島根県の代表的な湧水
※アクセス制限の定義
☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
市区町村名 | 名称 | ふりがな | 所在地 | 概要等 | アクセス | 湧水保全活動 | 写真等 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
松江市 | 高清水 | たかしみず | 松江市東出雲町下意東 | 享保元年(1716年)、能義郡日白村の安佐衛門の枕元に水の神様が現われ、「野呂山の中腹の清水で病が治る」とのお告げから、この名水が発見されたといわれている。どんな水不足の年でも涸れることなくコンコンと湧き出す冷たい水は、京羅木山につながる水脈と思われる。霊水としての信仰も篤く、発見されてから何百年たった今でも、たくさんの人々がこの水を汲みにこの地に訪れている。 | ◎ | 清掃活動を実施。 | |
松江市 | 岩藤の岫水 | いわふじのしゅうすい | 松江市東出雲町上意東 | 土地改良事業で農道を整備する際、山肌の数箇所から澄んだ流水が流れ出たため、地区の有志で水飲み場として整備した。 | ◎ | 定期的に清掃活動を実施。 | |
浜田市 | こりかけの水 | こりかけのみず | 浜田市三階町 | 和歌の名所として知られる三階山の湧水。 | ◎ | 地区住民や関係者が不定期で清掃活動を実施。 水質検査は未実施。 |
|
浜田市 | 殿清水 | とのしみず | 浜田市琵琶町 | 領主の御用水で、諸人が汲み取ることを禁じられていたと言われる。 | ◎ | 水質検査は未実施。 | |
出雲市 | 浜山湧水群 | はまやまゆうすいぐん | 出雲市浜町 「出雲文化伝承館」駐車場内 |
浜山一帯では、松林をくぐり抜けた水が浜山湧水群となり、その水質の良さから近隣の生活用水として永く用いられ、大切にされてきた。平成20年に『平成の名水百選』に選定されたのを機に、一般の方が取水できるように市が「出雲文化伝承館」に水汲み場を設置した。 | ◎ | 地元のボランティア団体が、湧水群を含めた浜山での清掃活動を実施。 地元が結成している水道組合が水汲み場を管理。 |
写真 |
出雲市 | 福寿泉 | ふくじゅせん | 出雲市佐田町朝原 「八雲風穴」付近 |
天然クーラーとして有名な「八雲風穴」の地下水が湧き出したもの。四季を通じて水温15℃程度の冷水。豊富な水量から、出雲市の上水道としても利用されている。 | ◎ | 市が休憩所や水汲み場を整備。 地元団体が水汲み場と周辺の清掃を実施。 上水道は市が管理し、水源の保全に努めている。 |
写真 |
出雲市 | 真名井の清水 | まないのしみず | 出雲市大社町杵築東 出雲大社前「社家通り」を東へ約500m |
昔から出雲大社の神事に関わる神聖な清水とされてきた。特に「古伝新嘗祭」の祭事中、「歯固めの神事」では、この真名井の清水の小石を用いる習わしになっている。 | ◎ | 神事で使用するため、出雲大社が管理。 市が公園を整備し、利便性の向上に努めている。 |
写真 |
出雲市 | 無上泉 | むじょうせん | 出雲市佐田町大呂 出雲市役所佐田行政センター西の丁字路を南進(県道39号⇒県道185号⇒県道325号)し、約9km先の道路沿い |
昔から地域住民の生活用水として利用されている。「この上も無い良い水」、または、水脈もなく突然岩の中から水を噴き出していることから「かしら(上)無しの水」、という意味を込めて「無上泉」と呼ばれてきた。豊富な水量から、出雲市の上水道としても利用されている。 | ◎ | 利用者や地元住民が水飲み場と周辺の清掃を実施。 上水道は市が管理し、水源の保全に努めている。 |
写真 |
益田市 | 金屋子の清水 | かなやごのしみず | 国道191号線沿い 本谷鈩跡鍛冶屋遺跡の県境側 |
益田市指定文化財のタタラ場の跡に隣接。近くに金屋子神社が祀られていることが名前の由来である。国道の側という利便性から、県外者の利用も多い。 | ◎ | ||
益田市 | 温井の清水 | ぬくいのしみず | 市道表匹見峡線(旧県道307号)沿い。 十畳岩をすぎ渕見橋を渡って400mばかりのところの左手。 |
水温があまり変わらず、冬は温かく感じることが名前の由来。 | ◎ | ||
益田市 | 粋の清水 | すいのしみず | 市道表匹見峡線(旧県道307号)沿い 渕見橋から匹見方面へ約200m |
近くには粋の淵や黒淵、屏風ヶ浦、小沙夜淵などがあって、 表匹見峡のすばらしい景観も楽しめる。 | ◎ | ||
益田市 | 二ノ代の清水 | にのしろのしみず | 県道307号(波佐匹見線)沿い 表匹見峡トンネルより匹見側へ約900m |
道路わきの山手から流れ出ている清水。水量も豊富で匹見の中心部から近いこともあり、 多くの人が利用している。 | ◎ | ||
