水・土壌・地盤・海洋環境の保全

温泉排水規制に関する検討会(第11回)議事録

日時

 平成27年12月11日(金) 11:00~12:00

場所

 農林水産省 三番町共用会議所 第三会議室

議事

  • (1)温泉排水に対するほう素、ふっ素の規制の経緯とこれまでの検討状況
  • (2)温泉利用施設の排水実態調査結果
  • (3)温泉排水処理技術の調査結果
  • (4)暫定排水基準の見直し(案)
  • 吉村課長補佐 それでは、10分遅れで始めさせていただきます。ただいまから第11回「温泉排水規制に関する検討会」を開会いたします。
     本日は、委員総数13名のところ、10名の方の御出席をいただいております。委員の御紹介は、時間の関係でお手元の配付資料の委員名簿と配席表をもってかえさせていただきますので御了承ください。
     続きまして、お手元の配付資料について御確認をいただきたいと思います。議事次第にありますように、委員名簿、配席表、資料1に設置要綱、資料2に経緯とこれまでの検討状況、資料3-1に実態調査の結果、資料3-2にB1施設の対応状況、資料3-3に結果一覧、資料4に処理 技術の調査結果、資料5に暫定排水基準の見直し(案)、参考資料に実証試験の公募要領をおつけ しております。不足はございませんでしょうか。よろしいでしょうか。
     それでは、カメラ撮りはここまでとさせていただきまして、ここからの進行は座長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。
  • 須藤座長 かしこまりました。
     それでは、ただいまから「温泉排水規制に関する検討会」第11回を始めさせていただきます。早朝は雨の中で出にくいところもあったかもしれませんが、たくさんの方にお集まりいただき、 特に今日は傍聴者の方にたくさんいらっしゃっていただきまして、どうもありがとうございます。
     それでは、ただいまから議事に入りたいと思いますが、暫定排水基準がほう素、ふっ素にかかっておりまして、これが平成28年6月までということになっておりまして、今回と次回で、今後どういうふうにその数値を検討していくかということでございますので、来年の見直しに向けて、先生方の御意見をいただきたいと思っております。
     最初に、その問題について触れております資料2について、環境省から御説明ください。
  • 吉村課長補佐 御説明させていただきます。
     資料2をごらんください。「温泉排水に対するほう素、ふっ素の規制の経緯とこれまでの検討状況」でございます。
     1.の旅館業の用に供する施設への規制の経緯でございますが、こちらは昭和49年12月1日の施行令の改正におきまして、特定施設に追加されております。
     一方、2.のところに書いておりますように、ほう素、ふっ素につきまして、平成11年2月に 水質汚濁に係る環境基準健康項目に追加されました。これを受けまして、平成13年7月1日から、ほう素、ふっ素が水濁法の有害物質に新たに追加されまして、排水基準が設定されたところでございます。
     この際、直ちにその排水基準を達成することができない業種につきましては、暫定排水基準というものが設定されまして、3.のところに書いておりますように、旅館業に対しては、温泉を利用する施設に限って暫定排水基準が設定されています。
     暫定排水基準の設定経緯について、下のところに書いておりますように、当初は40業種で設定されていたのですけれども、3年ごとの見直しで、現在はほう素が8業種、ふっ素が4業種という形で、だんだん少なくなっています。
     めくっていただきまして、2ページのところに、直近の見直しの状況について、図で説明させていただいております。ほう素については、暫定排水基準500mg/Lということで、平成13年の設定 当初から変わっておりませんけれども、ふっ素につきましては、前回の25年7月の見直しのときに強化されております。上の図のほうが前回、平成25年6月30日までの状況です。日平均排水量が50m3未満か、あるいは昭和49年12月1日時点で温泉が湧出していた黒のハッチがかかっている部分について、50mg/Lに設定されていたものが、前回の見直しのときに自然湧出以外のものに限っては50mg/Lから30mg/Lに強化という形で見直しをされています。
     3ページ、4ページには、改正省令抜粋をおつけしておりますので、参考にごらんください。
     5ページ以降に、本検討会の検討状況について、開催日と議事を掲載する形で御紹介させていただいております。温泉排水の実態、排水処理技術、暫定排水基準のあり方等の観点で検討が行われてきております。また加えて、公平性の観点から日帰り入浴施設を特定施設に追加すべきという問題提起もされておりまして、引き続き議論がなされているところでございます。
     7ページのところ、前回の検討会での御指摘について、主に4点ございました。排水の実態は 濃度変動幅がどれぐらいあるのかを把握すべきということで、平成23年度以降の温泉排水の調査を行って、変動幅について整理をしています。
     暫定排水基準の考え方につきましては、温泉旅館は工場排水と同じような扱いではなくてもいいのはないか、日平均で評価するという考え方があるのではないか、あるいは源泉の泉質によって基準値を変えるということもあるのではないかという御指摘をいただいておりまして、これにつきましては、引き続き、長期的に検討を進めていくことを考えています。
     公衆浴場に関する規制につきましては、次回以降の検討会において、調査結果をお示ししたいと考えています。
     それ以外に、定山渓温泉などの利水に見られるように、温泉水を迂回させるような対策がとられている地域もあるということを御紹介いただきまして、流域の水資源全体での環境管理を考えてはどうかという御意見もいただいておりますので、そういった観点で、下流域の環境維持の達成状況などを見ながら、規制のあり方自体についても検討を進めていきたいと考えています。
     以上でございます。
  • 須藤座長 どうも簡潔に御説明いただきまして、ありがとうございました。
     前回までの検討事項と、特に前回の検討事項を7ページに書いてございますように、4点の議論がございました。思い出していただけるかと思います。そういうことで、この問題、資料2に ついて、何か御質問なりございますか。よろしいでしょうか。
     なければ、本日から新たな議題、これからどうしますかということに入るわけですが、前回の議論も踏まえて、それで、特に公衆浴場等の問題は少しデータの収集やまとめに時間がかかるようでございますので、ここで議論してしまうと短い時間で議論しにくいので、この件については次回に回させていただきます。
     それでは、資料3からいきたいと思いますが、資料3-1、3-2、3-3,資料4、参考資料1ということで、まとめて御説明ください。
  • 吉村課長補佐 引き続き、資料3と資料4をまとめて説明させていただきます。
