放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(令和元年度版、 HTML形式)

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第7章 環境モニタリング
7.4 森林のモニタリング

森林内の放射性セシウムの分布状況の変化

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森林内の放射性セシウムは、事故後最初の1年である2011年から2012年までにかけて、葉、枝、落葉層の放射性セシウムの分布割合が大幅に低下し、土壌の分布割合が大きく上昇しました。これは、樹木の枝葉等に付着した放射性セシウムが、落葉したり、雨で洗い流されたりして地面の落葉層に移動し、さらに落葉層が分解され土壌に移動したためと考えられます。その後も放射性セシウムの土壌への分布割合はさらに増えており、2018年現在、森林内の放射性セシウムの90%以上が土壌・落葉層に分布し、その大部分は土壌の表層0~5cmに存在しています。
また、落葉層の分布割合は金山スギ林で高く、他林分で低くなっており、林分ごとに異なる傾向を示しました。今後も引き続き調査を実施することとしています。
(関連ページ:上巻P181「森林中の分布」

本資料への収録日:2016年1月18日

改訂日:2020年3月31日

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