大臣談話・大臣記者会見要旨

西村大臣閣議後記者会見録 (令和4年9月20日(火) 11:03 ~ 11:10 於:環境省第1会議室)

1.発言要旨

 本日、私のほうからは1点申し上げたいというふうに思っております。
 特定外来生物被害防止基本方針の変更等についてでございます。本日、特定外来生物被害防止基本方針の変更が閣議決定されました。今回の基本方針の変更は今年5月に成立した改正外来生物法を反映したものでございます。新たに記載した主な点はヒアリ類などの指定を想定して、改正法で新設された要緊急対処特定外来生物の選定の基本的な考え方、また、外来生物対策における国や地方公共団体などの役割分担などでございます。また、来年春の改正法の全面施行に向けまして、執行前から準備の手続を行うための経過措置を定める政令が閣議決定されました。今年も複数の港湾でヒアリ類が発見されるなど、油断できない状況が続いております。ヒアリ類の要緊急対処特定外来生物への指定を始め、改正法の施行に向けた準備をしっかりと進めてまいりたいというふうに考えております。冒頭は以上でございます。
 

2.質疑応答

(記者)幹事社、共同通信の出崎です。今、御紹介ありました基本方針の関連でお伺いします。アメリカザリガニやアカミミガメは一般家庭でも広く飼われています。飼い主への呼び掛けがありましたらお願いします。
(大臣)アメリカザリガニ、アカミミガメといったものは、生態系の被害が非常に甚大でございます。特にアメリカザリガニにおいては、生き物のすみかになる水草を切断したり、絶滅危惧種等の捕食を行います。また、アカミミガメは、水草を捕食したり、在来のカメ類との競合が行われるわけでございますので、一般家庭で飼われているものは絶対に屋外に放出せずに、最後まで大切に飼っていただきたいということをお願いしたいと思います。アメリカザリガニ、また、アカミミガメの規制内容につきましては、今年中に政令で公布をいたしまして、来年春から夏頃にかけて、規制を開始する予定でございます。外に放出することや許可のない販売、購入などは原則禁止する予定でありますけれども、一般の方が現在飼育されているもの、これを引き続き飼っていただくこと、また、田んぼや池で捕獲したものを新たに飼うこと、こういったことは可能でございます。無償譲渡も可能でございますので、どうしても飼えなくなった等々の場合には、責任をもって飼える人を探していただいて、譲渡していただくことをお願いしたいと思います。アカミミガメにつきましては、8月に環境省のツイッターにおきまして、環境系エンターテイナーのWowキツネザルさんとのコラボをした動画を掲載いたしました。今後、様々な情報発信をしていく中で、今申し上げたようなことを、しっかり発信して、皆さんに御理解いただけるように努めてまいりたいというふうに思っております。
 
(大臣)質問がないようですので、台風14号が来ておりますけれども、まずこの台風によってお亡くなりになられた方に、心からお悔やみを申し上げると同時に被災された皆様にお見舞いを申し上げたいと思っております。環境省としては、9月16日の段階で災害情報連絡室を設置して、情報収集を行ってまいりました。これまでのところ、廃棄物処理施設などの環境省に係る施設の大きな被害情報は入っておりません。一方で、浸水や強風による住家被害等も発生しておりますので、各都道府県へ事務連絡等発出しておりまして、災害廃棄物が発生した場合の初動時の対応等については助言を実施してきているところでございます。地方環境事務所を中心としまして、引き続き各地の情報収集を進めて、必要な支援を迅速かつ的確に行えるように対応を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。
 
(記者)朝日新聞の関根です。この週末にかけて、各社の世論調査が行われていて、岸田政権の支持率が中には3割を切るようなものがあったりして、理由としてはやはり国葬に対する反対であるとか、あるいは統一教会に対する対応が不十分であるというようなことがあるようですけれども、こうした世論調査の傾向というのはどのように受け止めて、今後どういうふうに対応していくか、これをお願いいたします。
(大臣)各社の世論調査で大変厳しい数字が出ているというのは承知しております。今、御指摘いただいたようなものも要因として考えられるのではないかと思っておりますので、しっかりとした説明、そして情報発信を含めてですね、丁寧に対応していくということが、今、必要なんだろうというふうに考えております。
 
会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=2hpG859ttGY&list=PL9Gx55DGS7x6EKIxL2xudMsVk4iNBVPnE
 
(以上)