水・土壌・地盤・海洋環境の保全

令和元年度 有機フッ素化合物の評価等に関する検討会(第2回)議事録

日時等

日時:令和2年3月10日(火)  

場所:Web会議により実施

議 題

1.
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)における水環境に係る目標値等の検討について
2.
その他

議事録

開会(10:00)

【事務局】
 それでは、定刻となりましたので、第2回有機フッ素化合物の評価等に関する検討会を始めさせていただきます。
 本日はお忙しいところ、委員の皆さまの出席を賜りましてありがとうございます。本検討会の事務局を務めさせていただく環境管理センターでございます。よろしくお願いいたします。本日は昨今の情勢を鑑みてWEB上での会議とさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
 続きまして、資料の確認に移ります。資料は事前に委員の皆さまにはメールにて配信させていただきました。議事次第に記載のとおり、資料1、別紙1から3を配布いたしております。なお、本日は画面上の資料にて進行させていただきますので、適時、お手元にご用意していただいたご資料をご参照いただきますようお願いいたします。なお、鈴木委員は所用により、本日ご欠席になります。それでは以降の進行は松井座長にお願いいたします。

【松井座長】
 分かりました。それでは最初の議事に入りたいと思います。最初の議事はPFOS及びPFOAにおける水環境に係る目標値等の検討についてでございます。まずこれについて事務局からご説明お願いします。

【事務局】
 ありがとうございます。事務局務めさせていただきます、環境管理センターでございます。よろしくお願いいたします。
 それでは画面の資料に従いましてご説明を進めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。お手元の資料に関しましては適時、ご参照いただけますようお願いいたします。
 それでは本日の議題でございます。1番、PFOS及びPFOAにおける水環境に係る目標値等の検討についてということで議題とさせていただいております。こちらの議題の中で、①目標値案の提案、それから②水質環境基準体系における位置付けの見直しということで二つに分けてご説明させていただきますのでよろしくお願いいたします。
 WEB会議のお願いでございます。あらためてご説明させていただきますが、発言者以外の方、基本的にはマイクをミュートにしておいていただければと思います。それから、発言を希望される場合、こちら、マイクをオンにしてください。マイクをオンにすることによってこちらのほうで発言を希望されていることが分かりますので、そちらをサインとさせていただきます。音の不具合等、聞こえづらい等ありましたらお伝えください。議事進行中の発言はお控え願います。以上でございます。
 それでは議題のほうのご説明をさせていただきます。まず、①目標値案の提案についてでございます。こちら①に関しましては、資料1の17ページ、18ページ、「5.水環境における目標値案の提案」の部分に書かれておりますのでこちらをご参照ください。なお、資料1の1ページ目から16ページ目まで、こちらに関しましては前回の会議、それから以前訪問させていただいた際にご説明させていただいておりますので、こちらのご説明は割愛させていただきます。ご了承願います。
 それでは①の目標値案の提案についてご説明させていただきます。こちら、目標値案を導出するための各種パラメーターに関してのご説明でございます。
 まず寄与率についてですが、こちら、現行の水質環境基準体系における基準値、または指針値導出において、寄与率10%以外の値を用いて算出されたケースというものがいくつかございます。ただしこちら、PFOS及びPFOAに関して検討しましたところ、これらのケースには当てはまらないと考えられます。また、食品、それから農産物等の曝露も想定されるのですが、こちら実態としてはまだ不明な部分があるということで、水の飲用に関わる寄与率として、これまでの例に従ってデフォルト値である寄与率10%を用いることといたしました。
 続きまして、体重及び1日当たりの摂取量、それからTDIについてご説明させていただきます。体重及び1日当たりの摂取量については、従来、水質環境基準等を設定する際のデフォルト値であります、体重50kg、摂取量1日2Lという数値を採用し、TDIにつきましては、厚生労働省同様に、近年、各国機関が行ったリスク評価のうち、妥当と考えられる評価値の中から安全側の観点より最も低いものを採用することとし、PFOSについてはオーストラリア及びアメリカのTDIの数値であります20ng/kg/day、PFOAにつきましても、アメリカのRfDであります、20ng/kg/dayを採用することといたしました。
 続きまして、目標値案についてでございます。ただ今ご説明いたしました寄与率、それからTDI等、パラメーターを使用しまして、こちらの数式にありますように、目標値の算出を行いましたところ、50ng/Lという数値で算出されます。こちら、水質環境基準体系における目標値といたしましては、PFOSとPFOAの合算値として50ng/Lとすることについて、先生方のご意見をいただければと思います。ご説明、以上となります。松井座長、よろしくお願いいたします。

