青森県の代表的な湧水
※アクセス制限の定義
☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
☆:可(目視、近接、触れる)、◎:可(目視、近接)、○:可(目視のみ)、×:不可、―:不明
市区町村名 | 名称 | ふりがな | 所在地 | 概要等 | アクセス | 湧水保全活動 | 写真等 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
青森市 | 小牧野遺跡の湧水遺構 | こまきのいせきのゆうすいいこう | 青森市大字野沢字小牧野地内 (国指定史跡小牧野遺跡内) |
小牧野遺跡において、縄文時代から利用されていた湧水で、一部には堤状の盛土が築かれている。大蛇に妊婦が食われたなどの伝説が残る。また、ニホンザリガニが数多く生息している。ユネスコ世界遺産暫定一覧表『北海道・北東北の縄文遺跡群』の構成資産。 | ○ | 平成25年4月より「青森市小牧野遺跡の保護に関する条例」による遺跡と周囲景観の保全の一環として管理。また、ニホンザリガニの生息状況を年1回確認。 | 写真 |
青森市 | (仮)小牧野の湧水 | (仮)こまきののゆうすい | 青森市大字野沢字小牧野地内 | 近代まで馬の放牧地として利用されていた「小牧野」では、馬の水飲み場として利用されていた。 | × | 地元町会で管理。 | |
青森市 | 十和田霊泉 | とわだれいせん | 青森市浪岡大字吉野田 | その昔、高野三千坊と呼ばれた修行僧がこの地に寺院を建て開祖し、各地から行者が集まり水行し身を浄め修行したといわれている。 | ○ | 湧水場所の清掃、草刈等を定期的に実施。 | |
青森市 | 萱野地区給水施設 (小規模水道) |
かやのちくきゅうすいしせつ (しょうきぼすいどう) |
青森市大字横内字八重菊 | 観光地の小規模水道施設として使用している。 | - | 水道施設として維持管理。 | |
青森市 | 酸ヶ湯温泉専用水道 | すかゆおんせんせんようすいどう | 青森市大字荒川字南荒川山 | 旅館施設の専用水道施設として使用している。 | × | 水道施設として維持管理。 | 地図 |
青森市 | 八甲田ホテル専用水道 | はっこうだほてるせんようすいどう | 青森市大字荒川字南荒川山 | 旅館施設の専用水道施設として使用している。 | × | 水道施設として維持管理。 | 地図 |
弘前市 | 富田の清水 | とみたのしつこ | 弘前市紙漉町 | 1686年、津軽藩主が紙漉(かみすき)によいということで使わせたのが始まり。6つの水槽が並んでおり、それぞれに使用のきまりがあった。 | ☆ | 市により月1回の水質検査、施設内清掃(おおむね週1回)を実施。 また、飲用の安全性確保のため紫外線殺菌装置を設置。 |
|
弘前市 | 御膳水 | ごぜんすい | 弘前市吉野町 | 明治14年、天皇が行幸された折、料理・お茶にこの湧水を使用したことを記念し、「御膳水」と名付けられた。 | × | ||
弘前市 | 御茶水 | おちゃのみず | 弘前市石川 | 明治14年、天皇が行幸された折、この水でお茶を召したことを記念し、「御茶水」と名付けられた。 | ☆ | 市による年5回の水質検査および地元町会による清掃活動を実施。 | |
弘前市 | 堂ヶ平桂清水 | どうがたいかつらしみず | 弘前市大沢 | 鎌倉時代初期に、この地方に大きな勢力を誇った熊野系修験の福王寺跡といわれている場所で、桂の老木の間からこんこんと湧き出している。 | ☆ | 市による年5回の水質検査および地元町会による清掃活動を実施。 | |
