石川県の代表的な湧水

※アクセス制限の定義
 ☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
市区町村名 名称 ふりがな 所在地 概要等 アクセス 湧水保全活動 写真等
金沢市 塚崎のわき水 つかさきのわきみず 金沢市塚崎町ト
松陵台墓園
崖からの湧水。山上の杉の木が涵養源となっている。    
金沢市 神谷内の自噴井群 かみやちのじふんせいぐん 金沢市神谷内町地内 神谷内集落のうちの柳橋川右岸に点在し、掘り抜き井戸から自噴している。    
金沢市 卯辰山・花菖蒲園 うたつやま・はなしょうぶえん 金沢市末広町花菖蒲園 谷頭部の崖より一面にわき出ており、花菖蒲園の水源として使用されている。    
金沢市 鳴和の滝 なるわのたき 金沢市鳴和町ツ
鹿島神社境内
湿地帯からの湧水で、源義経にまつわる伝承がある。    
金沢市 粟崎・上の清水 あわがさき・かみのしょうず 金沢市粟崎町ヘ73-1 掘り井戸からの湧水で、殿様の飲用に供されたとの伝承がある。    
金沢市 笠舞の大清水 かさまいのおおしょうず 金沢市笠舞1丁目21−14
善光寺坂西側
湧出口を石垣にし、三角形の立派な池が作られている。    
七尾市 御手洗池 みたらしいけ 七尾市三引町地内 『名水百選』に選定されている。赤倉神社の境内にあるが、「赤倉山憩いの森」という公園として整備され、自由に立ち入りできる。聖武天皇の皇太子の眼病治療に使われたという言い伝えがある。 土地所有者は赤倉神社であるが、境内地を除いた周囲の山は全て保安林に指定。
地域住民が定期的に清掃等の保全活動を実施。
 
七尾市 弘法の霊泉 こうぼうのれいせん 七尾市大津町地内 道路脇の湧水で、地域住民の生活用水としても利用されており、自由に立ち入りできる。約1,200年前に、日照りが続き、地域住民が苦しんでいたところに、旅の途中に訪れた弘法大師が掘っていかれたという言い伝えがある。 年1回水質検査を実施。  
七尾市 藤瀬の水 ふじのせのみず 七尾市中島町藤瀬地内 『平成の名水百選』に選定。山林のふもとからの湧水で、取水口があり自由に立ち入りできる。また、一部は「藤瀬霊水公園」として整備されており、公園内に湧水が走っている。病に効く水という言い伝えがあることから、多くの人が湧水を求めて訪れる。 地域住民が定期的に清掃等の保全活動を実施。  
小松市 桜生水 さくらしょうず 小松市河田町地内 『長寿仙人の伝説』がある湧水。かつては桜の大木が枝を広げ泉をおおっていたので、この名がついた。毎年6月、地元の桜生水保存会主催で湧水を使った「野点茶会(のだてちゃかい)」が開催され、市内外より多くの方が訪れる。平成20年に『平成の名水百選』に選定された。   写真
小松市 生水山の生水 しょうずやまのしょうず 小松市五国寺町地内 2体の地蔵が安置されている。   写真
小松市 弘法水 こうぼうすい 小松市下大杉町地内 動山(ゆるぎやま)の登山口にある霊水で、登山者の喉を潤してくれる。   写真
小松市 生水 しょうず 小松市林町地内 弘法大師により恵みを受けたと伝えられ、湧水のほとりに不動尊が祀られ、眼病に効くと伝られている。   写真
小松市 弘法大師之霊水 こうぼうたいしのれいすい 小松市三谷町地内 弘法大師が旅の途中に訪れ、杖で突いた所から湧き出たと伝えられている。   写真
小松市 御生水 おしょうず 小松市津波倉町地内 弘法大師が粟津地方への布教の際に喉を潤したと言い伝えられている。   写真
輪島市 稲屋の水 とうやのみず 輪島市稲屋町 市街地近くの湧水で、利用者が多い。    
