報道発表資料

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2009年11月13日
  • 再生循環

アジア3R推進フォーラム設立会合の結果について(お知らせ)

 アジア3R推進フォーラム推進会合が、平成21年11月11日(水)~11月12日(木)に東京・目黒雅叙園にて開催され、アジア15ヵ国の政府代表者と国際機関、3Rに関する専門家等が参加しました。
 会議では、「アジア3R推進フォーラムの設立に関する東京3R宣言」が参加者により合意されました。アジア3R推進フォーラムの下で、3Rに関するハイレベルの政策対話の促進、各国における3Rプロジェクト実施への支援の促進、3R推進に役立つ情報の共有、関係者のネットワーク化等を進めていくこととなりました。
 次回会合について、マレーシアから来年の開催が提案され、参加者の歓迎を受けました。

1.日程

平成21年11月11日(水)~11月12日(木)

2.開催地

目黒雅叙園(東京都目黒区)

3.出席者

アジア15カ国及び16国際機関の代表者、3R・廃棄物管理に関する専門家

【出席した国(15ヵ国)(下線は大臣が出席した国)】(別紙1主な出席者参照)
 日本バングラデシュ、ブルネイ、カンボジア、中国、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、ベトナム
【国際機関等】
 アジア開発銀行(ADB)、アジア工科大学(AIT)、アジア太平洋環境開発フォーラム(APFED)、アジア生産性本部(APO)、バーゼル条約アジア太平洋地域センター(BCRC China)、ドイツ技術協力(GTZ)、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)、国際労働機関(ILO)、独立行政法人国際協力機構(JICA)、経済協力開発機構(OECD)、バーゼル条約事務局(SBC)、国連地域開発センター(UNCRD)、国連経済社会局(UNDESA)、国連環境計画(UNEP)、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、国連工業開発機関(UNIDO)
【全体議長】
 大谷 信盛 環境大臣政務官

4.概要

(1)設立の経緯

 我が国は、アジアの途上国における3Rの推進に向けて、各国政府、国際機関、援助機関といった多様な関係者による「アジア3R推進フォーラム」の設立を、昨年10月にベトナム・ハノイで開催された東アジア環境大臣会合において提案し、各国の賛同を得ました。

(2)アジア3R推進フォーラム設立会合について

 環境省と国連地域開発センター(UNCRD)の共催により「アジア3R推進フォーラム設立会合」を開催しました。
 会合では、アジアにおける3Rの課題と取組について、各種の廃棄物管理の状況や課題、3R国家戦略の策定を進めている国の状況、国際機関による途上国支援の取組、研究者・産業界・地方自治体・NGO等の取組について、参加者による活発な議論がなされました。
 大谷政務官の全体議長の下で「アジア3R推進フォーラムの設立についての東京3R宣言」(別紙2仮訳参照)が参加者により合意されました。
 次回会合について、マレーシアのコン・住宅地方自治大臣から、次回会合を来年マレーシアで開催したいとの表明がなされ、参加者の賛同を得ました。

東京3R宣言のポイント

アジア3R推進フォーラムの主な目的

  • 3Rに関するハイレベルによる政策対話の促進
  • 各国における3Rプロジェクト実施に向けた国際機関との連携促進
  • 3R推進のための優良事例や手法、技術、政策手段の共有
  • 多様な利害関係者のネットワークの発展
  • 3R国家戦略の普及

アジア3R推進フォーラムの長期及び短期の優先事項

  • 国家の発展・開発に関する議論において3Rを統合化すること
  • 3R活動の実施のため、二国間・多国間援助機関と協力して資金投入を確保すること
  • 廃棄物管理に関する人材を育成すること
  • コベネフィットを含む3Rの総合的な有益性の理解を促進すること
  • EPR(拡大生産者責任)といった効果的な政策メカニズムを発展、実施すること
  • エコタウンのような取組による適正なリサイクルのための産業の能力を育成すること
  • 廃棄物管理と3Rのための環境上適正な技術の開発と移転を進めること
  • 3Rに関する情報共有と研究ネットワーク化を進めること

アジア3R推進フォーラムの下での当面の活動

  • ハイレベルによる政策対話の定期的な開催
  • 援助機関との緊密な連携の下で、3Rに関するプロジェクトの実施の促進
  • 既存の3R情報・研究ネットワークとの協力
  • 公的部門と民間双方の資金調達、参加を含む、3R事業の導入可能性調査の推進
  • アジアの適正な物質循環に関する先進的な政策連携科学研究を国際的協力により実施
  • 3Rに焦点を当てた国際的な研修プログラムのような手法による能力開発

その他

  • 他の国及び機関からのアジア3R推進フォーラムへの参加の歓迎
  • フォーラムの下に支援専門家グループを設け、政策対話を支援

添付資料

別紙1
各国主要出席者
別紙2
アジア3R推進フォーラム設立に向けた東京3R宣言(仮訳)

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
室長:大森 恵子 (内線 6898)
室長補佐:新田 晃  (内線 6814)
係員:中村 祥  (内線 6819)
担当:牧野 順一 (内線 6818)

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