弘前市 | 清水観音水 | きよみずかんのんすい | 弘前市桜庭 | 京都清水寺の舞台を模して建立された御堂背後の巨岩の間から湧出し、地域住民の生活を潤している。 | ☆ | 市による年5回の水質検査および神社氏子による清掃活動を実施。 | |
弘前市 | 御神水 | ごしんすい | 弘前市百沢 | 岩木山神社の境内奥にて、現在も勢いよく湧出している。 | ☆ | 市による年5回の水質検査および神社氏子による清掃活動を実施。 | |
弘前市 | 羽黒神社霊泉 | はぐろさまのしつこ | 弘前市宮地 | 昔からこの湧水は眼病を治すといわれており、今でもそれを信じて訪れる人は多い。 | ☆ | 市による年5回の水質検査および神社氏子による清掃活動を実施。 | |
弘前市 | 小杉沢の湧水 | こすぎざわのゆうすい | 弘前市百沢 | 600年前この湧水を水源に開田が進められたという故事来歴があり、今でも灌漑用水などに広く利用されている。 | ○ | ||
八戸市 | 蟹沢水源 | かにさわすいげん | 八戸市大字妙 | 階上岳山嶺の降水が浸透し湧出したもの。市民には「がんじゃの水」として親しまれており、水道水源となっている。 | × | 水源保全のため、涵養林の保全事業を実施。 | |
黒石市 | 厚目内の寒水 | あつめないのひやみず | 黒石市大字沖浦字青荷沢地内 | 毛無山から湧出し、地元では入植時から農業用水等に使用している。 | × | 地元で管理している。湧水地は以前いたずらされたこともあるため見学不可。 | |
黒石市 | 櫛ヶ峰源流水 | くしがみねげんりゅうすい | 黒石市大字大川原字大小川地内 | 櫛ヶ峰が源と思われる湧水で、平成7年に市が取水施設を整備した。 | ○ | 現在の管理は市による不定期な見廻りにとどまっている。 狭隘な林道沿いにあるため、見学に制限あり。 |
|
十和田市 | 沼袋の水 | ぬまぶくろのみず | 十和田市大字赤沼字沼袋 | 室町時代より赤沼新山神社の修験者の占場であり、その後は近隣集落の信仰の霊場であった。 | ◎ | 隔月1回の水質調査および広葉樹への樹種替を実施。 | |
十和田市 | 白上の湧水 | しらうえのゆうすい | 十和田市大字相坂字白上 | 水量豊かで水温が一定していることから、市民の貴重な生活用水として利用されてきた。この水を利用して県内水面試験場が設置されている。 | ◎ | 隔月1回の水質調査を実施。 | |
十和田市 | 落人の里の水 | おちうどのさとのみず | 十和田市大字深持字舟沢 | 昔、戦に敗れた武士が逃げ落ち、住みついた地であると伝えられている。 | ◎ | 隔月1回の水質調査を実施。 | |
十和田市 | 桂水大明神の水 | かつらみずだいみょうじんのみず | 十和田市大字深持字後平 | 昔、行者が修行の途中病にかかり、ここの水を飲んだところ不思議と病が治ったことから、ここに住み着いたといわれている。 | ◎ | 隔月1回の水質調査を実施。 | |
十和田市 | 八甲田清水 | はっこうだしみず | 十和田市大字法量字黒森山 | 八甲田連峰の中腹から湧出し、水量も豊富。 | ◎ | 年4回の水質調査を実施。 | |
十和田市 | キッコイジャの水 | きっこいじゃのみず | 十和田市大字沢田字蒼前平29-2 | 沢田地区の三日市稲荷神社にある湧水を、十和田市名水保全対策協議会が平成24年度に広場として整備した。 「ジャ」は沢の方言であり、「キッコイ」はこの地域の白山信仰に登場する「キクリヒメ」の神話が訛って伝えられたとも言われている。 |
