環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 10901 野付周辺
| 該当市区町村 | 北海道根室市、標津町、別海町 |
|---|---|
| 面積(平方キロメートル) | 342 |
基準1、2、5、7が高く、MARXANにより選定されたため
野付半島周辺及び風蓮湖沿岸までの海域である。野付半島の砂嘴によって囲まれた野付湾内には、広大な干潟とアマモ場が形成され、エビ類、貝類、魚類、ゴカイなどのベントス類が多く生息する。ホッカイエビが生息しており主漁場となっている。これらの豊かな環境に、春季及び秋季には毎年2万羽以上の渡り鳥が渡来する((財)自然環境研究センター, 2012)。キョウジョシギ、キアシシギでは最小推定個体数の1%以上、ダイゼンでは0.25%以上が記録され、(環境省,2001)、このような観点からラムサール条約湿地に登録されている。 野付半島から風連湖に及ぶ海域にも海草藻場を中心とした生態系が広がっており。特にキアシシギ、オオハクチョウ、コクガン、ヒドリガモ、スズカモ及びホオジロガモはこれらの種の地域個体群の1%以上の個体数の渡来が確認されているため(環境省,2001)、渡り鳥の集団渡来地として非常に重要である。一方で根室半島周辺は海藻藻場(コンブ林)が広がるという生態系の特徴が異なる(桜井、向井私信)。
| 干潟(平方キロメートル) | 9.5 |
|---|---|
| 藻場(平方キロメートル) | 48.4 |
| サンゴ(平方キロメートル) | |
| 自然海岸の長さ(キロメートル) | 120.5 |
| 自然海岸の占める割合(パーセント) | 77.6 |
| 砂堆(在情報) | |
| マングローブ |
| ■基準1 |
| 【哺乳類】 |
| ゴマフアザラシ |
| 【鳥類】 |
| オオワシ |
| クロツラヘラサギ |
| コオリガモ |
| ショウドウツバメ |
| ヘラシギ |
| 【貝類】 |
| アッケシカワザンショウ |
| ヤマトシジミ |
| 【維管束植物】 |
| スゲアマモ |
| ■基準2 |
| 【鳥類】 |
| アジサシ |
| アジサシ(営) |
| アマツバメ(営) |
| ウミウ |
| ウミウ(営) |
| ウミネコ |
| ウミネコ(営) |
| オオセグロカモメ |
| オオセグロカモメ(営) |
| ショウドウツバメ(営) |
| シロカモメ |
| シロチドリ(営) |
| セグロカモメ |
| ハヤブサ(営) |
| ミサゴ(営) |
| ユリカモメ |
| ワシカモメ |
| 【魚類】 |
| スケトウダラ(産) |
| ニシン(産) |
| ハタハタ(産) |
| ■基準3 |
| 【鳥類】 |
| ウミガラス |
| ウミスズメ |
| ヒメウ |
| 【魚類】 |
| ヒメマス(ベニザケ) |
| 【維管束植物】 |
| アッケシソウ |
| ■基準4 |
| 【鳥類】 |
| ウミガラス |
| ■基準7 |
| 【貝類】 |
| ヤマトシジミ |
| 【維管束植物】 |
| アッケシソウ |
| アマモ |
| コアマモ |
| シバナ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。