ヤドカリ
ヤドカリは、みなさんよく知っていますよね?
ちょっと難しいかもしれませんが、ヤドカリは、エビやカニと同じ甲殻類の仲間で、異尾類に属します。北海道などでとれるタラバガニはカニのような格好をしていますが、異尾類に属し、カニよりもヤドカリに近い仲間です。


ヤドカリのからだ
ヤドカリは、皆さんご存知のように巻貝に入っています。巻貝の中に入っているヤドカリのからだはいったいどうなっているのでしょう?
エビやカニは、全身を硬い甲羅で覆われていますが、ヤドカリはお腹の部分がやわらかく、甲羅で覆われてないので、そのお腹を巻貝に入れて守っています。そして、そのお腹は貝に入るため右にねじれています。なぜ、左にねじれていないのでしょう?それは、巻貝の多くが右巻きだからではないでしょうか。ヤドカリの入った貝が右巻きか、左巻きか観察してみましょう。


ヤドカリの観察
ヤドカリはとても臆病なので、不意に近づくと驚いて貝殻の中に閉じこもります。急いで閉じこもるので、海の中へ転がり落ちてしまいます。観察するときは、そっと近づきましょう。もし、手の届かないような深い場所に転がってしまった時は、危ないので無理してはいけません。
捕まえたヤドカリと貝殻をいくつか水槽に入れて観察してみましょう。ヤドカリは、成長に合わせて大きな貝に移ります。そんな行動が見られるかもしれません。また、ヤドカリが入る貝殼には好みがあるようです。色々と揃えて、どんな貝に入るか試してみましょう。
ヤドカリの1日
ヤドカリは、潮の満ち干に合わせて生活しています。潮が満ちてくると、餌を探しに動き回ります。満潮の頃には動きがおだやかになり、潮が引き出すと、また活発に動き出し、潮に取り残されないように、岩の下や深みに向かって移動します。