環境省
VOLUME.68
2018年12月・2019年1月号

CHALLENGE

デジタルカメラで夜空の明るさを調査

環境省では、夏と冬の2回、デジタルカメラによる夜空の明るさ調査を行っています。ぜひこの機会に、星を眺めてみませんか? デジタルカメラを使うと、撮影した写真から「夜空の明るさ」を数値で導き出せます。いつもと違った楽しみ方に挑戦してみましょう。

How to
デジカメ観察調査

1.まずはカメラとレンズ、三脚を用意

RAWデータで保存可能な、レンズ交換式デジタル一眼カメラを使用します。2008年以降に発売された機種が推奨です。使用するレンズは「標準レンズ」。また、カメラを固定するため三脚を用意しましょう。

レンズ交換式デジタル一眼カメラ

・レンズが交換できるもの
・35mm前後の焦点距離、開放F値が5.6未満のもの

×レンズ一体型のコンパクトカメラ

2.分析写真撮影用にカメラを設定

カメラのダイヤルを「M(マニュアル)」に合わせます。設定画面から、図を参考に、各項目を設定して下さい。大切なのは、カメラの時計を正確に合わせること。分析の際に使用するので、しっかり確認しましょう。

下記リンクから、メーカー別の
設定方法例を確認できます

https://www.env.go.jp/air/life/hoshizorakansatsu/observe-2.html

・シャッタースピード 30秒 ・F値 5.6 ・ISO感度 800 ・保存形式 RAW ・長秒時ノイズ低減 ON ・高感度ノイズ低減 OFF ・フォーカスモード MF

3.夜空を撮影して、データを報告しよう!

カメラを三脚にセットしたら撮影開始。星は少しずつ位置が動くため、写真にもほんの少しずれて写ります。撮影写真の星が、画面の左から右方向に流れて写っているか確認します。

写真から、「等級(mag/□″)」を単位とする、夜空の明るさを算出することができます。この数値が大きいほど、夜空が暗くて星が見やすいということになります。撮影データを下記のサイトに報告すると、後日環境省のHPに、撮影写真の夜空の明るさの結果が公表されます。

【データ報告サイト】
夏と冬の観察期間中、データを報告できます

https://hoshizora-kansatsu.astroarts.co.jp

・遠くの風景でカメラのピントを合わせてから撮影しましょう ・カメラの画面の長辺が東西方向に向くように調整しましょう ・撮影中に雲がかかってしまった場合は、撮影を中断して通り過ぎるのを待ちましょう ・肉眼で見る場合は暗い環境で10分以上目を慣らすと観察しやすくなります

イラスト/中根ゆたか

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