◎ | 年6回の水質調査および定期的な清掃奉仕活動を実施。 | |
三沢市 | 小田内沼の湧き水 | おだないぬまのわきみず | 三沢市市民の森公園内 | 不明。 | ◎ | ||
むつ市 | 恐山冷水 | おそれざんひやみず | むつ市大字田名部字矢立山国有地内 | 冷水峠は天然のヒバ林に囲まれており、文字どおりの冷水で人々の喉を潤す。参拝者はこの湧水で手を洗い、口をゆすぎ、恐山の霊場に入る。 | ○ | 市による春・夏の年2回の水質検査を実施。 | |
つがる市 | 名水広岡羽黒さま | めいすいひろおかはぐろさま | つがる市木造越水長谷川162-3 | 地下水が自然に湧出し、水量豊富。昔から眼病に効くと言い伝えられ飲用され、すぐ側には祠が祀られている。 | ◎ | 市による水質検査および町内会による草刈・清掃を年2回実施。 | |
平川市 | 渾神の清水 | いがみのしつこ | 平川市唐竹滝ノ沢地内(2-1他) | 坂上田村麿呂の眼病を治したといわれる良質の湧水で、日本名水百選に選ばれている。 | ◎ | 地元唐竹町会が湧水池周辺清掃を実施。 平川市が樹木の薬剤散布等を実施。 |
|
平川市 | 観音清水 | かんのんしみず | 平川市広船広沢89-1 | 広船神社境内奥に杉木立をバックに流れ落ち、青森県指定『私たちの名水』に選ばれている。 | ◎ | ||
平川市 | マリア清水 | まりあしみず | 平川市切明津根川森地内 | 八甲田山系に降る雪や雨が伏流水となって湧出したもので、青森県指定『私たちの名水』に選ばれている。 | ◎ | ||
深浦町 | 沸壺池の清水 | わきつぼいけのしみず | 深浦町松神 | 津軽国定公園「十二湖」地内にある沸壺の池から湧出した清水。 | ◎ | 町が巡視パトロールや倒木調査を実施。自然をできるだけ今の形で残すよう、保全に努めている。 | |
深浦町 | 神明宮のトヨの水 | しんめいぐうのとよのみず | 深浦町深浦 | 江戸時代中期から日本海交易の重要な役割を果たした「北前船」の飲料水に利用され、現在もおいしい水として町民に親しまれている。 | ◎ | 令和元年から令和4年の水質検査(年1回、5月実施)では大腸菌は検出されていないが、煮沸して飲むよう啓発表示している。 | |
中泊町 | 湧きつぼ | わきつぼ | 北津軽郡中泊町大字大沢内 | 県立芦野池沼群公園内にあり、中高地にブナ・ヒバ等が植生する自然豊かな林地の裾野から湧出する清水。 | ☆ | 年1回の水質検査を実施。地区住民有志により組織された保存会により、周辺の環境整備に努めている。 | 写真 |
野辺地町 | 御膳水 | ごぜんすい | 野辺地町字寺ノ沢56 | 愛宕公園内にあるレンガ造り様式のアーチの中から流れる湧水で、明治天皇が東北巡行で当地を訪れた際、調理や飲料水として使われたことからその名が付いたと言われている。 | ◎ | 町が紫外線殺菌装置を設置し管理。 年1回、8月に装置の保守点検業務を実施。 |
|
野辺地町 | 水神舎 | すいじんしゃ | 野辺地町字浜掛116 | 野辺地湾を見下ろす丘に水神宮があり、参道階段脇の清水は北前船などの飲料水や合船場(造船場)などに利用された重要な水であったと言われている。 | ◎ | 地元自治会による年1回の水質検査と清掃活動を実施。 | |
野辺地町 | 野辺地町字鳴沢25-8 | 町道脇の民有地にある湧水で、塩ビ管で水を引き、地域の流し場として利用されている。 | ◎ | 近隣住民により管理。 | |||