     資料3-1をご覧ください。これまで検討会におきまして、排水の実態調査ということで、平成22年度から温泉排水について実態調査を進めてきたところです。平成22年度の下のポツのところにありますように、平成22年度末現在でほう素、ふっ素が一般排水基準より高い源泉というものを最初にリスト化しまして、収集をしています。それ以降、23年度には、一般排水基準値の3倍超の源泉を利用する施設について、特に立入調査を行ったり、自主測定結果を収集したりしています。そういった調査を行いまして、基本的に50の温泉を利用する施設について、高濃度施設としてリストアップをさせていただきました。
     特に今回は、この施設の中から特定事業場に該当するものについて、資料3-3にA3の横長でまとめておりますけれども、その後の状況、フォローアップを行っております。本日は、この施設について、その後の排水実態調査結果について御説明をさせていただきます。
     めくっていただきまして、2ページの表のところ、少し小さい表をまとめておりますけれども、 こちらは平成22年度、23年度に行った調査の中で源泉濃度の頻度を示しております。左側がほう素でございます。276の施設の中で30mg/L以上の濃度の源泉を使っているものの頻度データが得られております。
     その右側に113と書いておりますけれども、276施設の中で排水の濃度が実際に把握されているところというのは一部分になってしまうのですけれども、実際の排水濃度の濃度分布が左から3列目になります。ふっ素につきましては、右側に書いておりますように、15mg/L以上の濃度の源泉を使っている341施設に対して排水濃度のデータを集めたところ、一部分になってしまうのですけれども、33の施設についてデータが得られております。排水濃度別では一番右端になりますけれども、8mg/L以下のものが11施設、50mg/L以上のものが1施設あるという状況です。
     3ページ、まず、ほう素のほうから御説明いたします。資料3-3とあわせてごらんください。
     資料3-3につきまして、上の1~10番の施設、左から2列目にBと書いておりますけれども、 こちらがほう素の濃度が高い施設、特定事業場になってございます。排水のほう素濃度が200mg/L を超える2施設、B1施設とB3施設の2つがございますけれども、こちらの施設、取水量につきま しては、ちょうど資料3-3の真ん中あたり、源泉の取水量というのがございますけれども、B1旅館につきましては日量最大110m3、通常は48m3程度、それからB3旅館につきましては、その2つ下、1日1,000m3を使っているという状況になっていまして、源泉の取水量が非常に多いという状況で、その希釈効果が得られにくい状況になっています。
     その次、ほう素濃度が10mg/L以下のB4旅館を見ていただきますと、こちらにつきましては、源泉取水量が2m3ということで非常に少ない量となっていまして、日平均排水量はそれに対しまして540 m3になっていまして、十分に希釈効果が働いて、濃度の低減が図られているような施設になっています。
     それから、B1旅館につきましては、立入検査や自主検査の結果を整理したところ、その濃度変動幅は非常に大きいということがわかっています。資料3-3の一番上の右側に黄色いハッチがかかっておりますけれども、かなり熱心に自主測定が行われておりますが、そこの数字を羅列しておりますので、こちらを表にしたものを5ページに掲載させていただいております。B1旅館につきましては、平成23年8月を最初に、27年9月11日まで直近のデータということで、排水口ごとの濃度を表の形で掲載させていただいております。平均値としては、排水口1では680mg/L、排水口2では533 mg/Lということになっていますけれども、最も高い濃度で、排水口1ではことし の8月に1,630 mg/Lという値が出ていたり、同じく排水口1では平成26年6月に110 mg/Lという非常に低い値が出ていたりしており、濃度変動は非常に大きい状況になっています。
     下の図のほうで濃度変動の推移を書いております。少し線がごちゃごちゃしておりますけれども、非常に変動が大きいということは、この図からもわかるかと思います。
     このB1施設につきましては、非常に濃度が高いということで、資料3-2をごらんいただきたいのですけれども、B1施設の対応状況というのを現場に行きまして確認してまいりました。
     施設の概要としましては、そこに書いてありますように、厨房、入浴、し尿処理浄化槽を設置しているような施設でございます。入浴は終日利用可能となっておりますけれども、午前中の1時間半は清掃時間で利用が不可になっております。
     温泉の利用状況については、貯湯槽に自然湧出している源泉から1日2回、温泉水を補充しています。使用時以外は閉栓しておりますので、温泉水がそのまま公共用水域に流れつづけるような状況にはなっていません。それから、源泉かけ流しをされておりますので、常に浴槽から温泉 水がオーバーフローしているような状況で、平日・休日関係なく、おおむね温泉の使用量は一定になっているという状況です。
     排水系統のほうですけれども、こちらは大浴場と家族風呂2つの系統を持っておりまして、完全に分離されております。2系統とも、浴室洗い場排水(オーバーフロー水)と浴槽の温泉水というのは、そこの下に模式図を書いておりますけれども、廃湯槽を経由しまして、そこで沈殿物を沈降分離した後、浄化槽の処理水と合流して道路側溝に放流されています。浄化槽のほうも、B浄化槽、A浄化槽と書いておりますけれども、完全に2系統に分離されています。この系統2につきましては、最近の岩手県の指導によりまして、排水経路を一部変更しておりまして、今こちらは合流して排水口②のほうへ流れ出るような形になっておりますけれども、10月までは浄化槽の放流水は別途公共用水域に流しておりました。濃度の平準化のために場内で温泉排水と合流させて排水させるような形に工事がなされております。
     それから、沢水も利用して希釈をしているのですが、最近はその沢水の量が減っているような 状況になっていると聞いております。
     裏側の2ページをごらんいただきまして、事業場の濃度低減に向けた取り組みを(1)~(4)にまとめています。
     まず自主測定ですけれども、先ほどご覧いただきましたもの、同じものをまた別の図で掲載させていただいておりますけれども、毎月熱心に実施をしております。やはり直近1年間につきましては、ほう素濃度というのは、排水口①が特に高い濃度、1,600 mg/Lを超える濃度を記録しておりまして、変動が激しい結果になっています。系統1については、最低から最高までで3.1倍、系統2についても2.5倍の開きがあるという変動になっています。
     先ほど工事をしたと申し上げましたけれども、工事後のデータにつきましては掲載しておりませんが、系統2のほうで726 mg/Lで、余り改善されていないデータが得られております。そのときの系統1の濃度が534mg/Lでございます。
     そのほかの取り組みとしては、(2)にありますように、浴槽の温泉水は三、四日に1度抜いて清掃するのですけれども、複数ある浴槽を異なる日に清掃して、一度にたくさんの温泉排水が出ないような工夫はなされております。
