保健・化学物質対策

「第6回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」プログラム

要旨集

プログラム・講演者

一般向けプログラム要旨

専門家向けプログラム要旨

英文要旨集

リーフレット


    1. 開催日:平成15年12月3日(水)~5日(金)
    2. 会場:仙台国際センター(宮城県仙台市青葉区青葉山)
    3. 主催:環境省
      後援:宮城県、仙台市
      協力:環境ホルモン学会(正式名:日本内分泌攪乱化学物質学会)
    4. 開催目的:内分泌攪乱化学物質問題について、国内外の第一線の研究者をお招きし、主に以下の3点をねらいとした議論を行います。

[1] 我が国をはじめとする、世界各国の内分泌攪乱化学物質問題への取組状況についての、情報を共有すること
[2] 国際的な連携・協調により進められている内分泌攪乱化学物質問題について、これからの研究の方向性について議論すること
[3] 地球規模、かつ身近な問題でもある化学物質への対応について、各方面の関係者によるり多面的な意見交換を行うこと

    1. 参加申し込み・お問い合わせ

下記「第6回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム」運営事務局へお問い合わせ下さい。
〒102-8481
  東京都千代田区麹町5-1 弘済会館ビル6F
  TEL:03-3263-5394 FAX:03-5216-3115
  Email:eed03@congre.co.jp

    1. プログラム

2003年12月3日(水)(一般向けプログラム)

13:30-13:40 開会挨拶

主催者・来賓挨拶

13:40-14:40 特別講演 [PDF]

内分泌攪乱化学物質の野生生物への影響につきまして、WHOの「内分泌攪乱化学物質に関する科学的知見の現状についての国際的評価」(グローバルアセスメント)の策定に携わった、カナダのゲルフ大学のGlen Van Der Kraak教授にご講演いただきます。

『野生生物における内分泌攪乱の現状』
 グレン ファンデルクラーク(カナダ ゲルフ大学)

14:40-16:30 取組の現状 [PDF]

行政、研究者、産業界、教育者としての立場から、内分泌攪乱化学物質問題に関するこれまでの取組や現状をご紹介いただき、会場との質疑応答を行います。

司会:鈴木 継美(東京大学 名誉教授、日本内分泌攪乱化学物質学会長)

『内分泌攪乱化学物質問題に対する環境省の取組』
 安達 一彦(環境省)
『内分泌攪乱化学物質のスクリーニング手法開発の現状』
 井口 泰泉(岡崎国立共同研究機構)
『内分泌攪乱化学物質問題に関する産業界のこれまでの取組』
 岩本 公宏(三井化学株式会社)
『化学物質への視野を育てる環境教育~地球探索型環境教育を通して』
 及川 幸彦(宮城県気仙沼市立面瀬小学校)

<会場との質疑応答>
 安達 一彦(環境省)
 井口 泰泉(岡崎国立共同研究機構)
 岩本 公宏(三井化学株式会社)
 及川 幸彦(宮城県気仙沼市立面瀬小学校)
 ティム メレディス(WHO)

16:30-16:50 休憩

16:50-18:00 パネルディスカッション [PDF]

「内分泌攪乱化学物質問題における政治の役割」

これまで、内分泌攪乱化学物質問題に対して政治がどのように係わってきたのか、また今後政治に期待されることへの対応について、政治家の方々による意見交換を行います。

司会:
 真鍋 賢二(参議院議員)
 森田 昌敏(独立行政法人国立環境研究所)
パネリスト:
 愛知 治郎(参議院議員)
 加藤 修一(参議院議員、環境副大臣)
 藤井 黎(仙台市長)

2003年12月4日(水)(専門家向けプログラム)

9:30-11:30 セッション1 海外の取組状況 [PDF]

海外での内分泌攪乱化学物質問題の現状とその取組について、ご紹介いただきます。

司会:テリー ダムストラ(世界保健機構(WHO))
『European Commissionの取組』
 ラグノール ペダーセン (英国 ロンドン大学)
『EPAの取組』
 エレイヌ Z. フランシス(米国 環境保護庁(EPA))
『OECDの取組』
 アン グウメロン(経済協力開発機構(OECD))
『WHOの取組』
 ティム メレディス(世界保健機構(WHO))

11:30-13:00 昼食

13:00-15:30 セッション2 基礎科学 [PDF]

内分泌攪乱化学物質はいろいろな動物の発生過程に様々な影響を及ぼすと疑われています。このセッションでは、生殖系、脳、甲状腺を取り上げ、これらの組織や器官に関する発生と分化の基本的制御機構やホルモン作用の分子メカニズムについての最新の研究成果と今後の展望についてご紹介いただきます。

座長:長濱 嘉孝(岡崎国立共同研究機構)

