利用指針適合確認状況
利用指針適合確認状況
「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」(以下「利用指針」という。)に基づき、確認依頼のあった事業者の作成した浄化事業計画について、同指針に適合しているかどうか、環境省と経済産業省が合同で確認を行っています。
【利用指針適合確認状況】
適合確認日 | 事業者名 | 事業名称 | 浄化事業計画概要 |
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平成18年 3月31日 |
株式会社クボタ | バイオオーグメンテーションによるテトラクロロエチレン含有汚染土壌の浄化 | Desulfitobacterium sp.KBC1株を用いて、土壌中のテトラクロロエチレンをトリクロロエチレンに変換し、次いで一般的な土壌改良により、変換したトリクロロエチレンを揮散除去するもの。(報道発表) |
平成18年 10月30日 |
前田建設工業株式会社 | 白色腐朽菌利用によるダイオキシン類汚染土壌の浄化 | 本事業は、粉砕した剪定枝にキノコの一種で毒性を持たず、自然界に広く分布するウスキイロカワタケの分離株であるYK-624株を増殖させた資材を土壌にすき込み、ダイオキシン類に汚染された表層土壌を浄化するもの。(確認概要) |
平成20年 6月9日 |
栗田工業株式会社 | バイオオーグメンテーションによる塩素化エチレン汚染地下水および土壌の浄化 | 本事業計画は、Dehalococcoides属細菌を含むコンソーシア※を用い、塩素化エチレンに汚染された地下水及び土壌を浄化するもの。(確認概要) |
平成21年 5月29日 |
株式会社 奥村組 株式会社 アイアイビー |
バイオオーグメンテーションによる油含有土壌の浄化 奥村組は主に浄化事業、アイアイビーは主に投入微生物の管理、培養を行う。 |
本事業計画は、単離された3菌株(Novosphingobium sp.No.2株・Pseudomonas sp.No.5株・Rhodococcus sp.No.10株)の混合菌を利用し、掘削土壌を地表で栄養物質とともに攪拌混合する工法、または土壌を掘削せずに注入井戸から直接注入を行う工法を用いて、汚染土壌中のアルカン類を主成分とする石油類を浄化するもの。 |
平成21年 5月29日 |
大成建設株式会社 | バイオオーグメンテーションによるベンゼン汚染土壌・地下水の浄化 | 本事業計画は、ベンゼンを好気的・嫌気的に分解することが可能な細菌であるAzoarcus sp.DN11株を栄養物質とともに地盤に直接導入する工法を用いることにより、土壌及び地下水中に存在するベンゼンを浄化するもの。 |
平成23年 5月6日 |
日工株式会社 株式会社熊谷組 学校法人立命館 |
バイオオーグメンテーションによる鉱油類汚染土壌の浄化 | 本事業計画は、鉱油類を好気的条件において分解する能力を持つ石油分解菌(Rhodococcus sp.NDKK6株およびGordonia sp.NDKY76A株)を利用し、酸素・栄養物質とともに掘削土壌を混練し養生する「土壌混練方法」、または水平・垂直の井戸管から栄養物質とともに岩盤中に圧力注入し、エアレーションも行いながら浄化する「原位置注入方法」のいずれかにより、油汚染土壌中の鉱油類を分解・除去するもの。 |
平成23年 5月6日 |
株式会社 バイオ・ジェネシス テクノロジー ジャパン 鹿島建設株式会社 ケミカルグラウト株式会社 建基興業株式会社 大興物産株式会社 地崎道路株式会社 東電環境エンジニアリング株式会社 日本基礎技術株式会社 日本国土開発株式会社 |
微生物による鉱物油及びベンゼン汚染土壌の浄化 | 本事業計画は、好気性または通性嫌気性の混合菌(Rhodococcus erythropolis・Gordonia polyisoprenivorans・Rhodococcus rhodochrous)からなる微生物製剤を用いて、掘削した汚染土壌を浄化ヤードに運搬し、ベンゼン及び鉱物油を分解・除去するもの。分解の効率化のため、油分散効果を持つ油洗浄剤(油とりクリーナー)や油吸着性に優れた油吸着材(オイルスポンジ)を利用し、栄養剤(農業用肥料)、酸素及び水分の供給を行いつつ養生を行う。 |
平成25年 4月9日 |
株式会社ゲイト | バイオオーグメンテーションによるベンゼン及び鉱物油汚染土壌の浄化 | 本事業計画は、好気条件下において炭化水素化合物を分解可能なAcinetobacter sp.(GKN-4)を利用し、栄養物質とともに土壌に添加してベンゼン及び油分を分解処理するもの。土壌への添加は、揮発性物質による汚染には、土壌中に圧力注入を行う工法、不揮発性物質による汚染には、掘削土壌を地表で撹拌混合する工法にて行う。 |
平成26年 10月8日 |
大成建設株式会社 独立行政法人製品評価技術基盤機構 |
バイオオーグメンテーションによる塩素化エチレン類汚染土壌及び地下水の浄化 | 本事業計画は、塩素化エチレン類を分解する細菌(Rhodococcus jostii RHA1株)を地盤に直接導入し、土壌及び地下水中に存在する塩素化エチレン類を二酸化炭素に分解するもの。 |
平成27年 11月25日 |
大成建設株式会社 独立行政法人製品評価技術基盤機構 |
UCH007株およびUCH001株による塩素化エチレン類汚染土壌及び地下水の浄化 | 本事業計画は、塩素化エチレン類を分解する嫌気性菌(Dehalococcoides mccarti UCH007株及びSulfurospirilum sp.UCH001株)を地盤に直接導入し、土壌及び地下水中に存在する塩素化エチレン類をエチレンにまで分解するもの。 |
平成31年4月24日 | 株式会社竹中工務店 国立大学法人名古屋工業大学 |
バイオオーグメンテーションによるクロロエチレン類含有汚染土壌の浄化 | 本事業計画は、嫌気条件下においてクロロエチレン類をエチレンに脱塩素化する微生物(Dehalococcoides mccartyi NIT01株)の性質を利用し、土壌及び地下水中から除去するもの。 |
令和4年 9月1日 |
株式会社エンバイオ・エンジニアリング | バイオオーグメンテーションによる塩素化エチレン類汚染土壌・地下水の浄化 | 本事業計画は、ATV1株コンソーシア(主たる塩素化エチレン類分解菌1種(Dehalococcoides mccartyi UCH-ATV1株)と分解促進に寄与する5種の微生物種の計6種を主成分とする複合微生物系)を用いて、塩素化エチレン類のうち、トリクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン及びクロロエチレンを脱塩素化してエチレンに変換するもの。 |
令和6年6月21日 |
株式会社安藤・間 |
Acidithiobacillus ferrooxidans MON-1株を用いるバイオオーグメンテーションによる水銀含有汚染土壌、地下水の浄化 |
本事業計画は、Acidithiobacillus ferrooxidans MON-1株の活動により還元され金属水銀の蒸気となる性質を利用し、水銀で汚染された土壌または地下水を浄化するもの。 |