報道発表資料

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2014年03月06日
  • 再生循環

アジア太平洋3R推進フォーラム第5回会合の結果について(お知らせ)

 環境省は、インドネシア共和国環境省、同国公共事業省、国際連合地域開発センター(UNCRD)とともに、2月25日~27日にインドネシアのスラバヤ市において、「アジア太平洋3R推進フォーラム第5回会合」を開催しました。
 今回、会合では「アジア太平洋における3R推進の基盤としての重層的な連携と協力枠組み」を全体テーマとして開催され、アジア諸国及び太平洋島嶼国の33カ国の政府、国際機関、援助機関、民間セクター、研究機関、NGO等から幅広く関係者約500名の参加がありました。
 環境省からは、井上環境副大臣他が出席しました。
 会議の成果文書として、スラバヤ3R宣言の採択及び議長サマリーの仮採択に至りました。

 2月25日からインドネシア共和国スラバヤ市で開催されていたアジア3R推進フォーラム第5回会合は、27日に「スラバヤ3R宣言」を採択して閉幕しました。
 同会合には、アジア太平洋地域の33ヶ国から5人の大臣、22人の副大臣級をはじめ、国連機関、アジア開発銀行等の援助機関、民間企業、NGO/NPO等から、計約500名が参加しました。当会合では、「アジア太平洋における3R推進の基盤としての重層的な連携と協力枠組み」を全体テーマとして、

[1]
アジア太平洋におけるハノイ3R宣言(2013年-2023年)の実施に向けて
[2]
3R政策・計画の促進・実施に向けた国家間協力及びパートナーシップ
[3]
北南南協力を通じた都市間・地方自治体間協力
[4]
3R・廃棄物管理における実行可能なビジネス・モデルの開発・支援を見据えた 3者間協力(政府-科学研究機関-民間セクター)
[5]
産業間の連携、地方自治体とNGO の連携等の5つのラウンドテープル
[6]
小島嶼開発途上国(SIDS)におけるハノイ3R宣言(2013年-2023年)の実施促進方 法
[7]
アジア太平洋3R 推進フォーラムとの潜在的相乗効果が見込まれる3R促進に係 る新たな協力基盤としてのCCAC(短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄 化のコアリション)都市廃棄物イニシアティブ

 などに関する議論を行い、スラバヤ3R宣言の採択及び議長サマリーの仮採択に至りました。
 スラバヤ3R宣言は、3Rの効果的な実行に向けた国家間協力、北南南協力、都市間・地方自治体間協力、産業間連携、政府・非政府間連携等の推進を表明するもので、資源効率及びゼロ廃棄物社会への移行に向けたハノイ3R宣言の目的を補完するものです。
 また、次回(第6回会合)は、モルジブで開催される予定(時期は未定)。
 なお、会議に参加した井上環境副大臣は、インドネシア共和国環境大臣とバイ会談を行い、我が国の3R及び低炭素に関する技術の国際展開、都市間連携、環境分野における協力などについて意見交換を行いました。

 第5回会合の概要は以下のとおりです。

1.開催日程

 平成26年2月25日(火)?27日(木)

2.開催場所

 スラバヤ(インドネシア)

3.主催者

 日本国環境省、インドネシア共和国環境省、同国公共事業省、国際連合地域開発センター(UNCRD)

4.参加者

アジア諸国・太平洋島嶼国(33 カ国)

 ASEAN10 カ国(インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス)、日本、中国、韓国、アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、クック諸島、フィジー、インド、キリバス、モルジブ、マーシャル諸島、モンゴル、ナウル、ネパール、パキスタン、パラオ、サモア、ソロモン諸島、スリランカ、東ティモール、ツバル、バヌアツ

国際機関及び援助機関

 国連工業開発機関(UNIDO)、国連環境計画 国際環境技術センター(UNEP IETC)、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、独立行政法人国際協力機構(JICA)、太平洋地域環境計画(SPREP)、太平洋地域廃棄物管理改善支援プロジェクト(J-PRISM)、アジア開発銀行(ADB)、国際廃棄物協会(ISWA)、国連地域開発センター(UNCRD)、地球環境ファシリティ(GEF)ほか

5.第5回会合の成果文書

 当会合ではスラバヤ3R宣言の採択及び議長サマリーの仮採択に至りました。
 スラバヤ3R宣言及び議長サマリーの最終確定版は、正式編集(Formal Editing)の後、UNCRD のホームページに掲載予定。

(参考)

アジア3R推進フォーラムについて

 同フォーラムは、我が国の提唱により、アジア各国における3Rの推進による循環型社会の構築に向け、アジア各国政府、国際機関、援助機関、民間セクター、研究機関、NGO等を含む幅広い関係者の協力の基盤となるものとして、平成21年11月に設立された。
 3Rに関するハイレベルの政策対話の促進、各国における3R関連プロジェクトの実施促進、3R推進に役立つ制度面・技術面の情報の共有、関係者のネットワーク化等を目的としており、環境省は、国連地域開発センター(UNCRD)、開催国政府機関とともに毎回主催者となっている。

 今までの開催状況は以下のとおり。

・平成21年11月
第1回会合(設立会合)日本
・平成22年10月
第2回会合 マレーシア
・平成23年10月
第3回会合 シンガポール
・平成25年3月
第4回会合 ベトナム
・平成26年2月
第5回会合 インドネシア
連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通   :03-5521-8336
代表   :03-3581-3351
室長   :小沢 晴司 (内線 6898)
企画官  :熊谷 和哉 (内線 6898)
室長補佐 :山田 浩司 (内線 6814)
係長   :大東 淳  (内線 6819)
担当   :金田 昌敏 (内線 6819)