放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和元年度版、 HTML形式)

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第8章 食品中の放射性物質
8.6 水産物

魚種別の放射性セシウム濃度の傾向(2/2)

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イカ・タコ類等の海産無せきつい動物は、事故直後は高い値がみられましたが、表層の魚より速やかに濃度が低下し、現在では50Bq/kg超の値もみられていません。これは、海産無せきつい動物では塩類が海水と体の中を自由に行き来するため、海水中の放射性セシウム濃度が低下すると、速やかに体内の濃度も低下するためと考えられます。
エビ・カニ類(ケガニ、ズワイガニ及びツノナシオキアミ)の検査結果は、東京電力福島第一原子力発電所事故直後から放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えるものはなく、ほとんどが検出限界値未満となっています。
貝類(アサリ・ハマグリ、ウバガイ(ホッキガイ)及びカキ類)と海藻類(ワカメ、ノリ、コンブ)の検査結果は、事故直後は基準値を超えるものがみられましたが、その後速やかに放射性セシウム濃度は低下しています。
下段右の淡水魚(天然のイワナ・ヤマメ)の検査結果は、近年でも100Bq/kgを超える検体がみられるものの、事故直後に比べ、基準値を超える検体数が大幅に減少しています。

本資料への収録日:2014年3月31日

改訂日:2020年3月31日

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