輸送・貯留等技術実証事業
輸送・貯留等技術実証事業
●事業概要
2030年以降にCCS事業者が洋上の浮体からCO2を圧入・貯留する洋上圧入CCS事業を実施することを想定し、CO2分離回収から圧入、モニタ リングまでの実証を行うための準備とCCSの事業化を円滑に進める上で必要な知見の集積を行っています。
事業実施年度:2020年度~2025年度(予定)
事業実施体制
事業実施年度:2020年度~2025年度(予定)
事業実施体制

■CO2輸送
既存の技術を活用しながら、洋上からの圧入・貯留を含めたCO2の輸送方式を確立することを目的として、基本となる概念コンセプトを構築するとともに、将来的な実証事業や大規模貯留に向けて実現可能性に関する検証を実施しています。
<検討したCO2輸送方式の例>
●多水深対応SALシステム
◆二酸化炭素の輸送と圧入を1隻の船舶で実施

●ソケットSPAR方式
◆貯留地の洋上に「ソケットSPAR」と呼ばれる洋上浮体を設置し、CO2輸送船から「ソケットSPAR」を通じてCO2を圧入

<検討したCO2輸送方式の例>
●多水深対応SALシステム
◆二酸化炭素の輸送と圧入を1隻の船舶で実施

●ソケットSPAR方式
◆貯留地の洋上に「ソケットSPAR」と呼ばれる洋上浮体を設置し、CO2輸送船から「ソケットSPAR」を通じてCO2を圧入

■貯留・モニタリング
海底下への二酸化炭素の貯留及びモニタリングについて、調査井掘削に関する検討、海域連続CO2地下モニタリングシステムの構築、CO2の海洋環境モニタリング手法に関する検討を実施しています。
<調査井掘削に関する検討>
地下にCO2を安全に貯留するための適切な場所を見つけるための調査井掘削に関する検討を行っています。具体的には、調査井を掘削し、海底下にある貯留層の圧力と量を調査します。これに基づいて最適な掘削位置を選定し、CO2貯留に最適な場所を選択します。選択した場所で効率的かつ安全に掘削を行うことが可能となります。
本プロジェクトでは、まず有力な海域を対象とした地質評価作業を行い、その成果を基に調査井掘削の位置を選定しました。次に、選定した調査井掘削位置を基に、有力海域における調査井掘削の基本計画を策定しました。

<連続モニタリングシステムの構築に向けた解析システムの開発>
陸域型の小型震源の開発、無人探査船に設置する海域型小型震源装置さらに光ファイバ型地震計(Distributed Acoustic Sensing:DAS)の開発を実施しました。また、海洋モニタリング用の分布型音響センシングの仕様の検討とその仕様に従ったDASの構築とその性能評価を行い、別途調達する振源装置と組合せ、モニタリングシステムの総合評価と最適化を行ないました。

<CO2の海洋環境モニタリング手法に関する検討>
海洋中にどの程度CO2が放出されているかを監視し、その影響を評価するためのCO2の海洋環境モニタリング手法について検討しています。CO2センサーやpH測定器を使用して海洋環境のデータを収集し、CO2の放出や海水の酸性度などを監視します。これにより、CCSによる環境への影響を評価し、必要に応じて調整や改善を行うことができます。
本プロジェクトでは、2種類のpCO2センサーについて高圧下での長期運用試験を行い、良好な安定性を確認しました。また、海水pH測定用の参照海水について経年変化を確認しました。
<調査井掘削に関する検討>
地下にCO2を安全に貯留するための適切な場所を見つけるための調査井掘削に関する検討を行っています。具体的には、調査井を掘削し、海底下にある貯留層の圧力と量を調査します。これに基づいて最適な掘削位置を選定し、CO2貯留に最適な場所を選択します。選択した場所で効率的かつ安全に掘削を行うことが可能となります。
本プロジェクトでは、まず有力な海域を対象とした地質評価作業を行い、その成果を基に調査井掘削の位置を選定しました。次に、選定した調査井掘削位置を基に、有力海域における調査井掘削の基本計画を策定しました。

<連続モニタリングシステムの構築に向けた解析システムの開発>
陸域型の小型震源の開発、無人探査船に設置する海域型小型震源装置さらに光ファイバ型地震計(Distributed Acoustic Sensing:DAS)の開発を実施しました。また、海洋モニタリング用の分布型音響センシングの仕様の検討とその仕様に従ったDASの構築とその性能評価を行い、別途調達する振源装置と組合せ、モニタリングシステムの総合評価と最適化を行ないました。

<CO2の海洋環境モニタリング手法に関する検討>
海洋中にどの程度CO2が放出されているかを監視し、その影響を評価するためのCO2の海洋環境モニタリング手法について検討しています。CO2センサーやpH測定器を使用して海洋環境のデータを収集し、CO2の放出や海水の酸性度などを監視します。これにより、CCSによる環境への影響を評価し、必要に応じて調整や改善を行うことができます。
本プロジェクトでは、2種類のpCO2センサーについて高圧下での長期運用試験を行い、良好な安定性を確認しました。また、海水pH測定用の参照海水について経年変化を確認しました。

■CCUSの円滑な導入に向けた検討
環境配慮型CCUSの一貫実証拠点や、サプライチェーンの円滑な構築に向けて、経済性・社会受容性等の観点から必要となる政策・措置を検討しています。
<CCUS先行的地域実証事業計画立案>
ステークホルダーに対するCCUSの価値の明確化や、導入戦略立案、自治体のニーズ調査等を行い、CCUSの円滑な導入に必要となるインセンティブを含めたビジネスモデルを具体化・詳細化しています。
<ステークホルダーとの合意形成支援及び知識共有>
CCUSの社会実装を実現するために、将来の貯留サイト候補地における地元同意の獲得やCO2排出源や貯留サイトを含む地域におけるステークホルダーの合意に基づく体制の形成等、CCUSを円滑に遂行するためのコミュニケーションや合意形成活動を支援しています。
<CCUS一貫事業のリスクマネジメント>
我が国に適用可能なCCUS一貫実証事業におけるリスクマネジメント計画を立案しています。

この他に、CCSの経済性評価やカーボンアカウンティングの検討、CO2の輸送サプライチェーンの検討などを行っています。

ステークホルダーに対するCCUSの価値の明確化や、導入戦略立案、自治体のニーズ調査等を行い、CCUSの円滑な導入に必要となるインセンティブを含めたビジネスモデルを具体化・詳細化しています。
<ステークホルダーとの合意形成支援及び知識共有>
CCUSの社会実装を実現するために、将来の貯留サイト候補地における地元同意の獲得やCO2排出源や貯留サイトを含む地域におけるステークホルダーの合意に基づく体制の形成等、CCUSを円滑に遂行するためのコミュニケーションや合意形成活動を支援しています。
<CCUS一貫事業のリスクマネジメント>
我が国に適用可能なCCUS一貫実証事業におけるリスクマネジメント計画を立案しています。

この他に、CCSの経済性評価やカーボンアカウンティングの検討、CO2の輸送サプライチェーンの検討などを行っています。