放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料
(平成28年度版、 HTML形式)

第3章 放射線による健康影響
3.6 がん・白血病

日本人における甲状腺がんのリスク

日本人における甲状腺がんのリスク
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日本人が一生の間に甲状腺がんになる確率は女性で0.78%、男性で0.23%です。これは、1975年から1999年の間のわが国のがん罹患者数のデータのうち、甲状腺がんの罹患者数に基づいて求められた、一生涯の間に少なくとも一回甲状腺がんに罹患する確率を表しています。がんの危険性を一般の人々に分かりやすく説明する指標として考えられたものです。
もし、甲状腺が1,000ミリシーベルトの被ばくをした場合、甲状腺がんになる確率は、女性で0.58~1.39%、男性で0.18~0.34%増加し、最終的には、放射線以外の要因による発症の確率を加算し、女性では1.36~2.17%、男性では0.41~0.57%ぐらいに増加します。
しかし、甲状腺への被ばく線量が小さい場合は、他の要因による発がんの影響で隠れてしまうため、リスクの増加を科学的に証明することは難しいとされています。

本資料への収録日:平成25年3月31日

改訂日:平成29年3月31日

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