ビルは“ゼロ・エネルギー”の時代へ

改修ZEB事例の技術情報

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建物概要

改修
事例3
とうや湖鶴雅リゾート洸の謌鶴雅リゾート株式会社

とうや湖鶴雅リゾート洸の謌の写真

給湯エネルギーが大きい宿泊施設として、高効率ヒートポンプ給湯器の導入と外気負荷軽減のためのクールヒートトレンチシステムの導入等徹底した省エネ化により「ZEB ready」を実現。

ZEBの分類
ZEB Ready
  • 都道府県(地域区分):北海道(2地域)
  • 新築/既築:既築(改修・増築)
  • 竣工年:2023年
  • 延床面積:8,996.01㎡
  • 階数(地上/地下):地上4階、地下1階
  • 主な構造:RC造
  • 建物用途:ホテル
  • 一次エネ削減率(創エネ除く/含む):51%/51%
とうや湖鶴雅リゾート洸の謌の写真

導入したZEB技術

建築省エネルギー技術

導入したZEB技術の表

 

クールヒートトレンチ(吸込入口)の写真
クールヒートトレンチ(吸込入口)
空調室外機の写真
空調室外機
空調コントローラーの写真
空調コントローラー
LED照明の写真
LED照明

 

ZEB化の実施検討にあたって苦労したこと/工夫したこと

【建築主様のご意見】


意匠との調和

課題

外観やデザインの意匠とエネルギーの調和を図ること。

解決方法

ZEBプランナーと設計者、施工者との綿密な打ち合わせを行った。

【事業者様のご意見】


高い給湯需要と改修内容の制限

課題

既存改修部分の断熱改修に制限があったこと、ホテル業種として給湯エネルギーが多いが給湯単独でのBEI0.5以下を達成することが困難であったこと。

解決方法

設計者と綿密な打ち合わせをすることで調節した。また、設備側の徹底した省エネ化に加えて、増築側でも徹底的な省エネ化を行った。
高効率ヒートポンプ給湯の採用+空調・換気・照明の徹底した省エネ化

ZEB検討の手順

ステップ1

オーナーサイドへのZEBの理解活動

 

ステップ2

設計会社へのZEBの理解活動
ZEB化に必要な内容の説明、スケジュールの調整

 

ステップ3

実施設計の素案からBEI計算

 

ステップ4

ZEB化案の策定・変更点の洗い出し

 

ステップ5

実施設計に反映

 

ステップ6

再度、WEBプログラム作成(3、4回やりなおし)実施設計完了

 

ステップ7

工事期間中の変更点の反映(最終)

 

ZEB化実現までのスケジュール

ZEB化実現までのスケジュールの画像

ZEB化改修計画の具体的内容

改修計画については、

  1. ① 断熱補強の検討
  2. ② 空調方式、換気システム、給湯システム、照明の検討
  3. ③ 標準入力法によるBEI計算
  4. ④ 補助事業活用の検討
  5. ⑤ スケジュールの調整

事業実施後の運用改善状況

「ZEB化改修計画」の具体的内容

BEMSを用いてエネルギー使用量を把握し、以下の内容を実施している。

  • 空調(空調換気含む)の季節ごとの運転方法の変更
  • 照明、タイムスケジュールによるONOFF・調光の変更
  • オペレーションによるONOFF(換気、照明)の徹底

また、ZEB の項目以外の省エネにも取り組んでいきたい。

ZEBの効果

CO2削減量

816t-CO2/年(推計値)

ランニングコスト
削減額

約4,800万円(推計値)

総工費

非公表

投資回収年数

非公表

その他の効果

  • 海外顧客へのサスティナブルなホテルとしての評価等の対外PR
  • BEMSによる、エネルギー使用量の管理を通して、従業員のエネルギーに関する意識の向上につながっている。
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