自然環境・生物多様性
(公社)日本動物園水族館協会との協定の締結について
協定の概要
(公社)日本動物園水族館協会(以下「日動水」という。)と環境省は、絶滅危惧種の保全や外来種対策、普及啓発等に係る取組に関して一層の連携を図り、我が国の生物多様性の保全と主流化のより一層の推進に資することを目的として、「生物多様性保全の推進に関する基本協定書」を締結しました。
絶滅危惧種の保全においては、生息域内保全だけでなく、生息域外保全の推進も重要です。我が国では、生息域外保全の多くの事例において、日動水によって自主的に実施されてきた経緯があります。特に、平成21 年1月に環境省が策定した「絶滅のおそれのある野生動植物種の生息域外保全に関する基本方針」では、日動水は、環境省とともに実施主体として位置付けられており、日本の野生動物種の絶滅を回避するためには、両者がより一層連携して取り組む必要があります。日動水と環境省自然環境局では、絶滅危惧種の保全及び外来種対策等に係る取組の推進に関して連携を図ることにより、我が国の生物多様性の保全と主流化のより一層の推進に資することを目的として、本協定を締結することとしました。
本協定の締結に係る署名式を、平成26年度日動水総会の場をお借りして、平成26年5月22日(木)に執り行いました。日動水の山本茂行会長(当時)と、環境省の谷津龍太郎環境事務次官(当時)が、それぞれ署名を行い、本協定の発効を確認しました。
協定書の本文はこちら
生物多様性保全の推進に関する基本協定書(平成26年5月22日締結、令和3年10月13日一部変更、令和7年4月30日一部変更) [PDF 1.3MB]
本協定の内容
[1] 絶滅危惧種の保全の取組を連携して実施する。ツシマヤマネコやライチョウのように、全国にまたがる複数の施設の協力を得て飼育、繁殖を実施するような種をはじめとして、本協定に基づき協力体制を正式に位置づけて、より一層の取組強化を図る。
[2] 外来種対策について、日動水は防除手法の開発に対する専門的助言及び当該種に関する調査研究や同定への協力等を必要に応じて行う。
[3] 生物多様性の主流化や生物多様性保全に資する普及啓発及びその他の活動について、必要に応じて相互の取組に協力する。
参考リンク
環境省とJAZAの協定10周年記念イベント「保全シンポジウム 生物多様性保全の10年~動物園・水族館の挑戦と未来への展望~」
詳細はリンク先よりご確認ください。