環境省ホーム > 政策分野・行政活動 > 政策分野一覧 > 自然環境・生物多様性 > 生物多様性の観点から重要度の高い海域 > 沿岸域 > 10501 国後島周辺
該当市区町村 | 北海道泊村・留夜別村 |
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面積(平方キロメートル) | 1354 |
トド、ゴマフアザラシなどの鰭脚類が多く生息し、生産性、自然性が非常に高いとして専門家に選定されたため
国後島周辺海域である。当該海域は、自然性が非常に豊かであること、またそのため原生的環境に多くの海鳥、鰭脚類、魚類などが生息することがわかっている。沿岸は海藻類やウニなども豊かで生産性、自然性も非常に高い。また、国後島南部沿岸には、北方四島の中でも唯一ここにしか分布しないアマモ場(アマモとオオアマモが生育)があり(向井私信)、アビ類の非繁殖場の夏季の生息場として貴重な海域となる(北の海の動物センター,2003)。
西側では南端のケラムイ岬を境に、北側でイシイルカ型イシイルカ、南側でカマイルカが多く生息する。中部から東部にかけてはミンククジラ、イシイルカ、ネズミイルカが、オホーツク側の水深が深くなる海域ではマッコウクジラが見られる(北の海の動物センター,2003)。鰭脚類は、ゴマフアザラシが非常に多く、またゼニガタアザラシもよく見られる。そのほかに頭数は少ないがラッコも見られる(北方四島・海獣類と鳥類専門家交流 派遣実行委員会, 2000)。海鳥は41種が確認されるが東側よりも西側に多くの種が分布する傾向がある(北の海の動物センター,2003)。ハシボソミズナギドリは荒島から弁天島にいたる海域で20〜50万羽観察されるほど集合する。萌消岬(択捉島南部東側)の海鳥の索餌海域として国後海峡は重要であり、特に、フルマカモメやエトピリカには重要である(北の海の動物センター,2003)。
干潟(平方キロメートル) | |
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藻場(平方キロメートル) | |
サンゴ(平方キロメートル) | |
自然海岸の長さ(キロメートル) | - |
自然海岸の占める割合(パーセント) | - |
砂堆(在情報) | |
マングローブ |
■基準1 |
【哺乳類】 |
ゴマフアザラシ |
ゼニガタアザラシ |
■基準2 |
【魚類】 |
スケトウダラ(産) |
ニシン(産) |
■基準3 |
【哺乳類】 |
ゼニガタアザラシ |
【鳥類】 |
エトピリカ |
ケイマフリ |
※掲載種は抽出基準に合致するとして解析に用いた種のリストであって、当該海域に分布する種全てではない。
生物情報の例の凡例:無印:その種の分布情報あり。(営):営巣地・繁殖地に隣接する海域。(産):産卵海域。(※):解析には用いていないが、種の生息が確認されたとして追加で掲載したもの。(★):解析には生息情報を用いたが、当該海域では近年生息・生育の確認がない、あるいはすでに絶滅した可能性があるもの。