【松井座長】
 ありがとうございました。ただ今の説明で50ng/Lというのが数値的に提案されたのですけども、その導出に際しては、寄与率やTDIをどこにするかということもポイントかと思います。これらの点につきまして、特に委員の皆さまがたからご意見をいただければありがたいと思っております。よろしくお願いします。まずは寄与率についてどなたかございますか。島﨑先生、何かございませんか。

【島﨑委員】
 島﨑でございます。今回、寄与率10%ということで設定されたということですけど、これは資料1の17ページにございますけれども、今回、このPFOS、PFOAに関してはさまざまな曝露経路が想定されますが、その曝露の割合に関して十分なデータがまだない状況であると。そのような場合、わが国の水道水質基準もそうですし、この環境基準もそうですけども、1日当たりの全摂取量の水に対する割り当て、寄与率としては、通常、10%を設定していると。それは過去の幅広い知見であるとか経験を基にして、十分安全側に振った形での寄与率ということですので、妥当であると考えている次第です。
 いくつか例外として、この資料1の17ページ、18ページに記してございますけども、例えば鉛は乳幼児のエンドポイントを考えているということですし、2番目のヒ素とか、ホウ素、クロロホルム、これは水からの摂取が主要な曝露経路であるということですけれど、いずれもPFOS,PFOAについては現時点では明らかになっておりません。
 また、諸外国に関しては、これは資料1の12ページ、13ページにまとめていただいてございますけども、WHO、あるいは米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア等は20%という寄与率を設定しておりますが、デンマークやオランダ、イギリス、ドイツは飲料水からの寄与率として10%を採用している。より安全側の評価と考えられますので、わが国の基準として10%を設定することは妥当だろうと考えております。
 ただ、一つ付け加えますと、今回はあくまで環境基準となりますので、飲料水だけではなくて、他の曝露経路も考慮する必要があります。例えば、資料1の6ページ目にありますように、水生生物へのPFOSの蓄積性はそれなりに高そうであると。5000は超えてないですけど、最大で4000近くという評価例もあるようです。その水生生物を摂取することによる曝露も、環境基準として考慮していく必要があるのでしょうけど、現時点では世界的にも情報が十分ではない状況ですので、そこで、今回は飲料水の曝露経路のみを考慮するということだと思います。他の曝露経路、今申した水生生物への蓄積を通じた食品経由の摂取等の情報が明らかになれば、今後、そのような経路についても検討に加えられるものと理解をしております。以上でございます。

【松井座長】
 ありがとうございました。10%というのは安全側の数値であるということであり、10%以外の数字を採用している諸外国については、10%より大きい数字を取っているということなので、10%を使うことによってリスクが高くなるということはないということと理解しました。その意味で妥当であると私も思っております。他にこの寄与率についてご意見、よろしいですか。それではもう一つの論点であるTDIについて、これについてはご専門の観点から広瀬先生からご意見いただければと思います。広瀬先生、よろしいでしょうか。

【広瀬委員】
 米国EPAのPFOS、PFOA、それぞれに20ng/kg/dayという値が暫定的、国際的な観点から見ても妥当な値ではないかということで、これは厚労省の方の毒性評価値をどう決めているかということと同じ説明の繰り返しになりますけれども、このPFOS、PFOAに対する毒性評価というのはここ10年来ずっとさまざまな機関で行われてきたわけですけれども、この直近5年ぐらいは動物と人との体内動態を比較したPBPKモデルを適用した外挿モデルのようなものを使って設定した値というのが科学的にもっともだというふうに捉えられています。
 過去におきましては、ざっくりと種差等を比較した不確実係数というのを適用したわけですけれども、より精緻な値で設定したということが妥当性の理由です。さらに、実は米国EPAよりも低い値を出している評価機関はなくはありません。米国ATSDRとか、欧州のEFSA、また米国でも各州ではより低いTDIというのを提案というか、算出しているわけですけれども、それぞれにつきましてモニタリングレベルでの基準値というよりは、アクションを起こすための最初のモニタリングレベルでの設定を目的としたであるとか、EFSAにおきましては、人の疫学データっていうものを使っているわけですけれども、その毒性学的根拠というのにまだ国際的な合意が得られているような指標ではないなど、そういったことを考慮して、国際的評価機関でも、国レベルで最も安全側に評価しているという観点から米国EPAの値が妥当であるということで採用しています。以上です。

【松井座長】
 ありがとうございました。国際的な合意が一番得られている中で一番低い所の値を使うことであったというご説明だったと思います。他の委員から何か追加のご意見はございますでしょうか。ある場合にはマイクをオンにしていただければと思います。よろしくお願いします。よろしいですか。それでは目標値案について意見はなかったので、続いての説明をお願いしたいと思います。事務局,お願いします。

