三重県の代表的な湧水

※アクセス制限の定義
 ☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
市区町村名 名称 ふりがな 所在地 概要等 アクセス 湧水保全活動 写真等
津市 長命水 ちょうめいすい 津市榊原町5073-2 水量は少ないが、歴史的に古く現在も利用されている。今から1,500年程前、継体天皇の皇女・荳角媛命(ささぎのいらつめ)が斎王になられたとき、伊勢神宮祭祀に使う榊を求めて、使いの物部伊勢小田連をこの地に送った。当時この辺りは「七栗上村」と呼ばれており、山一帯に榊が繁っていた。その榊を採り、神社境内の湧水に一夜浸し、翌朝、神宮に運んで供せられたという。これが例となって、毎年この行事が続けられたと伝えられている。 射山神社が管理。
湧水付近が清掃され、清潔に保たれている。
 
津市 こぶ湯 こぶゆ 津市白山町
南家城古屋敷423
家城神社境内にある、「こぶ」が取れるという霊泉。取水に20リットルの制限がある。 地元住民が湧水の保全活動調査を実施。 写真
伊勢市 離宮院公園南の神泉 りきゅういんこうえんみなみのしんせん 伊勢市小俣町本町1146-4 離宮院公園にある湧き水池。南側に汁谷川が流れ、公園の大木が夏の強い日差しを遮り、また自動車は入れないため、お年寄りの格好の憩いの場になってる。    
伊勢市 掛橋近くの湧き水 かけはしちかくのわきみず 伊勢市小俣町本町 汁谷川の離宮院公園から600mほど上流の掛橋のほとりにある湧き水の池。洗い場に使える施設になっている。湧き水の水量は、汁谷川の水の増減と関係があるらしく、夏場は豊富で、冬場はからからになっている。    
桑名市 御膳水 ごぜんみず 桑名市上野 上野の丘陵地の山腹から湧き出す水を集め、上野溜池の傍に導水している。江戸時代には桑名城の城主の飲料水として、毎日城まで運ばれた。現在でも清冷な湧水が流れ出し、地域住民に利用されている。また、湧水の一部は農業用水や防火用水として溜池に貯えられている。 地域の農家組合員が、年4回の草刈り等の清掃を実施。 写真
桑名市 きよめの池 きよめのいけ 桑名市多度町多度 多度山の地下水及び多度川の伏流水により湧き出す。南北朝時代の暦応年間(西暦1338~1341年)より始まったとされる多度大社の神賑行事の一つ、「上げ馬神事」の際に、神社に入る馬の足をこの池の水で洗い、身を清めるために現在も使われている。また、この池は本神事の時期である4~5月頃になると水が多く湧き出してくる。 × 多度大社が管理し、年1回程度の清掃を実施。
池でのボウフラ発生を防ぐため、地元住民が金魚や鯉を放つ活動を自主的に実施。
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名張市 竜王水 りゅうおうすい 名張市下小波田 大綿津見(おおわたつみ)の神を祀る海神社(わたつみじんじゃ)跡に所在する、地下から湧出している水で、江戸時代から一度も枯れたことがないとされる。
地域の湧水として、大切に受け継がれており、「もっこん」「もこもこ」の愛称でも親しまれている。水温は年間を通じて約15℃、湧く水量は1時間3.4トンほどとなっている。
湧水周辺の清掃等。  
名張市 じゃんじゃの水 じゃんじゃのみず 名張市赤目町長坂 平成の名水百選、森林浴の森百選などに選ばれている「赤目四十八滝」への入山口にある湧水。
その昔、伊賀流忍者・百地三太夫などが、修行の際にこの水でその身を清め、心を鎮めたととされる。
「じゃんじゃの水」という名称は、水がじゃんじゃんと豊富に出る様子と、行者の持つ錫杖の音(じゃんじゃん)に由来。この水は心を清め、幸せを呼ぶと言い伝えられており、入山口に設けられた湧水の出水口は、滝にも生息するオオサンショウウオの形をした造形物となっている。
湧水周辺の清掃等。  
いなべ市 藤原町トンネル水源 ふじわらちょうとんねるすいげん いなべ市藤原町篠立 上水道の水源地 × 水質検査を実施  
志摩市 恵利原の水穴(天の岩戸) えりはらのみずあな(あまのいわと) 志摩市磯部町恵利原 伊勢志摩国立公園内の逢坂山の中腹にある洞窟から湧出しており、志摩用水の源水となっている。天照大神が隠れ住まわれた伝説が残る場所であり、『名水百選』にも選定されている。 地元の「恵利原老人クラブ」が毎月22日に例祭を開催し、清掃・整備等の保全活動を積極的に実施。
市が年2回の水質調査を実施。
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大紀町 八重谷湧水 やえたにゆうすい 度会郡大紀町阿曽 鍾乳洞などが点在する。 年1回程度の水質検査を実施。  
大紀町 小屋の水 こやのみず 度会郡大紀町永会      
大紀町 頭之宮四方神社知恵の水 こうべのみやよもうじんじゃちえのみず 度会郡大紀町大内山 本殿脇より湧き出す御神水。    
度会町 中西の井戸 なかにしのいど 度会町田口 名称は「井戸」となっているが、崖下からの湧水で、地域住民に利用されている。湧出口には祠があり、二つの洗い場へ注いでいる。   写真
度会町 川上の清水 かわかみのしみず 度会町川上 杉木立の道を進むと清水が湧き出している。地元の人により石積で整備されている。町外の人も汲みに来るほどおいしい清水。   写真