     排水経路の変更工事は、先ほど申し上げたとおりでございます。
     それから、この施設につきましては、環境省で行っております処理実証試験のためのフィールドを、いつも提供をお願いしておりまして、お願いするたびに快く提供していただいて、御協力いただいている状況でございます。
     次に、ふっ素についてごらんいただきたいと思います。ページを戻っていただきまして、6ペ ージにふっ素の状況についてまとめています。資料3-3のA3とあわせてご覧いただきたいと思います。16の旅館についてまとめています。同じものを6ページの下の表のところにも書いておりますので、そちらもあわせてご覧ください。
     50 mg/Lという暫定排水基準がかかっている事業場につきましては、全部で4つ旅館がございま して、11~14番になるのですけれども、こちらにつきましては、源泉取水量が大きいために希釈効果が働きにくいという状況になっていまして、排出濃度の最大値は27.1~37 mg/Lと、暫定排水基準値は下回っておりますけれども、一般排水基準は超えているような状況になっています。
     それから、30mg/Lの暫定排水基準が適用されている事業場につきましては、一番下の21~26番 になります。ク温泉、コ温泉、サ温泉、シ温泉、ス温泉、セ温泉ですけれども、こちらの排水濃度につきましては、F14旅館が一番高い値を記録しておりまして、最大で32 mg/Lと30 mg/Lを超えるふっ素が検出されています。
     それから、一番厳しい15 mg/Lの暫定排水基準の適用を受けているものが15~20番の旅館になりますけれども、こちらにつきましては、1つの地区の4つの旅館で最大25.7 mg/Lと暫定排水基準 を超過するようなふっ素が検出されています。
     次に、温泉排水処理技術のほうについて簡単に御説明をさせていただきます。資料4をごらんください。こちらは、ほう素、ふっ素のほかにも、温泉排水につきましては多種多様な共存物質が比較的高い濃度で含まれているということで、排水処理を阻害しているという状況になっています。このため、環境省では、先進的な環境技術の環境保全効果を客観的に実証することによって、環境技術実証事業、いわゆるETV事業を行っております。
     あるいは、新しい排水処理技術の開発を推進して、導入の可能性を検証するような実証試験というものも行っております。そういった形で行ったものを、ほう素については表1にまとめております。最近のものでは、平成25年にPOLY-GLU SOCIALというところで行っていただきました実証試験がございます。ふっ素につきましては、2ページ、表2のところに4つまとめています。平成18~24年まで、4種類の実証試験を実施しております。
     これ以外にも、1ページの最後の段落に書いておりますけれども、環境研究総合推進費による研究開発も24~26年度にあわせて実施をしておりまして、表には掲載しておりませんけれども、マグネシウム化合物を吸着剤として利用する処理技術の開発についても研究を実施したところで す。
     これらの技術について、処理水質の目標の達成状況は2ページと3ページにほう素、ふっ素を記載しておりますけれども、一般排水基準を達成した技術もございますが、そこまで達成していなくて、暫定排水基準より低いレベルでの目標水質を達成しているものもございます。例えば表3のB-5技術につきましては、ほう素900 mg/L超という源泉に対して3分の1以下に抑えることを 目的にして、それは達成している状況です。
     達成状況に応じたコストを計算したものを4ページと5ページに掲載しております。コストの試算条件につきましては、3ページの表5のところに、目標水質、ふっ素については8mg/Lと20mg/L、ほう素については10mg/Lと300mg/L、2種類で設定しまして、コストを計算していますけれども、4ページの図1にほう素のイニシャルコストを掲載しております。基本的にはイニシャルは1,000万というところに目標のラインを一旦引いたのですけれども、いずれの技術につきましても、それをクリアすることはできていない状況です。それから、ランニングについては下の図2になっておりますけれども、こちらは年間300万円というところにラインを引いたのですが、こちらにつきましても、いずれの技術もクリアできていない状況になっています。
     B-5技術につきましても、300万円に近づいているのですけれども、目標水質を300 mg/Lのところに設定したとしても、やはり300万円はクリアできなかったという状況になってございます。
     それから、5ページ、ふっ素のほうです。こちらもやはり左側にイニシャルコスト、右側にランニングコストですけれども、目標のラインをクリアしたものは、右側のF-3技術が260万円ということで、1種類のみクリアをしています。ただし、こちらは目標水質を20mg/Lに設定しておりますので、一般排水基準には至っていません。
     こういったことをまとめますと、3.のところで現時点での評価をしておりますけれども、一般排水基準の水準に達していないものもあるということから、引き続き検討が必要と考えています。処理コストの観点からも速やかに導入できる技術は見出せておりませんけれども、ただし、一部の技術、例えばほう素のB-5技術だとか、ふっ素のF-3技術については、目標に近いレベルになっておりますので、処理コストの低減の可能性はまだ十分にあると考えています。
     こういうことから、参考資料1につけておりますけれども、環境省では、実証試験対象技術を現在募集しておりまして、こちらは12月4日で閉め切っておるのですが、どなたも応募がなかったので、今、追加公募の手続をとっているところでございます。問い合わせについては幾つかございますので、できるだけ参加を働きかけたいと考えています。
     以上でございます。
  • 須藤座長 どうも簡潔に御説明いただきまして、ありがとうございました。
     それでは、後半が処理技術ですが、その前に、濃度の分散についていろいろ御説明いただきました。どこでも結構でございます。御質問、御意見があったら出してください。余り時間がございませんから、全員というよりも、どなたでも結構でございます。
     どうぞ、平沢先生。
  • 平沢委員 まず、濃度の先ほどの問題なのですけれども、もちろん測定は大事なのですが、やはり源泉の濃度がある程度わかっていて、1日に使用する源泉量と、それから、水の使用量というのは調べているような気がするので。
  • 須藤座長 普通の水ですね。
  • 平沢委員 はい。どのくらい使うのか。
  • 須藤座長 もちろん、希釈で。
  • 平沢委員 はい。それで、どのくらいの濃度になるのかというくらいはお調べになったほうが、いろいろな意味でいいのかなと。今も排水濃度と何かの関係で大体2分の1くらいになっていたりしていますね。あと、90トンの沢水をまぜたものも考えれば、どのくらい希釈されるかというのはおおむねわかりますね。だから、すごく際どいところの水質であれば、それで結構クリアできてしまうのではないかなと。ただ、うんと高いところは、それはそれで考えなければいけないなというのが1つのお考えで、水量バランスからチェックするのと、できればたまに。
