6.参考

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