環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 15501 五島列島
| 該当市区町村 | 長崎県五島市、佐世保市、小値賀町、新上五島町、西海市 |
|---|---|
| 面積(平方キロメートル) | 1459 |
基準1、2、4、7が高く、MARXANにより選定されたため
五島列島の周辺海域である(宇久島、小値賀島などの島々も含む)。五島列島は大小あわせて140あまりの島々が連なる列島で、自然海浜や海蝕崖、火山景観など複雑で変化に富んだリアス式海岸の地形を持ち、豊かな自然景観を有している。宇久島北東部の大浜は、自然度の高い砂丘と砂浜を擁しており、貴重な動植物の宝庫である。特に、カワラハンミョウ、ハラビロハンミョウ、オオヒョウタンゴミムシ、ジムグリツチカメムシなどが棲息することは、特筆に価する。打ち上げ貝の多様性も非常に高い。またスゲ浜の陸側の砂地は、大陸遺存種と考えられる貝類のサナギガイや、昆虫のクロケシタマムシの県内唯一の生息地である。砂丘状の場所はホタルカズラ・ハマタマボウキの生育地である。長崎鼻は渡りの途中のシギやチドリの採餌場所として重要であり、海岸にはコウライシバ・スナビキソウが生育する。(佐世保市環境部環境保全課, 2013)。福江島の三井楽の白良ヶ浜海は遠浅の内湾で、ハマグリに代表される干潟生物が豊富である(加藤、私信)。福江島の南から南東部に浮かぶ津多羅島・黒島・黄島は、クシハダミドリイシやスギノキミドリイシ、エンタクミドリイシを含む九州西方における造礁サンゴの主要な生息地となっている。また、クシハダミドリイシやスギノキミドリイシの生息北限に位置している(杉原ら,2009; Yamano et al., 2011)。
| 干潟(平方キロメートル) | 2.5 |
|---|---|
| 藻場(平方キロメートル) | 45.8 |
| サンゴ(平方キロメートル) | 0.1 |
| 自然海岸の長さ(キロメートル) | 992.1 |
| 自然海岸の占める割合(パーセント) | 79.4 |
| 砂堆(在情報) | |
| マングローブ |
| ■基準1 |
| 【魚類】 |
| キマダラハゼ |
| シモフリセジロハゼ |
| ドウクツミミズハゼ |
| ヒラスズキ |
| 【貝類】 |
| クリイロカワザンショウ |
| シイノミミミガイ |
| ヤマトシジミ |
| 【その他無脊椎動物】 |
| セイタカカワリギンチャク |
| テマリイソギンチャク |
| ■基準2 |
| 【鳥類】 |
| アマツバメ(営) |
| イソヒヨドリ(営) |
| カツオドリ |
| カツオドリ(営) |
| クロサギ(営) |
| ハヤブサ(営) |
| ミサゴ(営) |
| 【魚類】 |
| アカアマダイ(産) |
| カタクチイワシ(産) |
| タチウオ(産) |
| ヒラメ(産) |
| ブリ(産) |
| マアジ(産) |
| マイワシ(産) |
| マサバ(産) |
| マダイ(産) |
| 【頭足類】 |
| アオリイカ |
| ケンサキイカ |
| スルメイカ |
| ■基準3 |
| 【魚類】 |
| ウナギ |
| ドウクツミミズハゼ |
| 【昆虫類】 |
| ルイスハンミョウ |
| 【貝類】 |
| オカミミガイ |
| キヌカツギハマシイノミガイ |
| ミズゴマツボ |
| 【維管束植物】 |
| ヒロハマツナ |
| ■基準4 |
| 【八放サンゴ類】 |
| Calyptrophora japonica |
| Echinomuricea peterseni |
| Eleutherobia flava |
| Filigella mitsukuri |
| Funiculina quadrangularis |
| Keoeides koreni |
| Parisis fruticosa |
| Parisis minor |
| Plumarella adhaerens |
| Plumarella carinata |
| Thouarella hilgendorfi |
| ■基準7 |
| 【魚類】 |
| イドミミズハゼ |
| ドウクツミミズハゼ |
| ミミズハゼ |
| 【貝類】 |
| カノコガイ |
| ヤマトクビキレガイ |
| ヤマトシジミ |
| 【維管束植物】 |
| ウラギク |
| シバナ |
| ヒロハマツナ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。