横浜町 | ホタル村の湧き水 | ほたるむらのわきみず | 横浜町字吹越地内 | 青森県指定文化財(天然記念物)『横浜町のゲンジボタル及びその生息地』(平成8年指定)のエリア内にある湧水で、ホタルの生息地の一部となっている。 | ◎ | 天然記念物の保全活動をする「よこはまホタル村」(横浜町ホタルの会、吹越老人クラブ)がゲンジボタルの飼育、放流に取り組むとともに生息地の環境保全活動を実施。湧水についても活動の一部として管理。 | 写真 |
おいらせ町 | 下田公園周辺湧水群 | しもだこうえんしゅうへんゆうすいぐん | 上北郡おいらせ町向山 | 下田公園内の湿地に湧出している。 | ◎ | ||
東通村 | 藤沢 | ふじゃしゃ | 東通村大字大利字浜ノ平 | 周囲に藤が多くあることから、「藤沢の水(ふじゃしゃの水)」と言われた。きれいで冷たい湧水。 | ○ | ||
東通村 | 清めの水 | きよめのみず | 東通村大字大利字大利 | 樹齢約7~800年の桂の木の根本に泉があり、右端に龍神様が祀られている。飲料水の他食器洗い、洗濯、野菜洗いとしても利用されていた。 | ○ | 大晦日、6月5日の節句に年縄、御神酒を奉納し祈祷する。 | |
東通村 | 村井戸 | むらいど | 東通村大字大利字井戸尻 | 三方板で囲まれた屋根つきの貯水槽があり、現在はほとんど利用されていない。 飲料水、家畜飼育、洗い物用水として利用していた。 |
○ | 平成20年度に水質検査実施。大晦日に年縄、御神酒を献上し祈願する。 | |
東通村 | 東通村大字大利字大場沢 | 杉山の凹地に1.3m×3mの長方形の水溜りで周りを板で囲んでいる。畑仕事の際の飲料水として利用していた。 | ○ | ||||
東通村 | 東通村大字大利字下川代22-304 | 昭和50年頃工事された鉄筒の噴水口より水が溢れ出ている。 | ○ | 平成20年度に水質検査を実施。 | |||
東通村 | 東通村大字大利字井戸尻 | 中野家の先祖が(江戸中期)染物を業としていたため、湧水を染め物洗い専用水として利用していた。 | ○ | ||||
東通村 | 冷水 | ひやみず | 東通村大字大利字冷水 | 杉の木の根本より湧き出ており、斜面を流れて9㎡の貯水池に溜まる。綺麗で冷水である。 昔は休んで飲む水として重宝がられた。 |
○ | 平成20年度に水質検査を実施。 | |
東通村 | 観音様の水 | かんのんさまのみず | 東通村大字目名字向坂 | ケヤキの根本から湧出し、約40㎝のコンクリート製の水槽に溜っている。ケヤキの前方に祈念碑がある。 | ○ | 大晦日、年縄、幣束(人の顔かたちをしたもの)御神酒を供え安全祈願をする。 | |
東通村 | 東通村大字目名字前田 | 神社石段左、一本杉の根本の湧水とその下流平地の湧水の部分を貯水池にしている。 | ○ | ||||
東通村 | つづみの水 | つづみのみず | 東通村大字目名字前田 | 桂の木の根本より湧出し、6㎡ほどの小池を形成。周囲は湿地で雑草が生えている。水の神様としてまわりを汚してはならないとされてきた。 昔、目名を治める役人が沢を下る時に、「つつみ」をたたえて迎えたことから「つつみ」の名が残ったという説がある。 |
○ | 大晦日、御神酒、幣束を奉納し、祈祷する。 | |
東通村 | ゆどの | ゆどの | 東通村大字目名字ゆどの沢 | 銀杏の木より約15m離れた場所の古木の根元からチョロチョロ音を立てて湧出し、直径1mの水たまりを形成している。銀杏の木の右側の平地に寺があり、行事等に泉の水を利用した。 銀杏に女性の乳の形をしたものがあることから、子育ての母乳が少ない人が米(おさご)を小さな袋に入れ、木に下げて祈願したという。 |