  • 須藤座長 源泉の濃度がまず基本になりますね。それがわかるのですか。
     吉村補佐、いかがですか。聞けばわかるのですね。
  • 吉村課長補佐 直近では分析していないということですけれども、定期的には測定をして、データは持っているということです。特にほう素が高いところについては、当然それは把握されておられます。
  • 須藤座長 ということは、水量も聞けばわかるよね。
  • 吉村課長補佐 水量も把握されておられます。
  • 須藤座長 そうなると、今のような希釈率というのは平均的にはわかると。
  • 吉村課長補佐 そうですね。計算上は出てきます。
  • 須藤座長 まずそこからが基本だよね。
  • 平沢委員 そうですね。それをやってほしいですね。簡単とは言えないかもしれないけれども、旅館業だと水の使用量はお金の計算でいろいろ大事ですから。
  • 須藤座長 できるだけ少ないほうがいいのでしょうね。その辺はどういうふうに、アンケートをとるか何かはこれからやってもらいますけれども、それでは、ほかにどうでしょうか。
     どうぞ。
  • 平沢委員 あともう一点だけ。ランニングコストのところで赤いところに目標とあるのですけれども、これは誰が立てた目標なのでしょうか。
  • 吉村課長補佐 これは、これまでの検討の中で具体的なラインを引くのは難しいという御議論もありましたが、公募の段階で、こちらのほうで一旦目標のラインは設定をさせていただいております。
  • 平沢委員 目標を出しても多分できないと言われそうな気がしてしまったのですけれどもね。だから、目標をきちんと設定したほうが、要するに旅館業がどのぐらいだったらできるのかなという線は知りたいなと。
  • 須藤座長 濃度としてですね。
  • 平沢委員 濃度もそうだし、コスト的にこのくらいの規模だったらこのくらいまでなら、あるいは連合であればこのくらいまでならとか、何かそういうのが地域ごとに、団体があってできな いのかなと思ったのです。
  • 須藤座長 では、順番に行きましょう。浅野先生から。
  • 浅野委員 けれども、これは試験研究のために幾らという目標を決めてやっているわけで、それを要望に沿ってやるといったら、エンドレスで全然どうにもならないのではないでしょうか。だから、このぐらいの価格のものはできるのですよということがまず客観的に重要なことであろうと思われます。そうであるならば、今やられていることはこれでいいのではないですか。これで実際に現場が要求する値段が幾らだからそれに合わせましょうという発想ではとても無理でしょうし、それから、今まででも、技術的にここまでできるのだったら、あとは希釈でいいじゃな いかとか、そういう議論をやっているほどですから、そのようなやり方との組み合わせもあるわけではありませんか。これだけで一発で全部解決させる必要はないわけだから、それを両方考え ればいいのです。ともかくこの目標は、だんだん下げていけばいいのだけれども、当面今これで もぎりぎりクリアできるという見通しが出てきたということはありがたいことなのだから、これは一歩前進だと評価していいのではありませんか。それ以上のことは、この技術開発とは別の話 ですね。
  • 須藤座長 どうぞ。
  • 藤田委員 もう浅野先生に言っていただいたから、つけ加えることはないのですけれども、1つだけ、例えばここで書いてあるのは、私の記憶では100m3/dayをとりあえず計算のための量としている。それが多いか少ないかということですけれども、意外と当たらずとも遠からずなのですね。
  • 須藤座長 いい線ではないですか。
  • 藤田委員 ちょっとその辺を。
  • 平沢委員 ありがとうございました。
  • 須藤座長 ほかの方。
     秋葉先生、どうぞ。
  • 秋葉委員 これまでの検討会における意見で、工場排水と同じ考え方を適用せずに日平均の値でも良いのではないかという指摘がありました。先ほどの平沢委員のご質問と関係しますが、例えばB1ですと、季節変動がかなりありますね。その時の日変動というのは、多分、温泉以外に使っている水の使用量も変わってくるので、日変動はどのぐらいとか、その辺はわかるのですか。
  • 須藤座長 測った例はあるよね。
  • 吉村課長補佐 過去に測った例はあるのですけれども、今回お示ししたデータというのは、委託業者さんに平日に来ていただくということで、大体、平日の午前中にいつも採水をしていただいていますので、基本的に同じような状況で排水が出てきているにもかかわらず、大きな変動が 示されています。
  • 須藤座長 通日でずっと見ているわけではないのですね。委託業者さんもある時間に行ってとってくるということですから、大体同じぐらいの時間にとったりされていると思いますのでね。
     先生、何かそれについて意見があるのですか。
  • 秋葉委員 例えば、清掃で利用していない時間利用あるということですが、採水の時間でその濃度が違ってくるでしょうか。
  • 須藤座長 とる時間ですね。
  • 秋葉委員 どの時間で平均にするか。これまでの議論で、工場排水と違って日平均とする場合に採水時間も考慮に入れて調査をする必要があると思いますが。
  • 浅野委員 ただ、現実には、温泉排水の場合、工場排水のようにずっと連続的に測定なんてことはまずないでしょうね。
  • 秋葉委員 できないですね。
  • 浅野委員 工場だったら日平均という考え方は成り立つけれども、温泉でそれを言ってみても、実際に行政側としては対応できないのではありませんか。そうであれば決めてみても意味がないのではないですか。もっとも、確かにそれを瞬間風速で、ちょっとでも超えたらだめだというのではもたないというご意見としてはよくわかります。だからこそ暫定基準という考え方をとっているわけなので、そこをどうするかですね。
  • 須藤座長 今までの委託の日水コンなどに調べていただいているものは、あれはもう採水時間というのは決めていましたね。
  • 吉村課長補佐 夕方と夜と翌日の午前中という3つの時間帯で取る調査をしておりまして、先ほどのB1施設につきましては、排水口1につきましては、順番に344mg/L、703mg/L、295mg/L というのが。
  • 須藤座長 それぞれの値で、まぜていないで分析しているのですね。コンポジットではなくて、一個一個のとった水を分析しているのですね。
  • 吉村課長補佐 そうです。
  • 須藤座長 それでそれだけのばらつきがあるということですね。
  • 吉村課長補佐 そうですね。夕方と夜と翌日午前中で、今、申し上げたようになっています。排水口2については、507mg/L、610mg/L、261mg/Lという変動になっています。
  • 須藤座長 秋葉先生、とる時間と、それぐらいの分は、そのぐらいでいいのではないですかね。
  • 浅野委員 午前中の一番利用しないときに薄いというのがなぜはなのかよくわからりません。夕方ならよくわかるのですけれども。
  • 須藤座長 夕方はみんな入るから。
