地球環境・国際環境協力

ノンフロン化の推進

 フロンは、燃えにくく、化学的に安定であり、液化しやすく、人体に毒性が無いといった多くの利点があるため、エアコン、カーエアコン、冷蔵庫、自動販売機、飲食品冷蔵・冷凍ショーケース、冷水機などの冷媒(熱を運ぶ物質)、断熱材などの発泡剤、半導体や精密部品の洗浄剤、パソコンなどのダストブロワー(埃吹きスプレー)などのエアゾールなど幅広い用途に活用されてきました。
 フロンは大別すると3種類あり、最初にCFC(クロロフルオロカーボン)、次にHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、最近ではHFC(ハイドロフルオロカーボン)が使われるようになっています。これは、オゾン層を破壊するCFCやHCFCからオゾン層を破壊しないHFCに転換しているためです。しかし、いずれのフロンも強力な温室効果ガス(地球温暖化を強く促進する物質)であり、このようなことから、現在ではフロンを使わない技術や製品が開発されています。
 国では、これらの製品の普及を促進するため、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)に基づき、国の行政機関には原則としてノンフロン製品の使用を義務づけており、また、民間企業でもノンフロン製品が使用されるよう補助事業を行っています。
 地球のため、ノンフロン製品を選ぶことができないか、ご検討ください。「ノンフロン製品を選ぶ」という1人ひとりの行動によって、地球の未来を変えることができるでしょう。

自然冷媒普及促進サイト

 ↑フロン系冷媒の代替として採用が進展している自然冷媒(アンモニア冷媒、二酸化炭素冷媒等)の普及を後押しすべく。 自然冷媒普及促進サイトを立ち上げました。関連する補助金の情報等もこちらでご確認くださいませ。

 

冷やすワザでおいしいを未来に!プロジェクト

 ↑食べ物を冷やす冷凍冷蔵の技術が少しでも地球を温めることにならないよう、最近では、地球温暖化対策の新しい切り札として、フロン類を使わず、さらに省エネルギー性能も備えた「冷やすワザ」、省エネ型自然冷媒機器が導入されています。未来の『おいしい!』のために、プロジェクトを立ち上げました。

「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)

 グリーン購入法は、国等の公的機関が率先して環境物品等(環境負荷低減に資する製品・サービス)の調達を推進するとともに、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、需要の転換を図り,持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目指して、平成12年5月に制定されました。また、国等の各機関の取組に関することのほか、地方公共団体、事業者及び国民の責務などについても定めています。
 【グリーン購入法について詳しくはこちらをご覧ください

グリーン購入法に基づく調達の概要

 グリーン購入法に基づき、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」により、特定調達品目ごとの判断基準と配慮事項が定められており、フロン類に対する判断基準及び配慮事項が定められている部分を抜粋します。
 グリーン購入法に基づく環境物品等の調達の推進に関する基本方針(フロン関係抜粋)

ノンフロンに関するパンフレット

 環境省で作成したノンフロンに関するパンフレットです。