○ | ||
東通村 | 東通村大字石持字浜ノ平 | 笹と雑木が密集している沢と沢の間に湧水が2ヵ所より出て合流し、下流に流れ小池に溜まっている。小池は3m×4m程度で土嚢を積み重ね流水を防いでいる。きれいで大変冷たい水である。 | ○ | ||||
東通村 | 石上様の水 | いしがみさまのみず | 東通村大字蒲野沢字鹿橋 | 千年桂の根元より湧出している。現在は水量が少なく湿り程度になっている。 桂の近くに石上様の祀堂があり、御神体が女性の乳首に似ていることから女性の神様として崇め、参ることにより母乳が豊富に出たという。大事な飲料水としても利用された。 |
○ | 平成20年度に水質検査実施。 大晦日、祭事に年縄、御神酒を捧げ祈願する。 |
|
東通村 | 東通村大字蒲野沢字横流 | 道路に接する沢の2ヵ所に湧水があり、下方の水が直径2㎝のビニール管より流れている。地元の人は神様の水として崇め、眼病、皮膚病、ガンベ(頭の皮膚病)に効能があると信じ薬用した。 | ○ | 地元の青年会は2月1日の春祈祷を参拝した後、昔、恩恵を受けた水の場所に御神酒、幣束を奉じ、刀で悪魔払いをしてから、獅子頭の歯打ちをしながら祈願する。 | |||
東通村 | 東通村大字砂子又字伝助沢 | 桑原橋を渡り、田名部川支流の伝助沢川沿いに2ヵ所湧出し、それぞれ小川をつくり、伝助沢川に注いでいる。 | ○ | ||||
東通村 | 東通村大字蒲野沢字稲崎平 | 集落の西端にある「ほろ崎神社」に至る道沿いの沢に湧出している。コンクリートの貯水槽に貯め、塩ビ管で村に運んでいた。 | ○ | ||||
東通村 | 東通村大字野牛字水上 | 湾台(山)に行く途中で、本牧場であった小高い丘の低地に2ヵ所湧出している。下流から見て左側の泉は水量が多く、右側の泉は水量は少ないがきれいで冷たい。 合流した川の中流に水車があり、製粉等に利用された。 |
○ | ||||
東通村 | 東通村大字野牛字前山(袰部) | 雑木の根元に湧出し小池になっており、周囲は細長い低地で水が浅く溜まっている。 昭和36年頃の砂鉄発掘時にもとよりあった泉を整備した。 |
○ | ||||
東通村 | 東通村大字岩屋字往来 | 小屋に貯水槽があり、直径5㎝の塩ビ管より大量に出て、コンクリート製の溝を流れ海に注いでいる。 水量は大変豊富であり、洗濯のほか、海草、魚類の洗浄に利用された。 |
○ | 大晦日、年縄、御神酒、幣束を奉納し、祈祷する。 | |||
東通村 | 水神の水 | しずのみず | 東通村大字尻屋字水神 | イタヤカエデの根元横に湧出している。コンクリート製の水槽に溜り、直径3㎝の塩ビ管より下流に流れる。神様の水として信仰されていた。飲料水のほか、西瓜、魚の冷却、水田等に利用された。水量が豊富で水車があった。 | ○ | 2月1日に年縄、御神酒、米、塩を奉納し祈祷する。 | |
東通村 | 東通村大字尻屋字八重越 | 水量が多く、コンクリート製の水槽に溜め、直径5㎝の塩ビ管より流れ出ている。きれいな冷水で、沖に出る人が飲料水として持参する場合もある。 | ○ | ||||
東通村 | 岸島の水 | きしじまのみず | 東通村大字尻屋字念仏間 | 太平洋岸の波打際で湧出。泉は大・小石で囲まれた砂より出ており、干潮時でなければ見られない。きれいで冷たく、水泳、浜仕事のときの飲料水とされた。 | ○ | ||
