報道発表資料
2026年07月07日
- 地球環境
「アジア太平洋シナジーレポート」の公表について
1.2026年6月29日~6月30日に、タイ・バンコクにおいて開催された「第7回パリ協定と2030アジェンダのシナジー強化に関する国際会議」において、「アジア太平洋シナジーレポート」(以下「シナジーレポート」と言う。)が公表されました。
2.シナジーレポートは環境省支援の下、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、アジア開発銀行(ADB)、国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP-ROAP)がリード機関、地球環境戦略研究機関(IGES)が事務局となり作成されました。
3.シナジーレポートは、気候変動、生物多様性の損失、汚染という「三つの世界的危機」への対応により、SDGs達成を加速するため、多様な主体によるシナジーアプローチ(相乗効果を生み出す取組)の効果的な実施に向けた指針として、アジア太平洋地域の140以上のシナジー実践事例から導き出された包括的な分析を踏まえ、まとめられました。
2.シナジーレポートは環境省支援の下、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、アジア開発銀行(ADB)、国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP-ROAP)がリード機関、地球環境戦略研究機関(IGES)が事務局となり作成されました。
3.シナジーレポートは、気候変動、生物多様性の損失、汚染という「三つの世界的危機」への対応により、SDGs達成を加速するため、多様な主体によるシナジーアプローチ(相乗効果を生み出す取組)の効果的な実施に向けた指針として、アジア太平洋地域の140以上のシナジー実践事例から導き出された包括的な分析を踏まえ、まとめられました。
■ シナジーレポートの目的
世界人口の60%以上を擁するアジア太平洋地域では、気候変動、生物多様性の損失、 汚染といった環境問題に加え、格差の拡大をはじめとする社会的課題を抱えており、2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)の達成が危ぶまれています。こうした課題の解決には、個別に対処するのでなく、分野横断的な取組を通じてトレードオフを最小化し、相乗効果を最大化するシナジーアプローチが有効です。そして、シナジーのコンセプトを現場で実践することが不可欠です。このため、具体的なケーススタディ、戦略的ガイダンス等をとりまとめ、アジア太平洋地域の国際機関、国、自治体、企業や住民を含む多様な主体が、シナジーを発揮する取組を効果的に実施することを支援するため、本レポートは作成されました。
■ シナジーレポートの概要
本レポートは、気候変動、生物多様性の損失、汚染という「三つの世界的危機」に対応するためのシナジーアプローチについて整理しています。第2章から第5章において、「気候と健康」、「ネイチャーポジティブ」、「循環経済」、「都市」の4つの切り口から、分析と提言を行っています。また、これらの取組を支える要素として、ファイナンス、データ・ツール、ガバナンス及び地域協力のあり方を提示しています。
別冊では、アジア太平洋地域の各国から収集された、シナジーを具体的な政策や現場に展開している140以上の事例をまとめています。
これらの分析や事例を踏まえ、SDGs達成と「三つの世界的危機」への対応を同時に進めるため、以下の6つの戦略的方向性を提言しています。
① シナジーを国家政策の共通の指針として位置付けること
② 都市・地方自治体の役割を強化すること
③ 分野横断的な投資を促進すること
④ データ及び分析ツールを活用した統合的な意思決定を進めること
⑤ 政府、自治体、企業及び市民社会等の多様な主体による連携を強化すること
⑥ 多国間・地域協力を通じて知見の共有や相互学習を促進し、シナジーアプローチに基づく取組を地域全体へ展開すること
つまり、気候変動、生物多様性の損失及び汚染への対応を個別に進めるのではなく、政策、資金、データ及びガバナンスを横断的に結び付けるシナジーアプローチこそが、環境保全、経済発展及び人々の健康・福祉の好循環を生み出し、「三つの世界的危機」への対応とSDGs達成を同時に進めるための実践的かつ不可欠な方策であるとしています。
また、2030年以降を見据えた持続可能な発展に向け、分断的な対応から統合的なアプローチへの転換を促しています。
(参考)目次
冒頭 概要
第1章 序論・シナジーについて
第2章 気候と健康分野におけるシナジーの活用
第3章 ネイチャーポジティブなアプローチによる生物多様性の保全
第4章 汚染対策に向けた循環経済ソリューションの推進
第5章 レジリエントでシナジーを活かした解決策を提供する基盤としての都市活用
第6章 コベネフィット最大化に向けてシナジーを活かしたファイナンスの活用
第7章 データシステムと分析ツールの活用によるシナジーを活かした政策の強化
第8章 シナジー推進に向けたガバナンスの強化
第9章 結び・今後に向けて
別冊 140以上のシナジー事例集
■ 関連リンク
・アジア太平洋シナジーレポート(英文)
Asia-Pacific synergies report : advancing synergistic solutions to the triple planetary crisis and the SDGs | ESCAP
・第7回パリ協定と2030アジェンダのシナジー強化に関する国際会議
Climate SDGs Conference 2026 | United Nations (英語)
・国連アジア太平洋経済社会委員会 第9回環境と開発委員会
Committee on Environment and Development, Ninth Session | ESCAP (英語)
以上
Asia-Pacific synergies report : advancing synergistic solutions to the triple planetary crisis and the SDGs | ESCAP
・第7回パリ協定と2030アジェンダのシナジー強化に関する国際会議
Climate SDGs Conference 2026 | United Nations (英語)
・国連アジア太平洋経済社会委員会 第9回環境と開発委員会
Committee on Environment and Development, Ninth Session | ESCAP (英語)
以上
連絡先
環境省地球環境局国際連携課
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8243
- 課長
- 内藤 冬美
- 課長補佐
- 知識 寛之
- 担当
- 中根 宏