自然環境・生物多様性

オオトラツグミ


令和8年6月30日付で保護増殖事業を完了し、維持・監視フェーズへと移行しました。

1.概要

(1)分類
  • スズメ目 ヒタキ科
  • オオトラツグミ
  • 学名 Zoothera dauma major
  • 準絶滅危惧(NT)(環境省第5次レッドリスト)
(2)分布及び個体数
  • 鹿児島県奄美大島でのみ繁殖。
  • 生息環境は極度に限定されており、樹冠が閉鎖、風が当たらない、林床の湿度が高い等の条件が全てそろった天然照葉樹林で生息を確認
  • 1,570~5,024個体と推定(平成26年度環境省調査)

写真:オオトラツグミ

2.形態的特徴及び生物学的特性

  • 翼長約16.5cmの小型の鳥類
  • 生態には不明な点が多い。育雛期には、雛にミミズを多く与える。
  • 奄美大島のみで繁殖する固有亜種

3.減少した要因

  • 過去の森林伐採など開発による壮齢林の減少
  • 分布域にノネコ等が侵入し、本種を捕食していると考えられている。

4.保護のための取組

  • 平成5年国内希少野生動植物種に指定、平成11年保護増殖事業計画(農林水産省、環境省)を策定、平成26年保護増殖事業10ヶ年実施計画を策定。
  • 不明な点が多い本種の生態と好適環境を解明するための調査、生息状況のモニタリングのための調査等の実施

5.他法令による保護の状況

  • 鳥獣保護法:生息地の一部を国指定湯湾岳鳥獣保護区に指定
  • 文化財保護法:国指定天然記念物に指定(昭和46年)。生息地の一部を神屋・湯湾岳天然記念物林に指定
  •  条例:大和村野生生物保護条例により大和村内での捕獲等の禁止(平成13年)

6.保護増殖事業の完了

  • 本種の分布域である奄美大島における分布・生息数が安定的に維持され、繁殖も継続して確認。主たる減少要因である外来種、生息環境の悪化等について、関係機関の対策により一定の改善が認められること等から、保護増殖事業計画及び下位計画に掲げる目標を達成したと判断され、令和8年6月30日付で事業を完了した。
  •  【詳細】オオトラツグミの保護増殖事業の完了について(お知らせ)

7.参考