報道発表資料

この記事を印刷
2025年06月06日
  • 総合政策

姫川第八発電所新設による再開発計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「姫川第八発電所新設による再開発計画 環境影響評価準備書」(東京発電株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

 環境大臣意見では、
(1)可能な限り土地の改変を抑制した上で、切土及び盛土法面の保護並びに濁水処理設備等による適切な環境保全措置を講ずること
(2)蛇紋岩分布域の掘削に伴い発生する自然由来のアスベストや重金属類を含有する掘削土(要対策土)について、工事中の飛散防止、適切な運搬、処理、管理及び環境監視を行い、環境監視の結果、環境中への重金属類の溶出が確認された場合には、必要な措置を講ずること
(3)クマタカ及びサシバの生息・繁殖状況を踏まえ、工事時期について更に検討を行い、必要に応じて工事位置の調整、コンディショニング、人工代替巣の設置等の環境保全措置を適切に講じること
 等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力30,000kW以上の水力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「姫川第八発電所新設による再開発計画 環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

 ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意 見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 新潟県糸魚川市において、既存の姫川第七発電所にある2基の発電機のうち1号機を廃止し、新たに姫川第八発電所として、最大出力38,700kWの水力発電所を設置する事業。
 ・ 事業者  東京発電株式会社
 ・ 事業位置 新潟県糸魚川市大字小滝から大字須沢まで
 ・ 出力   最大38,700kW

(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続】
 ・ 公表         令和4年9月9日~同年10月11日(住民意見0件※2
 ・ 新潟県知事意見提出  令和4年11月1日
 ・ 環境大臣意見提出   令和4年11月17日
 ・ 経済産業大臣意見提出 令和4年11月28日

【方法書の手続】
 ・ 縦覧         令和5年5月10日~同年6月9日(住民意見0件※2
 ・ 新潟県知事意見提出  令和5年9月25日
 ・ 経済産業大臣勧告   令和5年10月27日

【準備書の手続】
 ・ 縦覧         令和6年11月26日~令和7年1月10日(住民意見0件※2
 ・ 新潟県知事意見提出  令和7年5月27日
 ・ 環境大臣意見提出   令和7年6月6日

 ※2 環境の保全の見地からの意見の件数。

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
加藤 聖
室長補佐
西山 卓也
審査官
河合 実名子
担当
寺田 彩乃

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

Get ADOBE READER