大人の場合、骨髄、結腸、乳腺、肺、胃という臓器は、放射線被ばくによってがんが発症しやすい臓器ですが、子供の場合は、甲状腺や皮膚も放射線被ばくによるがんリスクが高いことが分かってきました。
特に、子供の甲状腺は放射線に対する感受性が高い上に、摂取放射能量(ベクレル)当たりの預託実効線量が大人よりもはるかに大きいので、1歳児の甲状腺の被ばく線量が、緊急時の防護策を考える基準に取り入れられています。また、摂取放射能量(ベクレル)当たりの預託実効線量係数は、大人よりもはるかに大きい数値が採用されています。
(関連ページ:上巻P104、「被爆時年齢と発がんリスクの関係」)
本資料への収録日:平成25年3月31日
改訂日:平成27年3月31日