『性決定と生殖腺の性分化』
 長濱 嘉孝(岡崎国立共同研究機構)
『ダイオキシン受容体を介した女性ホルモン攪乱作用の分子機構』
 加藤 茂明(東京大学)
『ステロイド膜受容体について』  ピーター トーマス(米国 テキサス大学)
『ヒトデの生殖に関するホルモン制御機構』
 三田 雅敏(帝京大学)
『精子形成制御の分子機構』
 マイケル K. スキナー(米国 ワシントン州立大学)

15:30-15:45 休憩

15:45-18:15 セッション3 野生生物 [PDF]

無脊椎動物、魚類、鳥類などの野生生物に対する化学物質の影響ついての最新の研究の取り組み状況と、野生生物への影響の現状と回復の状況についてご紹介いただきます。

座長:井口 泰泉(岡崎国立共同研究機構)

『貝類への影響、調査の現状』
 堀口 敏宏(独立行政法人国立環境研究所)
『五大湖での動物の異常から現在の状況まで』
 グレン A. フォックス(カナダ 野生生物局)
『アポプカ湖の動物に見られる異常について』
 ルイス J. ジレットJr.(米国 フロリダ大学)
『無脊椎動物への影響』
 ホセ V. タラゾナ(スペイン 国立農業・食品研究所(INIA))
『イギリスの魚(ローチ)への影響』
 チャールズ R. タイラー(英国 エクセター大学)

18:15-19:30 休憩

19:30-21:30 セッション4 曝露 [PDF]

内分泌攪乱作用を有すると疑われている様々な化学物質をリスク評価する上で重要な、ヒトや野生生物への曝露量を正確に把握する方法等についてご紹介いただきます。

座長:森田 昌敏(独立行政法人国立環境研究所)

『マレーシア人への曝露について』
 ムスタファ アリ モフド(マレーシア マラヤ大学)
『日本におけるヒト退治の化学物質曝露の現状』
 深田 秀樹
『魚類生殖毒性試験におけるバイオマーカーと有害作用に関わるエンドポイント:水環境曝露評価のための実用的提案』
 トーマス H. ハッチンソン(英国 アストラゼネカ社)
『化学物質の環境動態モデルと曝露評価』
 鈴木 規之(独立行政法人国立環境研究所)

2003年12月5日(金)(専門家向けプログラム)

9:00-11:30 セッション5 人健康影響 [PDF]

環境中の化学物質によるヒトの健康影響についての最新の知見や、子供や胎児への環境リスクを評価し予防する研究活動についてご紹介いただきます。

座長:森 千里(千葉大学大学院)

『精液の質と現在使用中の農薬への曝露について』
 シャナ スワン(米国 ミズーリ大学)
『子供の環境健康に注目して』
 リチャード A. ベッカー(米国 米国化学工業協会)
『ポリ臭素化ビフェニルエーテル(PBDE)と内分泌攪乱』
 ジョセフ G. ヴォス(オランダ 国立公衆衛生・環境研究所)
『発生過程に起因する疾病:内分泌攪乱物質の役割』
 ジェロルド J. へインデル(米国 国立環境健康科学研究所)
『胎児の複合汚染:胎児を基準とした新しいリスク評価と対策の開発の必要性』
 森 千里(千葉大学大学院)

11:30-13:00 昼食

13:00-14:40 セッション6 評価基準 [PDF]

世界中から内分泌攪乱作用によるものではないかと疑われている事象が報告されています。その中で主だった例を招待講師からご紹介いただき、ケース・スタディの形で、評価に必要な要素等について討論していただきます。

座長:井上 達(国立医薬品食品衛生研究所)
   ロバート J. カブロック(米国 環境保護庁(EPA))

<はじめに>
 ロバート J. カブロック(米国 環境保護庁(EPA))
 井上 達(国立医薬品食品衛生研究所)
<概要説明>
 テリー ダムストラ(世界保健機構(WHO))
<事例紹介>
『人の癌疫学(乳癌を例として)』
 リズベス ロペス カリーロ(メキシコ 国立公衆衛生研究所)
『PCBのヒト発達段階での神経毒性』
 ゲルハルト ヴィネケ(ドイツ デュッセルドルフ大学)

<ディスカッション>
指定コメント:エレイヌ Z. フランシス(米国 環境保護庁(EPA))
       百枝 幹雄(東京大学)
       森 千里(千葉大学大学院)
       鯉淵 典之(群馬大学大学院)

14:40-15:00 休憩

15:00-16:30 <事例紹介> [PDF]

『野生生物への曝露』
 森田 昌敏(独立行政法人国立環境研究所)
『アトラジンと両生類』
 グレン ファンデルクラーク(カナダ ゲルフ大学)

<ディスカッション>
指定コメント:ジョージ ダストン(米国 マイアミバレー研究所)
       チャールズ R. タイラー(英国 エクセター大学)
       有薗 幸司(熊本県立大学)
       井口 泰泉(岡崎国立共同研究機構)

<会場との質疑応答>
 ロバート J. カブロック(米国 環境保護庁(EPA))
<おわりに>
 井上 達(国立医薬品食品衛生研究所)