輪島市 堂の水 どうのみず 輪島市久手川町 市街地近くの湧水で、利用者が多い。    
輪島市 宮の水 みやのみず 輪島市町野町曽々木 岩倉山からの湧水で、利用者が多い。    
輪島市 神様池 かみさまいけ 輪島市深見町 高州山より湧き出しており、利用者が多い。    
輪島市 古和秀水 こわしゅうど 輪島市門前町鬼屋 高尾山から湧き出している名水。 通常年1回の水質検査を実施。(現在、地震により水質検査休止中)  
加賀市 女生水 おんなしょうず 加賀市山代温泉 『平成山代8景』のひとつ。    
加賀市 男生水 おとこしょうず 加賀市山代温泉 『平成山代8景』のひとつ。    
加賀市 伏見清水 ふしみしょうず 加賀市山中温泉我谷町 まろやかで美味しい清水。    
加賀市 桂清水 かつらしょうず 加賀市山中温泉桂木町 山中温泉の玄関口と言える場所に立つカツラの木の根元の岩から湧き出している。    
加賀市 甘露水 かんろすい 加賀市山中温泉薬師寺町医王寺 医王寺の境内にある湧水。    
加賀市 霊水 れいすい 加賀市山中温泉菅谷町      
加賀市 白水の井戸 はくすいのいど 加賀市八日市町 蓮如上人により生み出されたといわれる。平成9年秋に付近の酒造メーカーによって整備され、新たに庭園調に整備された。    
加賀市 殿様生水 とのさましょうず 加賀市加茂町 殿様が大聖寺から山代に入湯する折りにお茶の水として愛用したため、「殿様生水」と名づけられた。飲用には適さない。    
加賀市 岩不動 いわふどう 加賀市山中温泉こおろぎ町 小さな祠の中にある岩から流れ出ている。    
加賀市 熊坂の名水 くまさかのめいすい 加賀市熊坂町      
加賀市 曽宇町の湧水 そうまちのわきみず 加賀市曽宇町      
加賀市 直下町 延命地蔵 そそりまちえんめいじぞう 加賀市直下町      
かほく市 薬師の泉 やくしのいずみ かほく市      
かほく市 銘水わかみどり めいすいわかみどり かほく市若緑   水質検査を実施。  
白山市 弘法池の水 こうぼういけのみず 白山市釜清水地内 『名水百選』のひとつで、全国でも数例しかない「おう穴湧水」。弘法大師が岩に錫杖を突き刺した場所から湧き出したという言い伝えがある。 地元釜清水町会住民が定期的な清掃活動を実施。  
白山市 白山美川伏流水群 はくさんみかわふくりゅうすいぐん 白山市美川地域 霊峰白山を源流とする伏流水群。地域に密着し、特産品などにも使用されている。湧水がつくる小川には、県の絶滅危惧種Ⅰ類のトミヨが生息している、 美川自然人クラブや地元小学校などが、湧水と河川湧水に生息するトミヨの保全、保護を実施。  
白山市 おぼく水 おぼくすい 白山市河内町内尾地内 「おぼく」には、「仏様に供える」という意味がある。昔から「おいしい清水」として地元の人に使用されている。    
白山市 杉森の地蔵水 すぎもりのじぞうすい 白山市杉森町地内 杉森のバス停近くにあり、冷たくおいしい水が豊富に湧き出している。 地元杉森町会住民が定期的な清掃活動を実施。  
能美市 シロコダの水 しろこだのみず 能美市西任田町 藩政時代から湧き出している水で、国道8号線から約500mの田んぼの中、白山の山々を眺められるところに位置する。昭和12年から上水道に切り替わる昭和55年まで簡易水道として全家庭に給水されていた貴重な水源だった。
【案内】JR北陸本線「能美根上駅」から車で7分、北陸自動車能美根上スマートICから車で5分。
年1回の水質検査を実施。 写真
