放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和元年度版、 HTML形式)

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第8章 食品中の放射性物質
8.1 食品中の放射性物質対策

基準値の計算の考え方(2/2)

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基準値に対する考え方として、年齢を考慮した区分ごとに線量の限度を割り出そうという考え方があります。
一般食品に割り当てられる線量は飲料水の割当て分を引いた約0.9ミリシーベルトです。
年齢区分別に、年間の摂取量と各年齢区分に相当する実効線量係数を基に求められた値が放射性セシウム濃度の限度値(Bq/kg)として表に示されています。なお、この限度値は、セシウム以外の影響も考慮した上で計算されています(下巻P52「影響を考慮する放射性核種」)。
その結果、年齢が13~18歳までの男性の限度値が最も厳しい「120Bq/kg」という値になりました。
基準値の設定において、どの年齢層の人でも安全が確保されるため、120Bq/kgを安全側に切り下げた「100Bq/kg」に設定されました。
また、牛乳・乳児用食品については、子供の安全性確保の面から、全てが基準値上限の放射性物質を含んでいると仮定しても影響が出ないよう、一般食品の半分の「50Bq/kg」が設定されました。
(関連ページ:下巻P47「2012年4月からの基準値」下巻P53「基準値の計算の考え方(1/2)」

本資料への収録日:2013年3月31日

改訂日:2019年3月31日

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