放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和元年度版、 HTML形式)

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第8章 食品中の放射性物質
8.6 水産物

魚種別の放射性セシウム濃度の傾向(1/2)

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生息域の環境や食性の異なる魚種の放射性セシウム濃度の検査結果を紹介します。
コウナゴやシラス等の海面近くに生息している魚は、東京電力福島第一原子力発電所事故直後には高い値がみられましたが、現在では全てが基準値以下となっています。
サンマ、シロザケ等の海を広く回遊する魚は、事故直後であっても放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えるものはなく、50Bq/kg超の値もみられません。
底層魚(ヒラメ、カレイ等)の検査結果は、時間の経過と共に放射性セシウム濃度が低下し、直近では福島県で3年10ヶ月ぶりに基準値超過が1検体検出されたのみとなっています(2019年1月コモンカスベ)。
このように、生息域の環境や食性等が品目ごとの放射性セシウム濃度の傾向に関係することが、これまでの調査結果から示されています。

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2020年3月31日

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