デジタルカメラを用いて天頂付近を撮影すると、夜空の明るさを客観的に評価できる数値「等級(mag /□”):マグニチュードパー平方秒角」が導き出されます。
なお、本取組の実施にあたっては、星空公団のご協力をいただき行っています。日本で、夜空の明るさ測定など継続して行っている同一観測地点の数値は「同一地点での夜空の明るさの推移」 「同一地点での夜空の明るさの推移」(PDF: 0.2MB)でご覧いただけます。
準備と測定方法(※画像内は設定例です。)
RAW形式で保存可能なレンズ交換式デジタル一眼カメラ(2008年発売以降の機種を推奨)を使用します。
使用できるレンズは、カメラのセンササイズがAPS-Cの場合は35 mm前後(26〜52 mm程度)、フルサイズの場合は50 mm前後(40〜85 mm)、フォーサーズの場合は25 mm前後(20〜42 mm程度)の焦点距離で、F値(撮影時の設定)を5.6に設定できるものです。
カメラのダイヤルを「M」(マニュアル)に合わせます。
カメラの設定画面で、シャッター速度 30秒、F値 5.6、ISO感度 800とし、写真画像の保存形式をRAW、長秒時ノイズ低減をON、高感度ノイズ低減をOFF、フォーカスモードをMFにします。
※分析に使用するため、カメラの時計は正確に合わせ、観察時間内に撮影しましょう。
カメラと三脚を持って夜空を撮影できる場所に出てみましょう。
カメラと三脚を持って夜空を撮影できる場所に出てみましょう。
遠くの風景でピントを合わせます。
カメラを三脚にセットします。カメラは真上(天頂)に向け、画面の長辺が東西方向に向くように調整します。(厳密に合わせる必要はありません。)
シャッター速度30秒で撮影します。(なお、撮影中に薄雲がかかってしまった場合は、撮影を中断し、雲が通りすぎるのを待ちます。)
画面の左から右方向へ星が流れて写っていることを確認します。
星は少しずつ位置が移動しているので、30 秒間でほんの少しずれて写ります。
(参考)実際の写真
撮影が終わったデータは、「星空観察」報告サイトより送信してください。
正しく解析するため、以下の撮影条件に合わないものはデータ投稿が受け付けられないことがあります。ご了承ください。(撮影条件) RAW形式、シャッター速度15〜60 秒、F 値 2.8〜8、焦点距離が 35mm フィルム換算で 40〜85 mm、ISO 感度 400〜1600であること(2.は推奨設定値です。)
※デジタルカメラによる観察は夏と冬に実施します。夏は8月、冬は1月のそれぞれ新月前後2週間の期間で観察します。