東通村 | 田頭の水 | たがしらのみず | 東通村大字尻屋字念仏間 | 道路下の低地で、イタヤカエデと雑木で囲まれた涼しい場所であり、イタヤカエデの下からと、その反対側の2ヵ所より湧出している。畑仕事時の飲料水と、水田用水として利用された。 | ○ | ||
東通村 | 水神林の水 | しずばやしのみず | 東通村大字尻労字高倉 | 小川の奧に竜神様が祀られている。竜神様の水は眼病によく効く有り難い水といわれ、飲用のほか、家に汲んできて目薬として洗眼に使われた。境内に成長している植物を傷つけると怪我をするという言い伝えがある。 | ○ | ||
東通村 | くらこの水 | くらこのみず | 東通村大字尻労字焼山 | 湧水を1㎡のコンクリート製の貯水槽に溜め、直径3㎝の塩ビ管で下の貯水槽に流し入れ、余水は下流に注がれている。雨が降っても濁らない。きれいな冷水であり、飲料水として利用されていた。昭和55年頃水槽を作った。 | ○ | ||
東通村 | マジョコバヤシの水 | まじょこばやしのみず | 東通村大字尻労字焼山 | 杉山の傾斜面下の低地より音を立てて湧出しており、冷たくきれいである。水は湿地を通り川に通じている。現在は泉の左上に下水が流れているため利用していない。飲料水や畑への掛け水としても利用されていた。 | ○ | ||
東通村 | 沢内の滝 | さわうちのたき | 東通村大字尻労字沢内 | 石灰岩の下を流れ地上に豊富に湧出している。きれいで冷たい水で、部落民の貴重な飲料水であった。 | ○ | ||
東通村 | アズドマの水 | あずどまのみず | 東通村大字尻労字下堀川 | 海に面した岩石の急斜面の二ヵ所より、大量の水が滝の如く流れ落ちている。やや北側の二ヵ所に泉があり、いずれも少量で地下に浸透している。水泳をする人たちが飲料水にしたり、製塩の際の用水として利用されていた。 | ○ | ||
東通村 | 東通村大字田屋字家の上(上田屋) | 旧田屋小中学校付近に竜神様の祀堂があり、奧に行くと桂の木があり、2本目の根元より湧出しているが水量は少ない。冷たくきれいな水であり、他方の人々が汲み帰って利用した。 | ○ | 大・小正月に年縄、御神酒を奉じて安全祈願をする。 その他毎月の17日、村祭り、節句に供物を奉じ祈願する。 |
|||
東通村 | 東通村大字田屋字家の上(上田屋) | 沢と沢の平地2ヵ所より湧出しており、下流の岸数ヵ所からの湧水と合流し水量が豊富。下流約30㎝の地点で水をせき止め、数本の塩ビ管で村に水を引き、飲料水、風呂、洗濯、家畜用水として利用していた。 | ○ | ||||
東通村 | 東通村大字田屋字大手(下田屋) | 泉の水をポンプで汲み上げ各戸の飲料水として使用していたが、上水道が整備され使用されなくなった。 | ○ | ||||
東通村 | 湯沢(よじゃ)の薬師様 | よじゃのやくしさま | 東通村大字砂子又字小目名沢(上田代) | 周りに広葉樹が繁茂し、その中に立つ円周約2.9mの杉2本と薬師堂が目を引く。湧水は白雲木の根本より流れ長方形の木製の水槽に溜まる。水は泥水で飲料には適さないが、薬師様の水で非常に有り難く、切り傷によく効くといわれ、畑に湯治場を作り大変賑わったという。 | ○ | 5月8日を「ゆじゃの薬師様」お祭りとし、供物を捧げ安全祈願をしている。 7月の丑の日は「ゆじゃ」の水を汲んで風呂に入れ薬の湯として今でも親しまれる。 11月24日は「オシトギ」をあげ拝礼する。 |
|
東通村 | 神社泉 | じんじゃいずみ | 東通村大字猿ヶ森字長橋山(下田代) | 海守稲荷神社の沢の下と、道路下の2ヵ所にあり、コンクリート製の貯水池に溜まっているが水は少量である。 昔から、好天続きにより飲料水が少なくなった場合はこの湧水を頼りに生活してきた。 |