【広瀬委員】
 すいません、よろしいですか。
 あと付け加えることとしては、PFOSとPFOAを合算して目標値を設定するということについて、これも厚労省のほうの委員会のほうで説明させていただきましたけれども、毒性学的なメカニズムの観点、まだ完全に解明されているわけではありませんけれども、例えば肝臓への動物への影響の指標などは類似のメカニズムで起きてるということが示唆されていますし、それ以外のエンドポイントでも類似の影響が認められてるということで、メカニズムの観点から合算値としています。以上です。

【松井座長】
 ありがとうございます。その他、ございませんでしょうか。それではTDIについてと、それから合算についてもご意見いただきました。
 西村先生、お願いします。

【西村委員】
 はい、西村です。よろしいでしょうか。
 ご説明どうもありがとうございました。今、広瀬先生から合算についてのご説明がありましたけれども、現在の科学的な知見、今、ご説明があったとおりで、私もその理解でよろしいかと思います。将来、新たな科学的な知見が出た場合には、その辺を含めてまた合算についても検討するということで、現時点ではそれで安全性を見越していますので、合算という評価で私は理解できますので、それをお認めしたいと思います。以上です。

【松井】
 ありがとうございます。その他ございませんでしょうか。よろしいですか。それでは続きの説明について事務局からお願いします。

【事務局】
 ありがとうございます。それでは続きまして2番目の所に移りたいと思います。2番目は水質環境基準体系における位置付けの見直しということでご説明させていただきます。
 こちら、資料のほうに事務局案の提案を書かせていただいておりますけれども、こちら要監視項目に位置付けるというふうに考えてございますので、そちらのご説明をさせていただきます。
 まずこれまでの水質環境基準健康項目、及び要監視項目の選定の考え方ということで整理させていただいておりますが、こちら、選定の考え方として、①として人の健康への影響を評価した毒性情報等に関する知見があるかどうか。それから②といたしまして、水環境中での検出状況、それから生産・使用等の実態等、これらを踏まえて各項目の取り扱いを判断するということを基本としております。
 こちら、①と②についてもう少し詳しくご説明させていただきます。こちら、①の人の健康への影響を評価した毒性情報等に関する知見についてということで、今回のPFOS、PFOAに関しましては、ある程度、動物実験等によるデータ等があるということ。それから2番目の矢印の所ですけれども、世界的に統一的な有害性評価値が定められているわけではございませんが、NOAEL等の情報がUSEPA、EFSA等々、各国各機関でさまざまな有害性評価値が提案されているなど、近年、知見が蓄積、集積されつつあるという現状でございます。
 それから②のポイントですけれども、水環境中での検出状況、それから生産・使用等の実態等についてということでご説明させていただきますが、まず検出状況に関しましては、過去数年にわたり一定程度検出される状況が継続しております。また、一部地域におきましては、先ほどの目標値案を超過する地点もあるというのが現状でございます。それから製造・輸入等に関しましてですが、製造・輸入等に関しましてはPOPs条約に登録以降、製造・輸入に関してはない状態が続いておりまして、発生源に関しましては限定されていると考えられております。ただ、その状況でございますが、水環境からは検出が確認されているため、排出源等の情報まで明確になっているとは言い難い。そのため、引き続き知見の集積を図る必要があるというのが現状の段階だと考えてございます。
 こちらをまとめさせていただきますと、PFOS及びPFOAについては、各国、及び各機関でさまざまな有害性評価値が提案されるなど、ある程度の知見が近年、集積しつつあります。また、国内外の法規制を受けて、国内における発生源は限定されているものと考えられますが、水環境中では一定程度、検出される状況が確認されておりまして、環境中における検出状況について注視する必要がある。このような状況から要監視項目に位置付けるということにしたいと考えております。
 続きまして、こちら、指針値(暫定)という概念、こちらを導入することにあたってのご説明でございます。国際的にもPFOS及びPFOAの評価が大きく動いてる時期ということもございまして、また、毒性学的に明確な目標値の設定は困難であるが、わが国において、河川及び地下水等からPFOS及びPFOAが検出される状況が確認されており、水質環境基準体系における監視強化の観点からも、目安となる値を示すことは意義があると考えられます。そのため今回、こちら、指針値(暫定)ということにしたいと考えてございますので、こちらに関してのご意見をいただければと思っております。ご説明、以上となりますので松井座長、よろしくお願いいたします。

【松井座長】
 ありがとうございます。それでは今のご説明で、まずは要監視項目に格上げするということについて、それから指針値(暫定)を付けるということについてご説明いただいたのですけども、まずは要監視項目に格上げすることにつきまして、委員の皆さま方からご意見いただきたいと思います。よろしくお願いします。ご意見ある場合にはミュートを解除してください。指針値を暫定とすることについてご意見いただきたいと思います。ご説明では毒性学的な根拠や設定が動いている時期であるので暫定としたいというご説明だったと思います。
 西村先生、何かご意見ありましたらよろしくお願いします。