  • 浅野委員 人が多いから希釈される。夜は入る人がいないからそのままで、朝だって多分濃いはずなのに。
  • 藤田委員 まさにおっしゃるとおりで、源泉かけ流しをうたっているから、流れていくのですね。たくさん入っていると、外のお湯をたくさん使うから希釈されるし、誰も入っていないけれども、お湯だけは流れていっている。それも排水ですね。だから、本当に難しい。
  • 平沢委員 ばかな話だけれども、夜は水量を下げてはいけないのですか。人が入っていないのだから。
  • 早水審議官 今のデータは逆になっているので、2カ所とも午前中のほうがむしろ低いですね。
  • 須藤座長 絞っているのですかね。もしかしたら絞っているのかもしれませんね。使わないから絞るということはあり得るね。
     どうぞ、細見先生。
  • 細見委員 特定事業場の立ち入りというのは、各保健所の方がやるのですかね。
  • 吉村課長補佐 自治体の環境部局で行われております。
  • 早水審議官 保健所でやっているところもありますし、違うところもあります。
  • 細見委員 違うところもありますね。なので、どのぐらい実際にやられていて、例えば指導はどのぐらいされたのかというのは。
  • 須藤座長 各県によってね。
  • 細見委員 多分そういうデータがあると思うのです。畜産でも一部やったので、そういう実態がどうしてもわからないと、ここは実態調査結果というのは。
  • 春名委員 兵庫県の場合はあるのですけれども。
  • 浅野委員 有馬温泉ですか。
  • 春名委員 有馬温泉は神戸市内になってしまいますので、北のほうにあるのですけれども。
  • 浅野委員 城崎ですか。
  • 春名委員 城崎とかそちらのほうにあるのですけれども、数が多いので、実際のところ、そんなにしょっちゅうは行けていないというのが現実的なところでございます。
  • 須藤座長 年に1回とか2回。
  • 春名委員 それはとてもではないけれども行けていないです。
  • 須藤座長 数年に1回。
  • 春名委員 目安として、それぐらいになっていると思います。実態としてはですね。
  • 須藤座長 兵庫県でさえそうだから、ほかの県だったらそんなに行っていないと思います。
  • 細見委員 多分、県によってすごく。
  • 須藤座長 ずっと違いますね。  それで、先生、何。その上で。
  • 細見委員 私はとにかく、事業者としては自主測定をしなければいけないので、そのデータをどうやって集めるかというところがポイントかなと。環境省が行われている実態調査のほかに集める方法は、もうちょっと全般的に、あるいはこの調査のように源泉が濃いところだけを中心に徹底的にきめ細かくやるのか。要は実態がわからないと、これでいいですよとか、今後こういう課題がありますよと、なかなか言えないのです。
  • 須藤座長 暫定ももう少し低くされたほうがいいですよとか、言えないよね。私は、少しずつ下げていったほうがいいかなと思っているのだけれども、そういうわけにもいかないよね。目の子でやるわけにはいかないからね。
  • 秋葉委員 行政指導ですが、周知の方法で個別の一軒一軒では大変であると思いますが、源泉があって、共同で何軒か利用しているところは、例えば組合長に働きかけるのか、それとも個別にやるのですか。
  • 須藤座長 この排水管理のということですか。このことについてですか。
  • 秋葉委員 先ほどの説明で。例えば、草津の場合は、組合が主導して、全体の実態をきちんとやっていますね。
  • 春名委員 基本的には特定施設を管理している人に対する指導だから、誰が特定施設を管理しているかによる。
  • 須藤座長 その旅館に対して言うだけでしょう。一個一個に対してですよ。特定施設ですからね。草津みたいなのは例外で、組合で総合的に管理しているというのは例外ですね。
     ほかにいかがでしょうか。とにかく細見先生が言われるように、データがないのでどうしましょうかというのもなんだし、処理技術の目標も決めにくいよね。だから、もう少し早目に、特に高い部分とか、ぎりぎりから高い部分はもう少しデータが欲しいですね。ということで、いいですか。それをどうとるかは、今のように県に、例えば兵庫県などは、お願いすればやってくださ るのですか。
  • 春名委員 数によりますね。全部と言われると大分ありますので。
  • 須藤座長 もちろん全部は。高いほうを。
  • 春名委員 それは今までに多分やられた上で、これという形でなっているのではないですか。
  • 吉村課長補佐 そうです。今回お示ししたのは、過去の調査で高いところについて重点的に聞いたという形の整理になっています。
  • 春名委員 逆に言うと、最初に挙げたときのデータというのは、環境省でお持ちではないのですか。
  • 須藤座長 もっと前の話ですよ。
  • 吉村課長補佐 22年、23年のときに全体をできる範囲で調査をさせていただいて、その中から高濃度源泉のところをピックアップして、今回、50施設をリストアップした中からフォローアップさせていただきました。
  • 浅野委員 もう5年やっているのですね。今始めた話ではなくて、大体の目星はついているのです。
  • 須藤座長 目星はついているね。ですから、細見先生、やっても大丈夫なのだよ。先生のところに持っていっても大丈夫だと私は思うのだけれども。
  • 細見委員 これは本当に畜産でも同じことで、なかなか実態がわからなくて。
  • 須藤座長 畜産よりは、こちらのほうがいいと思うよ。
  • 細見委員 比較してはいけませんけれども。
  • 須藤座長 畜産というのは大体似たようなものではないですか。温泉はこれだけ開きがあるのですよ。源泉が違うから。畜産というのは、もとが違うではないですか。
  • 細見委員 そうですね。だけれども、22年のときの調査は全部の事業体というか、事業所のうち何割ぐらいを把握されていますか。
  • 吉村課長補佐 正確な数字というのは、今、手元にはないのですけれども、先ほどごらんいただいた資料の中で見ていただきますと、資料3-1の2ページのところです。表2のところでヒストグラムのようなものでまとめたものがございますけれども、こちらで、ほう素で言えば30mg/L 以上の高濃度の源泉を使っている施設というのは276施設あったのですけれども、そこに対して排水を測っているかということで調査をすると、113施設について把握がされたということがまずベースになっているということです。ですから、当然、やはり全てを把握しているかと言われると、なかなかそうではないということは確かです。
  • 須藤座長 全てではないけれども、おおむね見ているというので、いいのではないの。
  • 吉村課長補佐 高いところというのは自治体もそこは気をつけておりますので、そこについては50施設のリストアップということは、そのときにこちらでさせていただきまして、そこについて集中的にフォローアップをさせていただいているという状況です。
  • 浅野委員 最初のデータは基本的に自治体にお願いして情報を出してもらっているのですね。ですから、よほどサボっている自治体なら別だけれども、大体わかっているところはみんなわかっていて、それはあると思います。
  • 須藤座長  絞り込みの手続はある程度済んでいるのですね。