○ | ||
東通村 | 薬師の湯 | やくしのゆ | 東通村大字猿ヶ森字斗矢森 | 斗矢森山麓の広葉樹林の中にトタン屋根の小屋を建て、その中に木製の水槽を作り貯水し、誰もが飲めるように金属製の柄杓を備え付けている。水は冷たくきれいで、冷水は小川になり下流に流れている。怪我をした鶴が水溜まりに足を浸し、数日後元気に飛び立ったという伝説がある。 | ○ | ||
東通村 | オシズの井戸 | おしずのいど | 東通村大字猿ヶ森字畑福 | 谷地伝いにのぼると杉の根元に「オシズの池」がある。広さは直径5m、深さは1.5m位であり、光の関係で薄い灰色に見える。周りにイタヤカエデが数本生育しており、水は冷たく赤川沼に流れていく。 | ○ | ||
東通村 | カドのわきつぼ | かどわきつぼ | 東通村大字白糠字前田 | 松の大木の根元より湧出し、木製の貯水槽に溜められている。貯水槽は小屋の中にあり、3㎝位の塩ビ管を通り豆腐店に通じている。かつては新年の若水を汲む場所であった。 | ○ | ||
東通村 | 東通村大字白糠字大川目 | 国道から老部川に沿って国有林の山道を約4.85km進んだ左側地点の斜面に湧出しており、右側の太いヒバに数個の鳥居が寄りかかっている。斜面の中腹から直径3cmの塩ビ管より流れており渇水することはない。 林業が盛んな頃に杣夫が多数入山し、木材の伐採・運搬の仕事をした際の休憩の場として喜ばれた。 |
○ | 昭和50年頃まで山の神の祝日に毎年鳥居を奉納し、祈祷、祝宴を盛大に行っていた。 鳥居は1年ごとに太いヒバに寄りかけておくことにしていた。 |
|||
東通村 | 冷水 | ひやみず | 東通村大字小田野沢字滝ノ沢 | 小老部交差点より右折し、大平滝国有林の旧近川線県道の山側斜面より湧出し、一部を飲めるように直径3㎝の塩ビ管より流している。水は冷たく年中枯渇することはない。当時、金谷沢の蒲田氏が茶店を開き、うどん、飲み物を売り大変賑わったという。 | ○ | 旧道にあるため現在はほとんど利用されていない。 | |
東通村 | 東通村大字大利字大場沢 | 桂の木の傾斜面下部より湧出している。沢と沢の間が平地で谷地となっており、数種の野草が育成している。飲料水や家畜飼育用水、食器洗い、洗濯、馬鈴薯の澱粉取りにも利用された。 | ○ | ||||
東通村 | やまの水 | やまのみず | 東通村大字目名字小田野坂26 | 一帯が傾斜面の畑であり、畑の境界と思われる下部の土手に一本の桂があり、その根元から少量湧出している。 昔は冷水で水量も豊富であったため、飲料水、洗濯、澱粉取り、家畜用水として利用されていた。 |
○ | ||
東通村 | 東通村大字目名字前田 | 菊池金五郎宅後方の斜面に溝があり、湧水が流れた形跡がある。湧水が道路下のヒューム管を通って貯水槽にたまり、近隣の人が利用していた。 | |||||
東通村 | 東通村大字石持字石持山 | 牧草地裏側の山中で、雑木林に接する杉山の緩やかな所に2ヵ所湧出している。いずれも水量が少なく下に流れているが、途中の沢からの水と合流し小川になっている。 | ○ | ||||
東通村 | 東通村大字野牛字井戸前 | もとの掘井戸より少し離れた場所に、今より20年前にポンプを設置して水を汲み上げ、現在でも利用している。 木の枠を入れた掘井戸で、水質も良くまわりの人々は飲料水や使い水として利用している。 |
○ | ||||
