自然環境・生物多様性

イタセンパラ

1.概要

(1)分類
  • コイ目 コイ科
  • イタセンパラ
  • 学名  Acheilognathus longipinnis
  • 絶滅危惧ⅠA類(環境省第4次レッドリスト)
(2)分布及び個体数
  • 平野部における河川のわんど、農業用水路等の小規模河川、湖沼に生息する。
  • 濃尾平野、富山平野北西部、琵琶湖淀川水系の3カ所のみ。日本固有種。
  • いずれの生息地においても具体的な個体数については不明。
  • 淀川下流の城北(しろきた)わんどでは平成18年以降、木津川では平成19年以降確認されていない。
  • 揖斐川のわんどでの生息状況調査において、平成22年以降、確認されていない。

写真:イタセンパラ

2.形態的特徴及び生物学的特性

  • 全長最大15cmになる。産卵期には、オスの腹部は赤紫色を帯びる。
  • 1年で成熟し、寿命は約1年。
  • 9~11月の産卵期にイシガイ科の二枚貝に産卵し、5月頃稚魚が貝から泳出。
  • 日本固有種

3.生息を脅かす要因

  • 河川改修、わんどの樹林化、水質汚濁等の環境の悪化、密漁
  • 外来生物であるオオクチバス等による補食、ヌートリアによる二枚貝の捕食
  • ボタンウキクサ、ナガエツルノゲイトウ等外来植物による水面の被覆

4.保護増殖事業の概要及びその効果

  • 平成7年国内希少野生動植物種に指定、平成8年保護増殖事業計画(文部科学省、農林水産省、国土交通省、環境省)策定。
  • 生息状況・生息環境調査、生息域外保全(岐阜県世界淡水魚園水族館・碧南市碧南海浜水族館・名古屋市東山動植物園・岐阜県河川環境研究所)、違法捕獲対策等を実施
  • 城北わんどで外来水生植物除去及び清掃作業、淀川各地でのわんどの復元(国土交通省近畿地方整備局)
  • 飼育繁殖(大阪府水生生物センター:昭和47年度~)
  • 大阪府及び国土交通省淀川河川事務所が中心となり平成21年度から淀川への再導入を検討・試行中(平成25年度は淀川城北わんどへの再導入を実施、平成26年度定着)
  • 平成23年度に市民団体と研究機関、行政機関を構成員とする「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(イタセンネット)」が設立され、市民参加の保全活動(外来魚駆除等)を実施中。
  • 木曽川イタセンパラ保護協議会を設立し、普及啓発、保護活動等を実施。

5.他法令等による保護の状況

  • 1974年に国の天然記念物に指定
  • 京都府指定希少野生生物

6.参考

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