【西村委員】
 まず格上げについてですけれども、データの集積を努める、そのためにはある一定の値を指標にして測定をしなくてはいけないということもありますので、格上げをすることについては賛成です。それからまた暫定と付けるのも、ご説明のとおりで理解できますので、当面、暫定という言葉が付いても、測定のための一つの指針としての数値というのはないと測定も定量下限などの設定なども難しいので、暫定という値を付けてその指針値なりを示すというのは私は賛成いたします。以上です。

【松井座長】
 ありがとうございます。他この他に、全体に通じても基準の位置付けの見直しにつきましてご意見があればお願いしたいと思います。よろしいですか。島﨑委員。

【島崎委員】
 事務局案に賛成いたします。ただし、測定が都道府県に任されている面があるので、濃度が高いと判断される水域については、各自治体による定期的な監視を促していただきたい。

【松井座長】
 ありがとうございます。私も全くそうだと思っております。ありがとうございます。他にご意見ございますでしょうか。それでは全体通じてご意見ある方いらっしゃれば、マイクミュートをオフにしていただければと思います。よろしいですか。
 西村先生、お願いします。

【西村委員】
 コメントですけれども、先ほど島﨑委員からもご指摘があったと思いますけれども、公共用水域が2010年をピークに測定値点数が減ってきています。また、地下水では最近ほとんど、まあ以前もですけども、検出数が少ないので、この辺のところも環境省でも、少し考慮していただいて、先ほど島﨑先生のご意見とも重なると思いますけども、測定数を増やして情報の収集に努めていただければと思います。特に地下水につきましては、PFOS、PFOAのさまざまな異性体などが分解物なのか、土着吸着性の違いによって少し表流水とは違ったパターンも見えることもありますので、その辺も含めてデータの集積にぜひ積極的に取り組んでいただければと思いますのでよろしくお願いいたします。以上です。

【松井座長】
 ありがとうございます。私も要監視項目に格上げされることを契機にして、より一層、監視調査が進むことを期待していますし,このことは重要だと思っておりますのでお願いします。他にございますでしょうか。よろしいですか。それではご意見もありませんので、本日の議事はこれで全て終わりましたので、進行につきまして事務局にお返ししたいと思います。よろしくお願いします。

【事務局】
 松井先生、ありがとうございます。最後になりますけれども、本日欠席の鈴木委員ですけれども、鈴木委員のほうにヒアリング、ご意見を伺いに行っておりまして、その際のご意見を簡単にご説明させていただきます。鈴木委員のほうから毒性評価、TDIですとか、寄与率10%等に関しましては妥当であるということで、反対のご意見はございませんでした。最終的に位置付け等まで含めましてご説明した案で問題はないということでご賛同のご意見をいただいておりますのでご紹介させていただきます。以上でございます。

【事務局】
 それでは最後に環境省水・大気環境局、筒井水環境課長よりごあいさつをお願いいたします。

【筒井水環境課長】
 環境省水環境課の課長の筒井でございます。委員の先生方、本日はこのWEBでの開催という形になりましたけれども、ご議論ありがとうございました。また、昨年末の1回目、それから今回2回目、併せて本当にいろいろなご意見をいただきましてありがとうございました。本日はこのような、新型コロナウイルスの関係でウェブでの会議という形になりまして、進行などでもいろいろご不便をお掛けしましたこと、申し訳ございませんでした。
 本日の検討、ご審議の結果、要監視項目として位置付けて暫定指針値50ng/Lという案を取りまとめていただきました。本日いただいた案につきましては、今後、中央環境審議会の専門委員会において議論を進めていって、その議論を経た上で対応を進めていきたいというふうに考えております。本日、その他、この要監視項目に位置付けることによって環境中のモニタリングの充実などのご意見などもいただきましたので、そういうとこも含めて今後の作業をしっかりと進めていきたいというふうに考えております。
 最後になりましたけれども、本日の検討会、そして昨年からの本検討会の検討につきまして、委員の先生方にさまざまなご議論をいただきまして、貴重なご意見いただきました。あらためて御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。以上でございます。

【事務局】
 本日は熱心にご議論いただきありがとうございました。本日の議事録につきましては、まず事務局で案を作成いたします。その後、先生方にご確認をお願いし、追って環境省のホームページで公表いたしますのでよろしくお願いいたします。本日はご討議いただきまして誠にありがとうございました。これにて本日の検討会を閉会といたします。どうもありがとうございました。

閉会(12:00)

以上

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