環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 11801 松島湾周辺
| 該当市区町村 | 宮城県塩竈市、宮城野区、七ヶ浜町、松島町、東松島市、利府町 |
|---|---|
| 面積(平方キロメートル) | 106 |
基準2、3、5が高く、MARXANにより選定されたため
松島湾周辺の海域である。当該海域は小さな島々と入り組んだ環境が作り出す美しい海岸線が広がる。松島湾には内湾性の強いアマモが生育し、湾内の干潟にはアサリ、カキなどが豊富にとれカキ礁も発達する(環境省, 2001)。松島湾のアマモ場は、2011年3月に発生した東日本大震災直後激減したが、以降、若干ではあるが回復傾向がみられている(環境省, 2015)。また、湾内の干潟では、震災後もイボウニニナの生息が確認されており、場所によって増減があるもののベントスの種数は順調に回復している(環境省, 2015)。海浜には、ハマニンニク-コウボウムギ群落、ハママツナ群落、シオクグ群落、ヨシ群落、シバナ群落などが発達する(環境省, 2001)。当該海域の南側には、七北田河口から広がる蒲生干潟が広がっている。蒲生干潟はゴカイ、イソシジミ、アシハラガニなどの生息地となっており、フトヘナタリ(北限)、カワザンショウ類(ムシヤドリカワザンショウ)など塩性湿地性の底生生物も豊富である(環境省, 2001)。またコクガンも渡来する。蒲生干潟では、震災直後、観察されなかった巻貝類もみられるようになり、出現種数はある程度回復してきている(環境省, 2015)。
| 干潟(平方キロメートル) | 0.0 |
|---|---|
| 藻場(平方キロメートル) | 16.9 |
| サンゴ(平方キロメートル) | |
| 自然海岸の長さ(キロメートル) | 126.3 |
| 自然海岸の占める割合(パーセント) | 61.2 |
| 砂堆(在情報) | |
| マングローブ |
| ■基準1 |
| 【貝類】 |
| オキシジミ |
| マテガイ |
| ムシヤドリカワザンショウ |
| ■基準2 |
| 【哺乳類】 |
| スナメリ |
| 【鳥類】 |
| アマツバメ(営) |
| イソヒヨドリ(営) |
| ウミウ |
| ウミウ(営) |
| ウミネコ |
| ウミネコ(営) |
| オオセグロカモメ |
| オオセグロカモメ(営) |
| コアジサシ |
| コアジサシ(営) |
| コチドリ(営) |
| シロチドリ(営) |
| セグロカモメ |
| ハヤブサ(営) |
| ミサゴ(営) |
| ユリカモメ |
| 【魚類】 |
| イカナゴ(産) |
| マコガレイ(産) |
| マダラ(産) |
| ヤナギムシガレイ(産) |
| ■基準3 |
| 【鳥類】 |
| コアジサシ |
| シノリガモ |
| 【魚類】 |
| ウナギ |
| エドハゼ |
| シロウオ |
| スミウキゴリ(汽水型) |
| 【昆虫類】 |
| カワラハンミョウ |
| 【甲殻類等】 |
| アシハラガニ |
| アリアケモドキ |
| チゴガニ |
| ヤマトオサガニ |
| 【貝類】 |
| イボウミニナ |
| カワアイ |
| ■基準7 |
| 【甲殻類等】 |
| ヤマトオサガニ |
| 【貝類】 |
| イボウミニナ |
| フトヘナタリ |
| 【維管束植物】 |
| アマモ |
| オオクグ |
| オオシバナ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。