益田市 | 岡本の清水 | おかもとのしみず | 県道42号(吉賀匹見線)より岡本橋を渡り、 市道側三叉路から下流へ約100m | 地区の人が生活にも使っており、屋根付で、水量も豊富。以前は水神さんの祭りも行われていた。 | ◎ | ||
益田市 | 和泉堂の清水 | いずみどうのしみず | 県道42号(吉賀匹見線)沿い 紙祖八幡宮から吉賀町方面に約100m |
紙祖八幡宮から吉賀方面に向かう県道の左手にある。標柱の下段に注ぎ落ちる清水である。 | ◎ | ||
益田市 | 鈴ヶ岳の清水 | すずがたけのしみず | 国道488号線沿い 展望台から広島方面に約500m |
昔から「神様の水」として親しまれた清水で、右手の巨岩の間から流れ出ている。左手には名勝鈴ヶ岳の切り立った岸壁を仰ぎ見ることができる絶景地。 | ◎ | ||
益田市 | 葛谷の清水 | かずらだにのしみず | 県道42号(吉賀匹見線)沿い 樫田トンネルから匹見方面へ約700m |
樫田トンネルから匹見方面へ約700m下ったところで、山手の岩の間から湧き出ている清水。昔から地域の人に知られて親しまれている。 | ◎ | ||
大田市 | 三瓶山の湧水郡 | さんべさんのゆうすいぐん | 大田市三瓶町 | 大山・隠岐国立公園三瓶山地区における、標高400mから600m付近一帯に湧き出す清水。 | ○ | 付近住民および水利権者が管理。 | |
大田市 | 砂水の鎮神川 | さみずのちんぎんがわ | 大田市仁摩町大国 | 水不足を解消するために明治40年頃横穴を掘り、水源を掘り当てた。 | ○ | 水利権者が管理。 | |
大田市 | 清水の金柄杓 | しみずのかなびしゃく | 大田市温泉津町湯里 | 昔、この泉の水の美味しさに感心した大森代官が、お礼に当時高価だった金属製の柄杓を奉納した。 | ◎ | 周辺地区住民が管理。 | |
安来市 | お茶の水井戸 | おちゃのみずいど | 安来市広瀬町広瀬1216 | 清酒の仕込みの水として使用される良質の水で、江戸時代には広瀬藩の藩邸の茶道の水として使われた。 | ◎ | ||
奥出雲町 | 延命水 | えんめいすい | 奥出雲町八川坂根 | JR出雲坂根駅構内の湧水。その昔、この水を飲んで狸が長生きしたことからこの名が付いた。親しみやすくするため駅の向かいには水汲み専用スペースがある。 | ◎ | 地元自治会が管理。 定期的に水質検査を実施。 |
|
奥出雲町 | 福寿水 | ふくじゅすい | 奥出雲町上阿井福原 | 霊峰「鯛の巣山」に抱かれた清らかな水が地下に染み渡っている。古来より福原地区の地は大きい川は無く、地下水を堤に貯め、水田や生活水として利用していた。 | ◎ | 地元自治会が管理。 定期的に水質検査を実施。 |
|
津和野町 | 笹山水源地 | ささやますいげんち | 津和野町笹山 | 旧津和野町内の水道水の大半を賄う水源地でもあり、水源地横の池底からは大量の清水が湧き出している。 | ◎ | ||
吉賀町 | 一本杉の湧水 | いっぽんすぎのゆうすい | 吉賀町田野原 | 一級河川・高津川の水源。全国の一級河川の中で水源が特定されているのは大変珍しく貴重な存在である。湧水でできた池は「大蛇ヶ池」と呼ばれ、池を覆うように立つ樹齢千年以上といわれる一本杉とともに古くから地域の信仰の対象となっている。 | ◎ | ||
海士町 | 天川の水 | てんがわのみず | 隠岐郡海士町保々見 | 水の透明度と水質のよさが評判で『名水百選』に選ばれている。一年を通して湧水は絶えることなく、稲作が盛んに行なわれている。水の持ち帰りは自由。 | ◎ | 保々見区(自治会)の活動の一環として、月1回清水寺「天川の水」周辺の清掃を実施。 | 写真 |
知夫村 | 河井の地蔵の湧水 | かわいのじぞうのゆうすい | 知夫村 | 『島根の名水百選』にも選ばれているこの湧水は、河井のお地蔵さんのある場所にあり、昔から万病を治す霊水として島民の信仰を集めており、近年は観光バスも立ち寄り、新たな観光名所にもなっている。地下を通ってきた湧水は温度も一年を通じてほぼ一定で、水量も季節や天候の影響を受けにくく、雑菌が少ないことから、多くの村民に生活用水として身近に利用されている。 | ◎ | 信仰心のある高齢の女性を中心に、ボランティアで維持活動を実施。 | 写真 |
隠岐の島町 | 檀鏡の滝 | だんぎょうのたきゆうすい | 隠岐の島町那久 | 長寿の水、勝者(女神)の水、火難防止の水として有名である。約800年の歴史のある島の闘牛大会や、隠岐古典相撲大会に出場する関係者の間では、必ずこの水を大会前日(深夜)に先を競って迎え、清めて大会に臨む習慣が今なお続いている。 | ◎ | 自治会が周辺道路等の維持活動(清掃活動)を実施。 |