鳥取県の代表的な湧水

※アクセス制限の定義
 ☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
市区町村名 名称 ふりがな 所在地 概要等 アクセス 湧水保全活動 写真等
南部町 清水井 しみずい 南部町清水川 地元では、『古事記』に登場する『大国主命再生神話』で、ウムギヒメがオオクニヌシを蘇生させる薬を作るときに汲んだ水だと云われている。 清水川集落が定期的に清掃活動を実施。 地図
日野町 延命水 えんめいすい 日野郡日野町下榎 鵜の池からの湧水で、昔から寺の檀家で管理していた。昭和60年代「延命水」として水汲み施設を整備し、今に至っている。衛生上、町としては飲料水として推奨していない。 年2回程度の施設清掃活動を実施。  
鳥取市 布勢の清水 ふせのしみず 鳥取市気高町殿 「八幡さんの清水」ともいわれ、布勢平神社境内の巨岩の下から湧き出している。昭和60年に鳥取県の『因伯の名水』に選定された。また、平成20年には『平成の名水百選』に選定された。県道沿いには蛇口を3ヵ所設置し、誰でも湧水を利用できる。 殿集落は「布勢の清水」を中心とする布勢平神社一帯の清掃を毎週輪番制で行い、良好な自然環境の維持保全に努めている。この点が認められ、殿集落が平成18年に環境省より「水・土壌環境保全活動功労者表彰」を受賞した。また、平成26年には国土交通省より「水資源功績者表彰」を受賞した。
年4回の水質検査を実施。
 
鳥取市 お地蔵さんの水 おじぞうさんのみず 鳥取市気高町睦逢 湧水は誰でも利用可能。宝永三年(西暦1706年)徳川五代将軍綱吉の晩年に建立された地蔵さんの脇から年中絶えることなく湧き出している。平成25年に鳥取県の『因伯の名水』に選定された。 年1回の水質検査を実施。  
鳥取市 中井の清水 なかいのしみず 鳥取市河原町中井 湧水は誰でも利用可能。民家のすぐ前にある。    
鳥取市 洗足の湧水 せんぞくのゆうすい 鳥取市用瀬町赤波 用瀬町赤波のおう穴群を形成する花崗岩から湧き出す湧水で、「延命水(和多里世箭子の水)」といわれ、洗足山(千賊山)に住んでいた鬼が、日中人目をしのび、この谷の水を飲み、馬乗橋の下のおう穴で水浴し、八上姫(河原町)に逢いに行ったという伝説が残る。赤波川渓谷おう穴群は、平成25年に鳥取県の『因伯の名水』に選定された。誰でも利用可能。 「大村地区おう穴愛護会」がおう穴周辺の環境保全・清掃活動を実施。  
鳥取市 津野の清水 つののしみず 鳥取市佐治町津野 湧水は誰でも利用可能。    
米子市 天の真名井 あめのまない 米子市淀江町高井谷 「真名井」とは、神聖な井戸のことで、その中でも最上級の敬称が「天の真名井」で、その名に恥じぬ清らかな水は、『名水百選』に選定されている。 高井谷自治会が周辺清掃を実施。
年1回の水質検査を実施。
 
米子市 本宮の泉 ほんぐうのいずみ 米子市淀江町本宮 日量3万トンを湧出する豪快な名水で、昭和60年には鳥取県の『因伯の名水』の『暮らしの中の泉』に選定されている。 本宮観光農事組合が周辺清掃を実施。
年1回の水質検査を実施。
 
