固体吸収剤による分離回収技術実証事業

固体吸収剤による分離回収技術実証事業

●事業概要

 固体吸収剤によるCO2分離回収技術の実用化の目途を立てることを目指し、平成30年度~令和2年度に環境配慮型CCS実証事業で実施した本技術に係る環境影響評価の実証試験計画の成果を受け継ぎ、日米協働の上、分離回収技術の実証試験設備を建設し環境影響評価試験を実施するものです。

事業実施年度:2021年度~2024年度

事業実施体制:

●実施内容

 米国ワイオミング州のDry Fork発電所(微粉炭焚石炭火力発電所)に隣接するIntegrated Test Center(ITC)にKCC(Kawasaki Carbon Capture)プロセスによるCO2分離回収プラントの実証設備を設置し、発電所からの実際の排ガスの補修分析を実施すると共に、発電所周辺地域の環境モニタリングを含む環境影響評価を実施します。
 川崎重工業(株)が開発した多孔体アミンを坦持した固体吸収剤を使ったKCCプロセスは、100℃以下の排ガスを固体吸収剤を通してCO2を吸収し、その後、60℃程度の減圧蒸気で固体吸収剤の再生プロセスで、エネルギー消費が極めて少ないことが特徴です。