  • 浅野委員 ひょっとすると、全く自治体が把握していないものがあるかもしれないけれども、それは多分そんなに多くないだろうと思うのです。少なくとも水濁法をみんな都道府県は持っておられて、ちゃんと規制しなければいけないことをわかった上での話ですから。
  • 細見委員 そうすると、この表2に挙がっているところは、もう割とターゲットだと考えていいということでよろしいでしょうか。
  • 須藤座長 そうです。
  • 細見委員 ありがとうございます。
  • 須藤座長 だから、処理技術のほうもそれを目安にどれぐらいと言っていただいたほうがいいと思うのです。
     どうぞ。
  • 秋葉委員 結局、資料4で幾つかの処理技術を検討していますけれども、今の時点では、実証試験対象技術の募集を出して、全く応募がないとのことですが、問い合わせはありますか。
  • 吉村課長補佐 問い合わせはございます。
  • 秋葉委員 では、応募いただく可能性はあるのですか。
  • 吉村課長補佐 興味を示されているところは、大学や企業の方がいらっしゃるので、そういうところには御紹介をこちらからもかけたいと思っています。
  • 秋葉委員 資料4の温泉排水処理技術でいくつか良い技術もあったようですがそのような実証機関は応募しないのは残念ですね。
  • 吉村課長補佐 やはり、一度そのフィールド調査でデータ把握ができているので、またもう一度というのはどうかということで、今回は遠慮されたというようなことです。
  • 秋葉委員 バッチ試験でやっていますよね。それを連続的にやろうという気はないのですか。
  • 吉村課長補佐 今の段階ではないというふうにおっしゃっていました。
  • 浅野委員 これも頭が痛いですね。技術開発しても、うんとあちこちで使ってもらえて金になればいいけれども、せいぜい数カ所しか使わないのだとなると、なかなか商業ベースで合わないですね。思い切って全部、大学の研究か何かで丸抱えで補助金を出せばできるかもしれないけれども、そういうことではないでしょうかね。
  • 秋葉委員 応募がなかったらどうするのですか。
  • 須藤座長 秋葉先生に応募してもらってもいいですけれども、それこそ国立研究所で金もうけなしにこれをやっていただいたほうがいいのかもしれませんよ、そういう意味ではね。数カ所のために民間に技術開発をやっていただくというのは、それは問題だと私も思います。
     ETVはまだ、この温泉排水の枠は残っているのですね。これは藤田先生がお詳しいのですが、残っているのですね。
  • 藤田委員 多分今回のは、ETVではないね。
  • 吉村課長補佐 ではないです。
  • 須藤座長 これは一般の募集ですね。
  • 吉村課長補佐 はい。
  • 須藤座長 ETVはETVでまだやっているのですね。
  • 藤田委員 一番最初のデータはそれでやったのですけれども、その後はちょっと絞り込んで、 環境省が公募して、それで手を挙げる。ふっ素、ほう素で2つ選んだところもあるし、1つしか選んでいないところもありますね。ごめんなさい。ふっ素しか選んでいないところと、ほう素しか選んでいないところというのがあります。
  • 須藤座長 環境研究のほうも、この問題はもう行政需要の中の項目から落としていますね。
  • 吉村課長補佐 現時点では落としています。
  • 須藤座長 私がやっているころはちょうど入っていて、それを取り上げた記憶があるのだけれども、今はありませんね。ということは、環境省の今のところで上がってこない限りは、この問題については新たな技術が拾い上げられないということになりますね。そういうことになってし まうのですよ。なので、頑張っていただかないと、消えてしまうといけないので、ですから、秋葉先生が本当にやってくれればいいのだけれども。
  • 秋葉委員 排水規制のあり方を考える場合、排水処理技術の適用がむずかしいとして、これまでの検討会で、流域全体の環境管理の視点で温泉排水の迂回させる対策もあるということでしたが、どこかで割り切って、そのような対策に腹を決めるということも考えられます。
  • 藤田委員 技術がないというのは言い過ぎなのです。彼らが耐えられる範囲の技術が今のところノーということなのです。
  • 須藤座長 技術はあるのだよね。
  • 秋葉委員 水道分野でも、ほう素の除去技術開発につては海水の淡水化の研究でいろいろ検討した例はあります。
  • 須藤座長 あなたのところだって大変ではないですか。ほう素がいっぱい出てきたら、原水にこれが入ったら大変ではないですか。だから、やってくださるのがいいかなと思ったのですよ。 国の研究所としては。
     どうぞ。
  • 今橋委員 イニシャルコストとランニングコストの設定です。これはほとんど達成しているものが少ないのですけれども、環境省としてはどのように考えていらっしゃるのですか。
  • 須藤座長 300万と1,000万です。
  • 今橋委員 300万と1,000万を達成している技術というのは、割合として非常に少ないですね。その辺をどのようにお考えで、これからどのようにこれを進めていくかという問題があるかと思うのです。
  • 吉村課長補佐 やはり、もっともっと低廉な技術の開発を進める必要があると考えておりまして、今回もその技術の募集を継続しております。やはり桁違いに高額のコストがかかるような技術になっておりますので、旅館の規模によって導入できるところ、できないところがあるという御議論はありましたけれども、そういうレベルにも達していない状況ですので、もっと劇的にコストの安い技術の開発が必要かと思って、実証技術の募集というのは引き続きさせていただいているところです。
  • 今橋委員 今の旅館がこれを採用するというのは、現実的にほとんど無理ですね。
  • 須藤座長 300万と1,000万というのは、水処理として考えたら、どれぐらいのものかというのは大体想像がつきますよね。なので、300万ということは管理費が1日大体1万円だよね。1,000万といったら、ちょっと大きな浄化槽ぐらいなものですかね。もうちょっと大きいかな。500人槽ですね。
  • 藤田委員 水処理技術として考えたときに、これは100m3だと考えてください。例えば1,000万 円の初期投資で1日1万円のランニングコストというのは、我々としては決して高いものではない。
  • 須藤座長 高くはないね。私もそう思う。
  • 藤田委員 例えば水の量でいくと100m31万円ですから、すごくリーズナブルだとは思うのですけれども、ただ、それでも高いと言われると、ここから下げないといけないというのは物すごく厳しいなという気はしています。でも、環境省が今、言われたように、努力はしますということですから、さらに。
     もう一点は、実は設置場所の問題もよく旅館業からは指摘されるので、できるだけ今度はコンパクトなというのが、ここには書いていないのですけれども、当然もう一つ出てきます。
  • 須藤座長 コンパクトというのも難しい条件なのですね。
  • 藤田委員 難しいですよ。
  • 須藤座長 コンパクトというのは水処理で言うと非常に難しいのです。
