CCUSについて
CCUSについて
CCUSとは、「CCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素(CO2)回収・貯留)」と「CCU(Carbon dioxide Capture and Utilization:二酸化炭素(CO2)回収・利用」)」の2つの言葉を合わせたものです。ここでは、CCSとCCUの概念等について紹介します。
●CCSとは
■CCSとはCO2を回収し、地中に貯留する技術です。
CCSとは、Carbon dioxide Capture and Storageの略称で、「二酸化炭素(CO2)回収・貯留」を意味します。
火力発電所や製鉄所、製油所などの工場からは、大量のCO2が大気中に排出されます。例えば、火力発電所では、地中から取り出した石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料を燃やして発電を行っていますが、その工程で発生する大量のCO2は大気中に排出されています。このように排出されるCO2を回収し、地中に貯留する技術がCCSです。
CCSは、化石燃料などに由来する炭素を地中にもどす技術です。省エネルギー、再生可能エネルギー、原子力と並ぶ、温室効果ガス大幅削減の手段の一つです。
火力発電所や製鉄所、製油所などの工場からは、大量のCO2が大気中に排出されます。例えば、火力発電所では、地中から取り出した石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料を燃やして発電を行っていますが、その工程で発生する大量のCO2は大気中に排出されています。このように排出されるCO2を回収し、地中に貯留する技術がCCSです。
CCSは、化石燃料などに由来する炭素を地中にもどす技術です。省エネルギー、再生可能エネルギー、原子力と並ぶ、温室効果ガス大幅削減の手段の一つです。

■CO2が漏れ出さない地中深くの地層に貯留します。
回収されたCO2は、通常、約800m以上の深い地層に貯留し、封じ込めます。
CO2を貯留しておく「貯留層」(砂岩などすき間の多い層、「帯水層」とも呼ばれる)と、CO2が漏れ出さないようフタの役割をする「遮へい層」(泥岩などCO2を通さない層、「不透水層」とも呼ばれる)が対になっている場所が貯留をするのに適した場所となります。
石油や天然ガスも、「貯留層」と「遮へい層」が対になった場所に溜まっており、枯渇した油田・ガス田などを「貯留層」として利用することもあります。
CO2を貯留しておく「貯留層」(砂岩などすき間の多い層、「帯水層」とも呼ばれる)と、CO2が漏れ出さないようフタの役割をする「遮へい層」(泥岩などCO2を通さない層、「不透水層」とも呼ばれる)が対になっている場所が貯留をするのに適した場所となります。
石油や天然ガスも、「貯留層」と「遮へい層」が対になった場所に溜まっており、枯渇した油田・ガス田などを「貯留層」として利用することもあります。
■我が国のCO2貯留可能量
日本の近海には、約1,460~2,360億トンのCO貯留可能量があるとの推計があります。これは、国内で排出される100年分以上のCO2に相当します。

●CCUとは
■CCUとはCO2を回収し、利用する技術です。
CCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)とは、「二酸化炭素(CO2)回収・利用」を意味します。
CO2を燃料やプラスチックなどに変換して利用したり(カーボンリサイクル)、CO2のまま直接利用するなど、様々な方法で資源としてCO2を有効利用します。
CCUは、温室効果ガス削減の手段として環境負荷を低減する重要な役割を果たすと同時に、CO2の利用面を活かすことで、経済的な価値も生み出すことができる技術です。
CO2を燃料やプラスチックなどに変換して利用したり(カーボンリサイクル)、CO2のまま直接利用するなど、様々な方法で資源としてCO2を有効利用します。
CCUは、温室効果ガス削減の手段として環境負荷を低減する重要な役割を果たすと同時に、CO2の利用面を活かすことで、経済的な価値も生み出すことができる技術です。
