環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 15401 八代海北東部
| 該当市区町村 | 熊本県宇城市、八代市、氷川町 |
|---|---|
| 面積(平方キロメートル) | 157 |
基準1、2、3、7が高く、MARXANにより選定されたため
八代海の東部沿岸の干潟を含む海域である。八代海には多くの河川が注ぎ込み干潟を形成しているが、なかでも球磨川河口は広く干潟を形成している。球磨川河口周辺にはシギ・チドリ類の渡来があり、春秋の渡りおよび越冬期の種数・個体数が比較的多く、シロチドリ、ソリハシシギ、キアシシギでは最小推定個体数の1%以上、ダイゼン、メダイチドリ、チュウシャクシギ、キアシシギ、ハマシギでは0.25%以上が記録され、またズグロカモメも渡来する。シギ・チドリ類を含む90種もの野鳥が訪れる海域となっている。大野川・砂川河口に広がる干潟もシギ・チドリ類が多く渡来し、ズグロカモメ、ホウロクシギも記録されている。大野川河口にはまた、有明海を代表する種であるクロヘナタリ、シマヘナタリ、アズキカワザンショウ、シオマネキ、アリアケガニ、ムツゴロウが豊富に生息する。有明海でも現在分布が限られるウミマイマイも見られる。氷川河口ではクロツラヘラサギの渡来も確認されている(環境省, 2001)。当該海域はカキ礁が発達する海域もある。
| 干潟(平方キロメートル) | 38.2 |
|---|---|
| 藻場(平方キロメートル) | 0.7 |
| サンゴ(平方キロメートル) | |
| 自然海岸の長さ(キロメートル) | 10.7 |
| 自然海岸の占める割合(パーセント) | 13.5 |
| 砂堆(在情報) | |
| マングローブ |
| ■基準1 |
| 【鳥類】 |
| クロツラヘラサギ |
| ヘラサギ |
| 【魚類】 |
| ハゼクチ |
| ムツゴロウ |
| 【甲殻類等】 |
| アリアケガニ |
| アリアケヤワラガニ |
| シオマネキ |
| 【貝類】 |
| アズキカワザンショウ |
| ウミマイマイ |
| オキシジミ |
| クロヘナタリ |
| シマヘナタリ |
| センベイアワモチ |
| ハイガイ |
| マテガイ |
| ヤマトシジミ |
| 【その他無脊椎動物】 |
| ミドリシャミセンガイ |
| ■基準2 |
| 【鳥類】 |
| ウミウ |
| ウミウ(営) |
| ウミネコ |
| ウミネコ(営) |
| オオズグロカモメ |
| クロサギ(営) |
| コアジサシ |
| コアジサシ(営) |
| コチドリ(営) |
| シロチドリ(営) |
| セグロカモメ |
| ミサゴ(営) |
| ユリカモメ |
| 【魚類】 |
| ブリ(産) |
| マアジ(産) |
| マサバ(産) |
| ■基準3 |
| 【鳥類】 |
| カンムリカイツブリ |
| コアジサシ |
| 【魚類】 |
| スズキ |
| ハゼクチ |
| 【昆虫類】 |
| ルイスハンミョウ |
| 【甲殻類等】 |
| アシハラガニ |
| アリアケガニ |
| アリアケモドキ |
| アリアケヤワラガニ |
| クシテガニ |
| シオマネキ |
| チゴガニ |
| ハクセンシオマネキ |
| ヤマトオサガニ |
| 【貝類】 |
| アズキカワザンショウ |
| アリアケケボリガイ |
| イチョウシラトリ |
| ウミマイマイ |
| オカミミガイ |
| カワアイ |
| クロヘナタリ |
| シマヘナタリ |
| センベイアワモチ |
| ハイガイ |
| ハナグモリ |
| ヒナノズキン |
| マルテンスマツムシ |
| ヤベガワモチ |
| ワカウラツボ |
| 【その他無脊椎動物】 |
| ウチワゴカイ |
| 【維管束植物】 |
| ヒロハマツナ |
| ■基準7 |
| 【魚類】 |
| イドミミズハゼ |
| 【甲殻類等】 |
| オサガニ |
| シオマネキ |
| ハクセンシオマネキ |
| ヤマトオサガニ |
| 【貝類】 |
| イチョウシラトリ |
| クロヘナタリ |
| シマヘナタリ |
| ヒロクチカノコ |
| フトヘナタリ |
| ヘナタリ |
| ヤマトシジミ |
| タイラギ |
| 【その他無脊椎動物】 |
| トゲイカリナマコ |
| ミドリシャミセンガイ |
| 【維管束植物】 |
| シバナ |
| ヒロハマツナ |
| フクド(※) |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。