  • 藤田委員 それでも少し、例えば4ページ、5ページの図などで見ていただくと、やはり努力するとそこそこランニングコストの安いのも見えてくるし、イニシャルコストもふっ素なんかですとそこそこ出てきていると思います。ほう素がまだなかなか厄介なもので、これは我々も共通として認識はしているのですけれども、そこはさらに努力しないといけないのかもしれません。
  • 須藤座長 ありがとうございます。
     これも議論していけばまだまだ幾らでもあるわけですが、技術の問題というのは避けて通れない問題ですので、処理技術とコストの問題というのは、今後ともこれは検討して、より安く、より管理がしやすい、管理費も安い、そういうものも追求していくわけですが、周囲の状況から考えると、今のところは環境省の水環境課に頼らざるを得ないような状況なので、ほかの仕組みが余り機能、今のETVとか、それから環境省の研究費等も、このテーマはたしか挙がっていないと思うので、もしやるのだったら、さらに環境省のほうから行政需要として取り上げていただかないと、全体の中の議論にならないと私は思いますので、ぜひそういう方向で、どちらに行くか検討していただきたいと思います。
     あとは、まだ暫定排水基準の見直しもきょうは少し議論しますね。それでは、中途半端ですけれども、もう一つの議題の暫定排水基準の見直しについて、御説明ください。
  • 吉村課長補佐 資料5をご覧ください。「暫定排水基準の見直し(案)」ということで、先ほど御説明させていただきました実態調査、それから技術の開発状況を踏まえまして、現時点での事務局の考え方をお示ししております。
     まず、(1)では暫定排水基準の見直しの考え方、原理原則論的なものになりますけれども、排水の排出実態だとか、排水処理技術の開発動向等を踏まえまして、可能な場合はその範囲内で暫定排水基準を低減させることが適当と考えています。
     2ページと3ページに、ほう素とふっ素の暫定排水基準の見直しの考え方について、具体的に記載をさせていただいております。
     2ページの(2)をごらんください。ほう素の暫定排水基準の見直しにつきましては、高濃度でほう素を排出する温泉施設というのは限られておりまして、当該温泉施設における排水濃度の低減方策の導入可能性、それから濃度の変動等を考慮しまして、基準値の見直しを行うことが適当ですけれども、低減方策の確立にはまだ至っていないことから、現在の基準値を維持せざるを得ないのではないかとしております。
     1つ目の○のところですけれども、排水濃度平準化の可否、あるいは排水濃度の変動等を考慮しまして、基準値の見直しを行うことが適当です。2つ目の○ですが、新たな温泉排水処理技術の開発等を進めておりますけれども、技術面、コスト面でさまざまな課題を有している状況です。
     3つ目の○ですけれども、最も高いB1旅館につきましては、濃度の平準化等の対応はしていただいておりますが、抜本的な濃度の低減には至っていない状況です。それから、2番目に高いB3旅館ですけれども、こちらにつきましては、やはり温泉の使用量が多いということで平準化の対策が困難な状況となっています。
     従いまして、B1旅館の排水実態に合わせて、現在の暫定基準を維持せざるを得ないのではないかと書かせていただいております。それから、排水濃度低減方策の導入可能性や新たな技術開発 の状況を考慮しつつ、暫定排水基準のあり方を検討する必要があると書かせていただいております。ということで、下のところに、現行500mg/Lに対して、見直し案は今の段階では500 mg/Lという形で書かせていただいております。
     右側の3ページに、ふっ素について記載をしています。こちら、各温泉施設における湧出形態、それから温泉施設における排水濃度の低減方策の導入可能性や濃度の変動等を考慮しまして、暫定排水基準の見直しを行うことが適当ですけれども、低減方策の確立にはやはり至っていないことから、現在の暫定排水基準を維持せざるを得ないのではないかと記載をしております。
     1つ目の○です。湧出形態が自然湧出か自然湧出以外かによって暫定排水基準は異なりますので、湧出形態を踏まえて、施設における低減方策の導入可能性、排水濃度の変動等を考慮して、暫定排水基準の見直しを行うことが適当です。
     2つ目の○です。新たな温泉排水処理技術の開発等も進めてきておりますけれども、技術面、コスト面でさまざまな課題を有している状況です。暫定排水基準50mg/Lが適用されている温泉施設のうち、高濃度でふっ素を排出する温泉施設というのは、カ温泉に限られており、F1~F4旅館における直近の排出実態は最大で27.1~37 mg/Lとなっていまして、湧出形態が自然湧出であることも踏まえまして、現在の暫定排水基準を維持せざるを得ないのではないかとしております。
     それから、暫定排水基準30 mg/Lが適用される温泉施設ですけれども、こちらは暫定排水基準付 近でふっ素を排出している実績を有するF14旅館が最大で32mg/Lの排出をしております。それから F15、F16旅館の排水濃度の変動があるという状況も踏まえまして、暫定排水基準を維持せざるを得ないのではないかと書かせていただいております。
     5つ目の○です。15mg/Lが適用される温泉施設につきましては、暫定排水基準の超過が確認されておりまして、F5~F8旅館(キ温泉)の所在する自治体において実態の把握が進められていますけれども、濃度の低減には至っておりませんので、やはり暫定排水基準を維持せざるを得ないのではないかと書かせていただいております。
     それから、ほう素同様に、引き続き各施設の実態把握に努めまして、濃度低減方策の導入可能性、その状況を考慮しながら今後検討していくことが必要であると書かせていただいております。
     したがいまして、4ページのところに、現時点の見直し案は、50 mg/L、30 mg/L、15 mg/Lと同じ値を記載させていただいております。
     最後の5ページ「自然由来の有害物質の取扱いについて」は、これまでの環境省の考え方を記載したものでございますので、御参考までにご覧いただければと思います。
     以上です。
  • 須藤座長 どうも御説明ありがとうございました。環境省の、次回も議論があるのだけれども、とりあえずはこれまでと同じ、前回修正したのと同じですよという提案を一応は見直し案として出していただきました。
     これでいいでしょうかというか、最終的には次回やるのですけれども、まずは事務局としてこのように考えているということなので、先生方、どうぞ御意見を。
  • 浅野委員 これは次回また中身を議論すればいいと思いますが、最後の参考の部分です。政府全体の規制緩和の中で自然由来のものについて何とかしろと言われて、きょう午後からの別の部会でもまた出てきますけれども、いろいろと、特に土対法に関しては自然由来について規制が厳し過ぎるという声が上がっているらしいです。
     しかし、やはり今、自然由来で土対法で扱っているのは、その中でいじくり回す分については、自然由来なのだからそれはいいけれども、外へ出すのはだめだよと言っていて、これを譲るわけ にはいかないと思うのです。
