環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 13304 吉野川、那賀川河口周辺
該当市区町村 | 徳島県阿南市、小松島市、松茂町、徳島市、鳴門市 |
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面積(平方キロメートル) | 149 |
基準1、2、3、7、8が高く、MARXANにより選定されたため
鳴門海峡(四国側)、吉野川河口、那賀川河口を含む海域である。鳴門海峡は、ガラモ、カジメ・クロメ場などが混在し、地先の生物多様性が高い。ワカメ生育地でもある。なお、ウチノ海(重要海域に一部含まれる)には瀬戸内海四国側で唯一まとまった規模でアマモ場が存在する。吉野川、勝浦川河口の長大な汽水域には、塩性湿地が豊富に点在し、シオマネキの生息数が極立って多い。ヒロクチカノコ、ウモレベンケイガニ、フタハピンノの生息地。吉野川河口干潟はまた、シギ・チドリの渡来地となっており、春秋の渡り期の個体数が比較的多い。シロチドリでは最小推定個体数の1%以上,ダイゼン、メダイチドリ、ハマシギでは最小推定個体数の0.25%以上が記録されている。カラフトアオアシシギ、コシャクシギ、ホウロクシギ、アカアシシギが記録されている。(環境省, 2001)。また、吉野川には希少な昆虫類であるルイスハンミョウやヨドシロヘリハンミョウのほか、エリザハンミョウ、オオヒョウタンゴミムシ、各種エンマムシ類など河口・海浜性の昆虫類が生息している。特に全国各地で生息地が失われ希少種となっているルイスハンミョウが非常に多く生息することは全国的に見ても例がない(巣瀬ら, 1999)。
干潟(平方キロメートル) | 2.6 |
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藻場(平方キロメートル) | 0.7 |
サンゴ(平方キロメートル) | |
自然海岸の長さ(キロメートル) | 9.4 |
自然海岸の占める割合(パーセント) | 11.2 |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【鳥類】 |
クロツラヘラサギ |
コクガン |
【魚類】 |
アカメ |
カマキリ |
ヒラスズキ |
【甲殻類等】 |
シオマネキ |
フタハピンノ |
【貝類】 |
オキシジミ |
クリイロカワザンショウ |
シイノミミミガイ |
タケノコカワニナ |
ツブカワザンショウガイ |
マテガイ |
ムシヤドリカワザンショウ |
ヤマトシジミ |
■基準2 |
【哺乳類】 |
スナメリ |
【鳥類】 |
イソヒヨドリ(営) |
カモメ |
カワウ(営) |
クロサギ(営) |
クロハラアジサシ |
コアジサシ |
コアジサシ(営) |
コチドリ(営) |
シロチドリ(営) |
ズグロカモメ |
セグロカモメ |
ハヤブサ(営) |
ベニアジサシ |
ベニアジサシ(営) |
ミサゴ(営) |
ユリカモメ |
【魚類】 |
イカナゴ(産) |
カタクチイワシ(産) |
ブリ(産) |
マアジ(産) |
マダイ(産) |
【頭足類】 |
アオリイカ |
イイダコ |
マダコ |
■基準3 |
【鳥類】 |
カンムリカイツブリ |
コアジサシ |
シノリガモ |
ズグロカモメ |
ベニアジサシ |
【魚類】 |
アカメ |
ウナギ |
エドハゼ |
カマキリ |
シロウオ |
タビラクチ |
【昆虫類】 |
カワラハンミョウ |
ヨドシロヘリハンミョウ |
ルイスハンミョウ |
【甲殻類等】 |
アカテガニ |
アシハラガニ |
クシテガニ |
シオマネキ |
チゴガニ |
ベンケイガニ |
ヤマトオサガニ |
【貝類】 |
クリイロコミミガイ |
タケノコカワニナ |
タマキビ |
ハナグモリ |
【維管束植物】 |
アッケシソウ(★) |
■基準7 |
【魚類】 |
イドミミズハゼ |
ミミズハゼ |
【甲殻類等】 |
シオマネキ |
ヤマトオサガニ |
【貝類】 |
カバクチカノコガイ |
タケノコカワニナ |
ヒロクチカノコ |
フトヘナタリ |
ヘナタリ |
ヤマトクビキレガイ |
ヤマトシジミ |
【維管束植物】 |
アッケシソウ(★) |
ウラギク |
フクド |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。