環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 15409 九十九島周辺
該当市区町村 | 長崎県佐々町、佐世保市、西海市 |
---|---|
面積(平方キロメートル) | 91 |
MARXANにより選定されたため
九十九島と呼ばれるエリアの一部で、外洋性多島海景観を呈するリアス式海岸の海域である。小佐々町小佐々浦にはイオウハマグリなど砂泥干潟の希少貝類が多く、アサクサノリの国内有数の生育地である。浅子町及び小佐々町南東部には砂質の河口干潟があり、ハマグリ・カガミガイは過剰採取で少なくなったが長浦にはウスハマグリ・サツマアカガイ・フドロなどの希少貝類が生息する。また、アマモ・コアマモも生育するなど、一帯は河口付近の干潟として貴重である。大崎半島の干潟にはアマモ・コアマモ・ヤマトウミヒルモが生育する。貝類ではシイノミミミガイ・ハマシイノミ・オカミミガイ・センベイアワモチなどが多い。相浦川河口干潟にはがハマグリ・カガミガイなど砂干潟の貝やヤマトシジミ、ケノコカワニナ・トビハゼ・ハマガニが生息する。元の島・小穴・大穴の谷はアマモの自生地、希少昆虫のシロウミアメンボ・シオアメンボ、ケシウミアメンボなどウミアメンボ類の生息数が多い(環境省, 2001; 佐世保市レッドリスト, 2013)。干潟にはハクセンシオマネキ・チゴガニ・ヤマトオサガニなどの希少甲殻類、シオヤガイ・マテガイなどの希少貝類が生息し多様性を維持している。牧の島の入江は南九十九島ではもっとも密生しているアマモの自生地。シロウミアメンボ・シオアメンボが多く生息している。狭いエリアに磯浜、砂浜が混在して、生息している水生動物の種数も多く、多様性が保たれている。俵ヶ浦半島(九十九島側)には底生生物・甲殻類・希少貝類が非常に多く、カノコユリ・ハマボウ・アマモ・コアマモ・ハマサジなどの希少植物も多く、優れた多様性をもつ。カブトガニなども生息する(佐世保市環境部環境保全課, 2013)。
干潟(平方キロメートル) | 1.0 |
---|---|
藻場(平方キロメートル) | 3.3 |
サンゴ(平方キロメートル) | |
自然海岸の長さ(キロメートル) | 143.4 |
自然海岸の占める割合(パーセント) | 70.9 |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準2 |
【鳥類】 |
イソヒヨドリ(営) |
クロサギ(営) |
セグロカモメ |
【魚類】 |
アカアマダイ(産) |
イサキ(産) |
マアジ(産) |
マイワシ(産) |
マサバ(産) |
【甲殻類等】 |
カブトガニ |
【頭足類】 |
アオリイカ |
ケンサキイカ |
■基準3 |
【昆虫類】 |
シオアメンボ |
シロウミアメンボ |
■基準7 |
【甲殻類等】 |
カブトガニ |
【維管束植物】 |
シバナ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。