     つまり、その土壌が自然由来で汚染されていて、もともとの状態がそのままの状態で使われることについて文句を言うわけにはいかないけれども、しかし、それを外へ出されれば、全然汚染されていない場所が汚染されてしまうから、それはだめだと言っているのは当たり前のことだと思っているのです。そのことからいうと、これも温泉についても同じことなので、自然湧出で利用されないでそのまま流れているものがあれば、それはしようがないけれども、そこに何らかの形で人為的な関与があれば、それは自然由来だからそんなものはいいじゃないかというわけにはいかないだろうと思いますので、これは今までの考え方をせざるを得ないところです。
  • 須藤座長 細見先生、いかがですか。先生との関わりがここは深いのでね。
  • 細見委員 B1の実態というのがベースになって引かれているので、逆に言うと、B1を解決すれ ばかなり解決できるということになってしまうので、例えばB1の資料、3-2の資料を見ても、いろいろ努力はされていると思うのですけれども、もう一段努力をすると結構いけるのではないかという気もしますので。
     もう一つは、本当にこの河川が最後、これは排水口と書いてありましたね。最後にこれはどこに行くのですか。当然河川なのですよね。
  • 吉村課長補佐 近くの数百m離れた河川に合流しております。
  • 細見委員 そのときの河川の中の濃度というのは問題ないのですかね。
  • 吉村課長補佐 十分に低い濃度になっています。
  • 須藤座長 当然それはそうなるよね。
     もう一弾、何となく私も、目の子で言ってはいけないのだけれども、500mg/Lを400mg/Lにするとか、ちょっと希釈すればいいのだから、そういう努力をしていかないと、目の子で物を言ってはいけないのだけれども、ちゃんと計算していただいて、そういう見方が必要ではないですかね。そうしないといつまでたっても暫定で、畜舎はどうなったのですか、先生。まだ900mg/Lのままですか。
  • 細見委員 いえ、低く下げました。700 mg/Lになりましたので、すごく大きな前進です。
  • 須藤座長 だから、そういうふうに少しずつやっていきましょうよ。何となく希釈でなる部分でいいじゃないですか。もうちょっと考えて、当事者の努力も不足しているような気がするので、同じというのは私も余りよろしくないかと、座長としてはそう思うのです。
     ほかの先生方、意見があれば。どうぞ。
  • 甘露寺委員 ふっ素でこういうふうにやられたように、ある程度分けて次のステップに行くということは非常に重要だと私は思います。
     それからもう一つ、私自身が何年も前から気になっているのは、実は温泉開発というのは掘削して温泉が出てから施設を建てるというのではないのですね。最初から温泉が出ないで分析も何もしない段階で、例えばこれは民間だろうと、自治体だろうと、そこでもう、例えば町長さんと銀行でありますとか、施設が決まってしまうのですね。今、そうではないのだよと私たちは言っているのです。要するにお尻のほうから、捨てるほうから施設を考えよと言っているのだけれども、なかなかこれがわかっていただけない。何でそんなばかなことをあんたは言うのだと言われてしまうのですね。
     要するに、排水のところから考えていろいろな計画を立てていかないといけない。いろいろな開発計画に対して、そのように日本全体がなっていないのですね。これも一つ、10年ぐらい前から私自身、これをいろいろなところで書いているのですけれども、なかなか進まない。何言っているんだというような話なのですね。
     だけれども、今、実際に掘って変なものが出たらやめましょうというところがないわけではないのです。計画をやめてしまうというのがないわけではないです。例えば、鉄がものすごく出て、ヒ素がものすごく高くてなどというのは、これはまずいなと。
     それから、それをやるのにもやはり各自治体でいろいろな会をやって、そこで、ではこれはやめましょうということになるのですけれども、そのような事例は私たちも出ていろいろ参画したことがございます。ですから、もうちょっと、一番最初に出た温泉を中心に施設を考えて、最初の段階で施設が全部決まってしまって、水回り配管からあらゆるものが決まってしまっているので、それは何をやってもやりにくいですよ。その辺のところが困ったなというのが私の実感でございます。
  • 須藤座長 ありがとうございます。
  • 浅野委員 私も座長が言われることに賛成でして、やはり何か手をつけなければ、少なくとも、 これだと今、何千メートルも掘れば日本中どこでも温泉が出るのです。だから、とんでもないところに新しく温泉を掘って、500mg/Lまではいいのだからとやられたら困るじゃない。我々は既存のものを考えていろいろ配慮し過ぎているけれども、確かに今、甘露寺さんが言われたとおりで、本当にどこでも温泉が出るのです。この間、大分駅の中にすごい温泉があるのを見に行ったのですけれども、どうしたのといったら、すごく掘るのですね。掘ったら出るのです。そうすると、やはり新規のものも全部これでいいということを言っていることになってしまうので、最低限新規のものはだめだよとかいうような話をすべきではないのかと思いますが。
  • 須藤座長 こういうのを新設ということで分けられるかな。何年からの新設。あり得るね。
  • 浅野委員 あり得るでしょう。暫定基準について、暫定なのだから、暫定についてランク分けをするというのはあっていい。前だって、自然湧出と掘削とを分けましょうとしたでしょう。同じようなことがあってもいいのではないですか。
  • 須藤座長 ちょっときめ細かくここはそういう分類をしたほうがいいかもしれませんね。今、どんどん温泉ができているのであるならば。
     どうぞ。
  • 吉村課長補佐 ふっ素については、資料2の2ページのところに、温泉の湧出時期に応じて濃度を変えているということがございますので、そういった形で、今、先生から御指摘があったような対応をすることも可能かと思われます。
  • 須藤座長 それはそうしましょうね。そういう意見もありますのでね。
     大体予定した時間が来てしまったのですが、ほかに御意見はいいでしょうか。あとは全部次回送りで、特に次回が重要な公衆浴場型の大量の水を、同じような温泉と言ったらいいのか、そういうものもあわせてどうするかということを議論することになっておりますので、今のこの続きと、今の暫定基準をどのようにしていったらいいか、これをもう一回再確認しましょう。
     それと、今の公衆浴場型のものをもう少し議論した上で、あと1回しかありませんので、それで決めていきたいということで、きょうの議論はそんなところでまとめさせていただきました。
     私の座長としての役割はこの程度にとどめさせていただきまして、先生方の熱心な御討論に感謝して、あとは事務局のほうにお返しいたします。終了してよろしいですか。
  • 吉村課長補佐 結構です。
  • 須藤座長 それでは、これをもって終了させていただきます。ありがとうございました。お疲れさまでした。

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