東通村 | 東通村大字岩屋字田畑 | 尻労寄り袰部村はずれの道路右側に湧出している。小屋にタービンポンプを設置し直径7cmのパイプで水槽まで汲み上げ、毎戸に排水し利用していた。 | ○ | ||||
東通村 | 折戸の湧き水 | おっと(おりと)のわきみず | 東通村大字小田野沢字見知川山 | 小田野沢の国道沿いにあり、現在では東京電力㈱の所有地となっている。昔から近隣の住民に親しまれてきた湧水であり現在も柄杓が用意されている。 | ○ | 平成20年度に水質検査を実施。 | |
三戸町 | 地下湧水 | ちかゆうすい | 三戸郡三戸町大字川守田字文治屋敷 | 三戸町文治屋敷地区の湿地に湧出している。過去には文治屋敷地区の小規模水道に利用されていた。 | × | ||
三戸町 | 三戸郡三戸町大字蛇沼字横沢 | 三戸町蛇沼地区の湿地に湧出し、小規模水道に利用されている。 | ○ | 水道水源地として管理保全を実施。 | |||
三戸町 | 三戸郡三戸町大字蛇沼字黒森 | 三戸町蛇沼地区の湿地に湧出し、簡易水道に利用されている。 | ○ | 水道水源地として管理保全を実施。 | |||
三戸町 | 三戸郡三戸町大字貝守字貝守深山 | 三戸町杉沢地区の湿地に湧出し、簡易水道に利用されている。 | ○ | 水道水源地として管理保全を実施。 | |||
三戸町 | 白翁泉 | はくおうせん | 三戸郡三戸町大字川守田字高清水 | 青森県天然記念物に指定されている「関根の松」の近くに湧出している。藩政時代、南部駒の育成に尽力した一戸家の祖が松を移植し、この清水で野だてを楽しんだといわれている。 | ◎ | 近隣住民がボランティアで清掃活動を実施。 | |
三戸町 | 関根の清水 | せきねのしみず | 三戸郡三戸町大字川守田字関根 | その昔、白髪の老人が杖で地面をついて清水を湧出させたと伝えられている。明治天皇が東北巡幸の際に口にされた。 | ◎ | 近隣住民がボランティアで清掃活動を実施。 | |
五戸町 | 水梨清水 | みずなししみず | 五戸町浅水地区 | 五戸町の奥州街道内にある湧水。昔からあり、明治天皇が奥州街道を巡行した際に、一行がこの場所で人馬を止めて水を飲み小休止した場所であると言われている。 | ○ | 五戸町文化協会及び地元住民による奥州街道保全活動にあわせて清掃活動を実施。 | 写真 |
南部町 | 薬師の井戸 | やくしのいど | 南部町大字鳥舌内字七ツ役 | 不明。 | ◎ | ||
階上町 | 階上岳龍神水 | はしかみだけりゅうじんすい | 階上町大字鳥屋部字行人 | 階上岳の山頂付近から湧出しており、非常に珍しい。 | ◎ | 登山者が自主的に清掃を実施。 | |
階上町 | 金勢大神水 | こんせいだいしんすい | 階上町大字赤保内字寺下22-1 | 「金勢大神」という良縁・子授・安産成就の神社の湧水。 | ◎ | 建立者が管理・清掃を実施。 | |
新郷村 | 中里の湧水 | なかさとのゆうすい | 三戸郡新郷村大字戸来字西沢口 | 中里集落の山際からの湧水を集落中央にある共同井戸へ導水している。水量豊富で水質も良好なことから、地区住民はもとより、近隣の市町村からも飲料用に汲みに多くの人が訪れている。特産のながいも焼酎を製造する工場でもこの湧水を使用している。 | ○ | 年2回の水質検査のほか、月1回、当番制で水屋の清掃を実施。 平成24年に水屋の改修し、案内板を設置した。 |
写真 |
佐井村 | 長寿の水 | ちょうじゅのみず | 佐井村地内(仏ヶ浦) | 仏ヶ浦極楽浜付近から湧出し、水量は微量。地元では、長生きする水と言い伝えられている。 | ○ |