環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 17501 石狩湾
| 該当市区町村 | 北海道小樽市、石狩市、増毛町 |
|---|---|
| 面積(平方キロメートル) | 1124 |
基準2が高く、MARXANにより選定されたため
石狩湾一帯を含む海域である。水深50m以浅の浅い湾内の砂場はカレイ類、ニシンの産卵場でその他イカナゴ、シャコ、ジンドウイカなどの生息域であり生産性が高い(全漁連沿岸漁場開発対策室, 1977)。石狩浜には、また石狩湾中央部に注ぐ石狩湾の河口域は、ヤマトシジミなどの生息地となっている(環境省, 2001)。また石狩湾にはカシワ林と砂丘に縁取られた、広大な砂浜が広がっており、砂丘の中に出現する水たまりには、キタホウネンエビが発生する。砂浜の潮下帯には、コタマガイ、バカガイ、サラガイ、ホッキガイなどが棲息する。この砂浜には、多様な間隙生物が棲息することが知られている(伊藤, 1985)。なお、石狩川河口周辺は、下流部の湿原、砂浜及び自然草原、海岸段丘上のカシワ林と比較的良好な自然環境がセットで保たれて、カワラハンミョウなどの昆虫類の生息が確認されており、昆虫類の生息地としても重要である(石井ら, 2002)。
| 干潟(平方キロメートル) | |
|---|---|
| 藻場(平方キロメートル) | 8.1 |
| サンゴ(平方キロメートル) | |
| 自然海岸の長さ(キロメートル) | 77.9 |
| 自然海岸の占める割合(パーセント) | 52.0 |
| 砂堆(在情報) | |
| マングローブ |
| ■基準1 |
| 【哺乳類】 |
| ゴマフアザラシ |
| トド |
| 【鳥類】 |
| ショウドウツバメ |
| ■基準2 |
| 【鳥類】 |
| アマツバメ(営) |
| イソヒヨドリ(営) |
| ウミウ |
| ウミウ(営) |
| ウミネコ |
| ウミネコ(営) |
| オオセグロカモメ |
| オオセグロカモメ(営) |
| コチドリ(営) |
| ショウドウツバメ(営) |
| セグロカモメ |
| ハヤブサ(営) |
| 【魚類】 |
| イカナゴ(産) |
| クロソイ(産) |
| スケトウダラ(産) |
| ソウハチ(産) |
| ニシン(産) |
| ハタハタ(産) |
| ■基準3 |
| 【鳥類】 |
| ウミスズメ |
| ケイマフリ |
| ヒメウ |
| 【昆虫類】 |
| カワラハンミョウ |
| ■基準4 |
| 【鳥類】 |
| ウトウ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。