保健・化学物質対策
令和5年度重金属等による健康影響に関する総合的研究(イタイイタイ病及び慢性カドミウム中毒に関する総合的研究)新規研究公募のお知らせ
1.はじめに
イタイイタイ病及び慢性カドミウム中毒に関する総合的研究では、カドミウムによる人での健康影響とその自然史の解明に資する研究を進めています。令和5年度から実施する研究について以下のとおり公募を行います。
2.研究内容及び公募区分
下記(1)①及び(2)のうち、一つについて行う研究。
(1)イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域等を対象とした臨床・疫学研究
①イタイイタイ病患者等のカドミウム曝露に係る病理研究
(2)裁判資料等の専門的なイタイイタイ病関係資料の継承のあり方に関する研究
(1)イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域等を対象とした臨床・疫学研究
①イタイイタイ病患者等のカドミウム曝露に係る病理研究
(2)裁判資料等の専門的なイタイイタイ病関係資料の継承のあり方に関する研究
3.研究期間等
(1)研究期間 令和5年度から3年を上限とする期間
(2)研究費 1課題あたり年間150~300万円程度
(3)採択課題数 2.(1)①及び(2)につき各1題 計2題
(2)研究費 1課題あたり年間150~300万円程度
(3)採択課題数 2.(1)①及び(2)につき各1題 計2題
4.応募方法
別添資料の「研究計画書」をダウンロードし、「研究計画書作成要領」を参考に必要事項を記入の上、下記の事務局に、電子メールで提出してください。
研究計画書受領後2開庁日以内に、事務局より受領した旨を返信するので、事務局からのメールを受信されるよう設定してください。もし受領した旨の返信がない場合は、下記事務局まで電話にて確認をしてください。なお、応募期間締切日の2日前(5月11日(木))以降に応募する場合は、研究計画書提出後速やかに下記事務局まで電話にて着信の確認をしてください。
研究計画書受領後2開庁日以内に、事務局より受領した旨を返信するので、事務局からのメールを受信されるよう設定してください。もし受領した旨の返信がない場合は、下記事務局まで電話にて確認をしてください。なお、応募期間締切日の2日前(5月11日(木))以降に応募する場合は、研究計画書提出後速やかに下記事務局まで電話にて着信の確認をしてください。
5.応募期限
令和5年3月1日(水)~5月15日(月)(必着)まで
6.研究課題の採択
研究課題の採択については、送付された研究計画書に基づき、重金属等による健康影響に関する総合的研究推進委員会において可否が検討されます。3.(3)の採択課題数を予定していますが、採択しない場合もあり得ます。採択の可否については、事務局より応募者にご連絡します
7.別添資料
8.過去の採択課題
令和元年以降の採択された研究は以下のとおり。
(1)令和4年度の本事業による研究班は以下の7班です。
○イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域を対象にした臨床・疫学研究
○カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎研究
○(若手育成枠)カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎
(2)令和元年度から令和3年度の本事業による研究班は以下の9班です。(所属は、令和3年度研究終了時点のもの)
〇イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域を対象とした臨床・疫学研究
〇カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎研究
(1)令和4年度の本事業による研究班は以下の7班です。
○イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域を対象にした臨床・疫学研究
Ⅰ | 環境カドミウム曝露による健康影響の自然史に関するコホート研究及びイタイイタイ病臨床関連資料のアーカイブ化とアーカイブ資料を用いた症例研究 |
主任研究者:青島 恵子(医療法人社団継和会萩野病院院長) | |
Ⅱ | 神通川カドミウム汚染流域の土壌汚染改善後のカドミウム体内蓄積量と健康影響 |
主任研究者:櫻井 勝(金沢医科大学医学部衛生学特任教授) | |
Ⅲ | 秋田県に残存するカドミウム土壌汚染地域における住民の健康影響についての包括的調査と保健対策 |
主任研究者:堀口 兵剛(北里大学医学部衛生学教授) |
○カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎研究
Ⅳ | PPAR 転写経路が修飾するカドミウム腎毒性発現機構 |
主任研究者:佐藤 雅彦 (愛知学院大学薬学部衛生薬学講座教授) | |
Ⅴ | カドミウムによる近位尿細管再吸収障害機構の解明 |
主任研究者:藤代 瞳(徳島文理大学薬学部薬学科薬物治療学研究室准教授) | |
Ⅵ | 骨分化・破骨細胞機能におけるカドミウム曝露細胞由来エクソソームによる毒性発現メカニズムの解明 |
主任研究者:宮崎 航(弘前大学大学院保健学研究科整体検査科学領域(公衆衛生学)教授) |
○(若手育成枠)カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎
Ⅶ | カドミウム曝露により惹起されるヒト近位尿細管細胞死制御メカニズムの解析 |
主任研究者:藤木 恒太(東京女子医科大学医学部衛生学公衆衛生学講座環境・産業医学分野助教) |
(2)令和元年度から令和3年度の本事業による研究班は以下の9班です。(所属は、令和3年度研究終了時点のもの)
〇イタイイタイ病患者やカドミウム汚染地域を対象とした臨床・疫学研究
Ⅰ | 環境カドミウム曝露による健康影響の自然史及びイタイイタイ病臨床関連資料のアーカイブ化とアーカイブ資料を用いた症例研究 |
主任研究者:青島 恵子(医療法人社団継和会萩野病院 院長) | |
Ⅱ | イタイイタイ病患者剖検例におけるカドミウム暴露に起因した臓器障害の病理学的研究−カドミウム腎症の病態解明− |
主任研究者:井村 穣二 富山大学学術研究部医学系病理診断学講座教授) | |
Ⅲ | カドミウム汚染地域住民の追跡研究-神通川カドミウム汚染流域の土壌汚染改善後のカドミウム体内蓄積量と健康影響の変化- 主任研究者:城戸 照彦(金沢大学医薬保健研究域 保健学系客員教授) |
Ⅳ | 秋田県と富山県のカドミウム汚染地域における住民保健対策の連携 |
主任研究者:堀口 兵剛(北里大学医学部衛生学教授) |
〇カドミウムの毒性・耐性、吸収・輸送メカニズムの解明に関する基礎研究
Ⅴ | カドミウム腎毒性発現に関わる転写調節機構の解明 |
主任研究者:佐藤 雅彦(愛知学院大学薬学部衛生薬学講座教授) | |
Ⅵ | 腎臓におけるカドミウム輸送と毒性発現機構の解明 |
主任研究者:姫野 誠一郎(昭和大学薬学部客員教授) | |
Ⅶ | カドミウム曝露による近位尿細管障害に起因する骨疾患の発生メカニズムの解明−障害に伴い産生する近位尿細管由来エクソソームによる骨への影響 |
主任研究者:宮崎 航(弘前大学大学院保健学研究科生体検査科学領域教授) | |
Ⅷ | カドミウム曝露により惹起されるヒト近位尿細管細胞死制御メカニズムの解析 |
主任研究者:藤木 恒太(東京女子医科大学医学部衛生学公衆衛生学講座助教) | |
Ⅸ | カドミウムの腎障害に関与する内皮細胞毒性を担う金属輸送体の発現制御機構 |
主任研究者:藤江 智也(東邦大学薬学部講師) |
<事務局:問い合わせ及び研究計画書送付先> 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 環境省環境保健部保健業務室 E-mail:hoken-gyomu@env.go.jp Tel:03-5521-8256(担当:中矢) |