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専門家等の意見による補正

生物の分布データなどの解析から得られたグリッドの抽出結果(解析結果図)は 、おおむね全国悉皆的に入手可能なデータを用いて導かれた結果であるため、海域や分類群によっては情報の偏りや不足があると考えられました。そして、今回得られたデータのみから「生物多様性の観点から重要度の高い海域」の生態学的・生物学的な特徴やまとまりを包括的にとらえることは困難であることが予測されました。そこで、各分類群や各海域に詳しい専門家からの意見収集を行い、解析結果を補正する作業を行いました(※1)。

より多くの専門家から意見を収集するため、海洋の環境、生物もしくは生態系に関する専門家の集団である各学会(又は学会関連部会)に対して学会員より広く意見がいただけるよう依頼をしたり、各分類群の専門家に直接ヒアリングを実施するなどして、意見の収集に務めました。

その結果、合計682件※2(うち沿岸図に関する回答657件、沖合表層図に関する回答4件、沖合海底図に関する回答14件、その他全体に関する回答7件)の意見が寄せられました。

収集した専門家の意見については、検討会にて決定した「専門家から収集した意見の検討会における取り扱い詳細ルール」に基づき取り扱いました。

こうした専門家の意見を踏まえて補正した内容について、関係省庁や各都道府県の関係課などからの意見収集を行いました。

関係省庁及び都道府県等からの意見による補正作業を経て、平成26年2月開催の検討会において「生物多様性の観点から重要度の高い海域」が「沿岸域」、「沖合表層域」、「沖合海底域」ごとに抽出されました。

 

 ※1 専門家からの意見収集時には、検討会にて決定した「区域線作成のルール」 に基づき修正を行っていただくよう依頼した。

 ※2 1つの回答が複数の区域にまたがる場合、区域ごとに1件として数えている。