能美市 浜清水 はましみず 能美市高坂町 個人宅内にあり、付近に案内板がある。山を背にした「根上り」の地域では、生水(しょうず)のよく出るところが3か所あり、溝を掘って池に溜めていた。水量も豊富だった大正の頃は、この水で水車を回し米かち用として利用されていた。この水は、「末期の水」として近在に知られ、一升瓶を持ってもらいに来る人も多くいた。
【案内】JR北陸本線「能美根上駅」から車で5分。
詳細不明  
能美市 遣水観音堂水 やりみずかんのうどうすい 能美市仏大寺町 標高402mの観音山は、奈良・平安時代から修験者たちによって信仰の山、霊地として知られている。その麓、仏大寺町地区にある登山口の脇にこんこんと湧き出る清水は、「仏大寺の霊水」と呼ばれ、毎日多くの人で賑わってる。平成20年には環境省の『平成の名水百選』に認定されるなど、地域住民による懸命な維持管理、環境整備が行われている。
【案内】JR北陸本線「能美根上駅」から車で30分、北陸自動車能美根上スマートICから車で30分。
年1回の水質検査を実施。 写真
津幡町 しょうず しょうず 河北郡津幡町字清水   区が水質検査を実施し、その費用の一部を町が補助。  
津幡町 滝の谷霊水 たきのたにれいすい 河北郡津幡町字上大田   区が水質検査を実施し、その費用の一部を町が補助。  
内灘町 みと みと 内灘町向粟崎地内 昭和初期の向粟崎地区では、夏にはスイカ等を冷やし、冬には洗濯や野菜の泥落としに使用される等、住民に活用されてきた。 清掃・管理を実施。  
志賀町 一貫清水不尽の水 いっかんしょうずふじんのみず 志賀町安津見地内 崖からの湧水。    
志賀町 水上の水 みずかみのみず 志賀町酒見地内 崖からの湧水。    
志賀町 御手洗池 みたらしいけ 志賀町八幡地内 湿地帯からの湧水。    
宝達志水町 押の泉 おしのいずみ 宝達志水町紺屋町
ホ66-2
弘法大師が水を求めて地面を杖で押すと、水が湧いたいう伝説が残る湧水。    
中能登町 十却坊霊水 じゅっこうぼうれいすい 中能登町瀬戸(伊助谷)      
中能登町 石動山鰯が池の水 せきどうさん
いわしがいけのみず
中能登町石動山地内      
中能登町 不動滝智恵の水 ふどうたき
ちえのみず
中能登町井田地内      
能登町 いぼ地蔵の水 いぼじぞうのみず 能登町北河内 堂内の石造地蔵座像は通称「いぼ地蔵」と称され、祠堂から出る湧き水で「いぼ」を洗えば痛みも無く除去できる言い伝えがある。祠堂は信者がお礼に寄進したもの。いぼ地蔵は、能登町北河内の河内橋近くにあり、山に囲まれた脇道にひっそりと佇んでいる。 地域住民が保全活動を定期的に実施。  
能登町 御仏供様水 おぶくさまみず 能登町北河内 鉢伏山に登る途中の林道に湧き出している。鉢伏山は能登町の最高峰で、能登一の長流・町野川の水源。山頂付近には低山帯には珍しいブナの原生林が残り、『21世紀に残したい日本の自然百選』に選定されている。近年では鉢伏山でのエコツアーが注目を浴びている。 詳細不明。  
能登町 弘法の井 こうぼうのい 能登町行延 行延地区の山の斜面下に建てられたお堂。その中で、こんこんと清らかな水が湧き出している。清水はおいしいと評判で、遠方からも訪れている。平安時代、弘法大師がこの地を訪れた際に喉が渇いたので民家に立ち寄った。家人が遠くまで水をくみに行くのを不憫に思い、大師が錫杖(しゃくじょう)で地面を突くと水が湧き出したと伝わる。 地域住民が保全活動を定期的に実施。  
能登町 古和秀水 こわしゅうど 能登町当目 当目山の岩間から湧き出し、湧出量は豊富。鉢伏山やそれに連なる当目山はかつて霊山として信仰され、修験者が修行した滝の行き場がいくつかあり、古和秀水はその一つ。 地域住民が保全活動を定期的に実施。