京都府 京都盆地 地盤環境情報令和5年度
1.概要
(1) 地盤沈下等の概要
国土地理院、京都府及び京都市の水準測量によれば、京都市南部及び乙訓地区においては、平成10年度ごろまで沈下の傾向が認められたが、その後は沈静化し回復傾向にある。
(2)地形、地質の概要
大阪平野と同様、第三紀末より引続く造盆地運動によって形成された堆積盆地であり、地形的には市街地の大部分が立地している扇状地や川沿いの沖積低地が多い。
国土地理院、京都府及び京都市の水準測量によれば、京都市南部及び乙訓地区においては、平成10年度ごろまで沈下の傾向が認められたが、その後は沈静化し回復傾向にある。
(2)地形、地質の概要
大阪平野と同様、第三紀末より引続く造盆地運動によって形成された堆積盆地であり、地形的には市街地の大部分が立地している扇状地や川沿いの沖積低地が多い。
2.地下水採取の状況
乙訓地区の総採取量は、令和元年度が約30.0千㎥/日、令和5年度が約28.2千㎥/日と、この5年間で1.8千㎥/日減少しており、一時的な増減はあるものの長期的にも減少傾向にある。
用途別では、令和元年度では上水道用が約7割を占め、次いで工業用の採取が多かったが、令和5年度においてもその傾向は変っていない。
用途別では、令和元年度では上水道用が約7割を占め、次いで工業用の採取が多かったが、令和5年度においてもその傾向は変っていない。
3.地盤沈下等の状況
直近の水準測量調査は、京都府が平成16年度に、京都市が平成29年度に実施している。
府内の単年度最大沈下量は0.12㎝で、地盤沈下の調査が開始されてからの最大累計沈下量は19.4㎝であった。
府内の単年度最大沈下量は0.12㎝で、地盤沈下の調査が開始されてからの最大累計沈下量は19.4㎝であった。
4.被害
特に被害はない。
5.対策
(1) 監視測定
府内における水準測量調査は、国土地理院によるほか、実施主体と実施年度は次のとおりである。
ア 京都府 昭和52年度~平成6年度………毎年度
平成8年度、平成10年度、平成13年度、平成16年度
イ 京都市 昭和48年度~昭和59年度……毎年度
昭和60年度~平成6年度……隔年度
平成10年度、平成14年度、平成19年度、平成29年度
(2) 地下水等の採取規制
井戸の新設、掘替えの場合の取水基準などを条例又は要綱を制定し規制している市町とその制定時期は次のとおりである。(「0-2.地下水採取規制に関する条例等」のとおり)
ア 条例 長岡京市 昭和51年1月、大山崎町 昭和52年10月、向日市 平成2年3月、城陽市 平成9年4月
イ 要綱 京田辺市 昭和60年12月、八幡市 平成12年11月、精華町 平成25年5月
(3) 各種用水道事業
乙訓地区においては、従来は水道水の水源を地下水に依存していたが、長期的な水需要を考慮して平成4年度から京都府営水道乙訓浄水場の建設が着手され、平成12年度から供用開始されたことにより、桂川上流の日吉ダムの安定した水源を確保できるにいたった。
府内における水準測量調査は、国土地理院によるほか、実施主体と実施年度は次のとおりである。
ア 京都府 昭和52年度~平成6年度………毎年度
平成8年度、平成10年度、平成13年度、平成16年度
イ 京都市 昭和48年度~昭和59年度……毎年度
昭和60年度~平成6年度……隔年度
平成10年度、平成14年度、平成19年度、平成29年度
(2) 地下水等の採取規制
井戸の新設、掘替えの場合の取水基準などを条例又は要綱を制定し規制している市町とその制定時期は次のとおりである。(「0-2.地下水採取規制に関する条例等」のとおり)
ア 条例 長岡京市 昭和51年1月、大山崎町 昭和52年10月、向日市 平成2年3月、城陽市 平成9年4月
イ 要綱 京田辺市 昭和60年12月、八幡市 平成12年11月、精華町 平成25年5月
(3) 各種用水道事業
乙訓地区においては、従来は水道水の水源を地下水に依存していたが、長期的な水需要を考慮して平成4年度から京都府営水道乙訓浄水場の建設が着手され、平成12年度から供用開始されたことにより、桂川上流の日吉ダムの安定した水源を確保できるにいたった。