米子市 湯口の泉 ゆぐいのいずみ 米子市淀江町稲吉 昔温泉が湧いていたという泉源があり、住民の生活を潤す水として、さまざまに利用されてきた。水場には梅花藻(ばいかも)が群生している。    
米子市 田井の沼 たいのかま 米子市淀江町福井 文字通り「水田に湧く水源」という意味で、水道の水源として利用されている。古代、淀江湖であった名残で、底なし沼の伝説を持つ。 ×    
米子市 佐奈咩の泉 さなめのいずみ 米子市淀江町西原 泉に張る氷の厚さでその年の気候や作物の出来を占う習慣が伝えられている。佐奈咩の泉は、「延命の泉」とも呼ばれていた。    
米子市 三輪山の清水 みわやまのしみず 米子市淀江町小波 山陰自動車道米子道路の淀江トンネル南側の側道脇にあり、依然は灌漑のための用水場だったものを整備して水汲み場にしたもの。滑らかな水質が人気を呼ぶ水汲みスポット。名称が「小波上の泉」から「三輪山の清水」へ変更された。 米子市および小波上自治会が周辺清掃を実施。
年1回の水質検査を実施。
 
倉吉市 命の泉 いのちのいずみ 倉吉市関金町堀字清水 神社の山裾の岩から湧き出しており、仙人が発見したと言い伝えられている。立入りは自由。 地元の清水集落が湧水周辺の清掃活動を実施。 写真
若桜町 若桜町落折 国道29号線戸倉峠に位置し、山腹より湧き出している。流量等は不明。 特になし。 写真地図
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若桜町 若桜町湯原 国道482号線(旧道)に位置し、山腹より湧出している。流量等は不明。 特になし。 写真地図
地図
八頭町 出逢の泉 であいのいずみ 八頭郡八頭町姫路 扇ノ山山系から湧き出している。地元住民が管理。   写真
八頭町 用呂の清水 ようろのしみず 八頭郡八頭町用呂 鳥取県の名水ガイドブック『因伯の名水』に選定されており、国の重要文化財にも指定されている。古くから地域住民の生活用水の他、多目的に利用、愛用され、「用呂の清水」として広く知られている。 地元住民が清掃活動を実施。 写真
湯梨浜町 宇野地蔵ダキ うのじぞうだき 湯梨浜町宇野 『平成の名水百選』に選ばれた、地元の酒造会社も醸造用に利用している湧水。3体の地蔵さんを祀る法華堂の横から湧き出しており、住民は自然からの恵み、地域の誇りとして毎日花を飾り、守り続けている。 毎日花を飾り、清掃活動を行い、法華堂とともに守り続けている。  
琴浦町 天皇水 てんのうすい 東伯郡琴浦町大字高岡 元弘3年後醍醐天皇によって発見されたと言い伝えられている。 周辺の清掃等を実施。 写真
北栄町 観音水 かんのんすい 北栄町東高尾 岩崖から湧出している。道路沿いにあり誰でも利用可能。 地元住民が湧水周辺の清掃を実施。  
伯耆町 地蔵滝の泉 じぞうだきのいずみ 西伯郡伯耆町丸山 湧出量は大山有数の大規模なもので、平成2年には『鳥取県の名水』に選ばれた。 水道水源地がすぐ傍にあるため、年1回の水質検査を実施。  
伯耆町 真清水 ましみず 西伯郡伯耆町桝水 大山の中腹から山麓にかけては大変水が少なく、昔からあちこちで水争いが絶えなかったため、山仕事をする人や旅人はこの水を「真清水(ましみず)」と呼んで大変重宝にしていた。 町民が湧水地周辺の清掃を実施。  
日南町 金明水 きんめいすい 日野郡日南町上萩山 船通山中腹に湧き出している。超軟水で、船通山宣揚祭の際には、この冷水で点てられた抹茶が供されていた。    
日南町 御明谷の水 ごみょうだにのみず 日野郡日南町三栄 三栄より御明谷林道を上がり、途中、広域農道を横断し、採水地へ向かう。以前は、地域の水道水の水源地として利用されていた。    
日南町 長命水 ちょうめいすい 日野郡日南町霞 鳥木山中腹に湧き出している。霞城主、金井弾正が、「長命水」と命名し、戦時の「隠し水」として、城を守ったと伝えられている。