報道発表資料

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2023年08月28日
  • 自然環境

国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業対象公園の追加選定について

 環境省では、「宿舎事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上に向けた取組方針」(令和5年6月29 日公表)に基づき、本年8月4日に「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」の対象とする3つの国立公園を選定、公表したところです。
 今般、やんばる国立公園を先端モデル事業の対象とする国立公園として追加選定しましたので、お知らせします。
 今後、自治体と連携し、民間提案を取り入れて、国立公園の利用の高付加価値化に向けた基本構想の検討を行います。

1.経緯

  • 環境省では、インバウンド需要が急速に回復する中、国立公園の美しい自然の中での感動体験を柱とした滞在型・高付加価値観光を推進することとし、「宿舎事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上検討会」において、国立公園の利用の高付加価値化の方向性と、国立公園ならではの感動体験を提供する宿泊施設を中心とした利用拠点の面的な魅力向上に取り組む先端モデル事業の進め方を検討し、その結果を「宿舎事業を中心とした国立公園利用拠点の面的魅力向上に向けた取組方針」(令和5年6月29 日報道発表)として策定しました。
  • 本取組方針に基づき、有識者等を含む専門委員会(非公開)の意見も踏まえつつ、環境省として政策的な観点から、本年8月4日に、国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業の対象とする3つの国立公園を選定、公表したところです。
  • 今般、有望な候補として地元と調整を行っていたやんばる国立公園について、先端モデル事業の対象公園として追加選定することといたしました。
  • 対象公園の選定にあたっては、取組方針における対象公園の選定の考え方(①広域的な利用推進の観点があること、②国が取組を調整・実施する意義や効果が見込まれること、③地域の合意形成の枠組み、利用の行動計画、環境省の体制等の基盤があること、④滞在型・高付加価値観光を行う具体的な利用拠点の候補を含むこと)を踏まえ、将来的な他地域への展開も見据えて選定したものです。

2.追加選定した国立公園

名称 選定のポイント
やんばる国立公園 世界自然遺産登録地域周辺における自然を活用した地域活性化

(参考)これまでに選定した国立公園
名称 選定のポイント
十和田八幡平国立公園(十和田湖地域) 利用拠点の再生による新たな魅力づくり
中部山岳国立公園(南部地域) 山岳地域の利用の高付加価値化を含めた広域連携
大山隠岐国立公園(大山(だいせん)蒜山(ひるぜん)地域) 日本の伝統的自然観や歴史文化を踏まえた自然体験の拠点づくり

2.今後の予定

  • 今回追加選定した対象公園を含めた4つの対象公園において、今年度中に当該公園の利用の高付加価値化に向けた基本構想の検討を行います。その検討状況を踏まえ、推進体制の構築状況や国立公園としての滞在型・高付加価値観光を進めるポテンシャル等の観点から、実現可能性等を検討し、利用拠点を合計1~2か所選定する予定です。
  • その利用拠点において、地域協働実施体制の構築、利用拠点マスタープランの策定、自然体験アクティビティと連携した国立公園ならではの感動体験を提供する宿泊施設の誘致等、保護と利用の好循環の仕組みづくり等を行い、利用拠点の魅力向上に取り組みます。

連絡先

環境省自然環境局国立公園課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8278
課長
番匠 克二
企画官
井上 綾子
課長補佐
山崎 麻里
担当
佐藤 知生