コラム
C-1.レジ袋に係る調査(平成24年度)

3.政令市・中核市・特別区の取組状況

以下の調査項目6については、調査対象83件(政令市・中核市・特別区)のうち、レジ袋削減に対して何らかの取組を行っていると回答のあった68件を対象に集計した。

6.レジ袋有料化以外の取組詳細

[レジ袋有料化以外の取組に関する特徴的な事例]

自治体名 回答内容
札幌市 北海道容器包装の簡素化を進める連絡会に参加し、この連絡会で容器包装の削減に向けた動きを広く市民に情報提供することを目的に、容器包装の簡素化の取組みを紹介するパネル展を開催している。
地域のイベントなどに、食器洗浄機と食器を搭載した小型トラック「移動食器洗浄車 アラエール号」の貸し出しをしている。
仙台市 ・ワケルネット(http://www.gomi100.com)での広報
・食器洗浄車ワケルモービルの運用
・環境配慮型店舗(エコにこショップ),環境配慮型事業所(エコにこオフィス)認定制度の運用
新潟市 簡易包装や店頭での資源物の回収、店頭で発生するごみの減量など、環境にやさしい取り組みを積極的に実施している店を「ごみ減量化・資源化協力店」と認定し、広報誌を作成する中で、各店におけるレジ袋の削減に向けての取り組みを紹介している。
平成24年度において、マイボトルの普及を通して、市民・事業者双方のごみ減量意識を高めることを目的に「3Rシティにいがたマイボトルキャンペーン2012」と題し、マイボトルを活用したライフスタイルの提案やマイボトルに商品(飲料)を提供できる市内のお店をマップ化した小冊子の作成を行っている。
名古屋市 平成23年度は、「マイバッグ持ったあなたにマイボトル!」をキャッチコピーにマイボトル・マイカップのメリットを市民に伝え、持ち歩くことを浸透させるために、(1)店舗での販売促進キャンペーン(13社51店舗)(2)無料給水スポットの設置(4箇所)(3)マイボトル・マイカップ対応の飲料サービス実施店舗の紹介(ウェブサイト等)を実施した。
神戸市 ・神戸大学の学生が中心となったNPO法人「ごみじゃぱん」と簡易包装商品を「減装(へらそう」商品として推奨する取組みを、二者で協定を締結し推進している。
・ごみの減量化・資源化の取組みとして、(1)簡易包装の推進(2)レジ袋無料配布中止(3)リターナブルびんの店頭回収、のいずれかを実施している店舗を、『ワケトンエコショップ』に認定している。
柏市 ・レジ袋の受け取りを辞退した消費者に対して,スタンプ,シール,ポイント等の付与
東大阪市 (1)環境教育のメニューとして手作りマイバッグ講座を用意し、環境問題を考えるきっかけとして位置づけている。
(2)レジ袋削減に係る取り組みの意義を廃棄物の発生抑制として捉え、他の取り組み(リユース品の利用促進)と併せて推進したいと考えている。
福山市 環境イベントでマイボトル・マイはし・マイどんぶり持参を呼び掛けている。エコショップ認定制度において認定項目に3Rの取組みを入れている。
新宿区 「新宿区3R推進協議会」でオリジナルの風呂敷を作成し、3R推進キャンペーンイベントなどで区民団体が風呂敷の包み方講座などを開催した。
文京区 文京区商店街連合会が取り組むぶんきょう共通ポイントカードを活用し、消費者がポイントカード加盟店(平成25年2月1日現在176店舗)で315円以上の買物をした際に、レジ袋を使用しない場合「ブンブン・エコ会員証」をレジで提示することにより、通常サービスされるポイント(105円購入毎に1ポイントサービスし、350ポイントで満点になり500円の金券として利用できる)とは別に1ポイントをエコ・ポイントとしてサービスする事業を実施している(平成14年3月から実施)。
品川区 平成14年度より品川区商店街連合会と連携して、マイバッグ運動を推進実施してきた。マイバッグ運動に参加する区内の商店街(平成23年度は、44商店街、協力店 350 店舗)でバッグ等を持参してレジ袋を断った消費者にコインを1枚渡していたが、区内での運動が一定の定着、成果が見られ、当初の目的は達成できたため平成24年度をもって事業を終了する。今年度はエココインを渡さず未交換のコイン250枚は品川区内共通商品券(500円)と交換、250枚未満は1枚1円で換金
杉並区 ○キャッシュバック、ポイント、声かけ
○杉並区商店会連合会では、加盟店舗において「協力金箱」を設置して、レジ袋を必要とする顧客に任意で協力金箱に3円~5円の寄付をお願いしている。
○区内高校・大学(生徒・学生を含む)及び団体で構成する「杉並区マイバッグ推進連絡会」によるマイバッグ推進活動。
板橋区 ○「いたばしエコ・ショップ」の認定に当たり、「過剰包装の自粛」が必須項目となっている。
○板橋農業まつりにおいて、けんちん汁を提供する際、マイ箸持参の方に粗品を贈呈している。
葛飾区 ・商店街において、レジ袋辞退者にスタンプカード方式でポイントを付与する形で、約半年を実施期間とした。取組開始前月と比較して何枚レジ袋を削減できたかの数値の報告とした。商店街が実施する期間に消費者に対してレジ袋削減の声掛けを行なうことも評価の一要素としている。
・特定の商品の容器包装を削減し、裸売り・ばら売りを実施するように、かつしかごみ減量・リサイクル推進協議会で定め、参加事業者に目標に向かって取り組んでもらっている。
・葛飾区の区民・事業者に取組の実践を呼びかける「かつしかルール」として、ごみにしてしまっている雑紙の資源排出を呼びかけている。
・リユース食器の利用に補助金制度を設け、イベント等でのリユース食器の利用を呼びかけている。

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