報道発表資料

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2025年04月25日
  • 大臣官房

グリーンファイナンスに関する「グリーンプロジェクトに寄与する事業の考え方」の公表について

1.環境省では、我が国のグリーンファイナンス市場の更なる発展のため、グリーンボンドやグリーンローンの対象プロジェクトであるグリーンプロジェクト等の例示リストである付属書1別表(グリーンリスト)の拡充等の検討を実施しています。
 
2.今般、グリーンプロジェクトのバリューチェーンで重要な役割を果たすものの、それ自体では明確にグリーンとは位置付けられない事業、すなわちグリーンプロジェクトに寄与する事業の考え方について、主にグリーンリストに関するワーキンググループにおいて議論を行い、その内容を取りまとめましたので、公表します。

概要

 我が国のグリーンファイナンス市場の更なる発展のためには、新規調達者・分野への裾野拡大が重要であることから、環境省では、グリーンボンドやグリーンローンの対象プロジェクトであるグリーンプロジェクト等の例示リストである付属書1別表(グリーンリスト)の拡充等の検討を実施しています。
 今般、同ワーキンググループと同ワーキンググループを設置するグリーンファイナンスに関する検討会において、グリーンプロジェクトに寄与する事業の考え方について議論を行いました。グリーンプロジェクトに寄与する事業とは、グリーンプロジェクトのバリューチェーンで重要な役割を果たすがそれ自体では明確にグリーンとは位置付けられない事業、「グリーンイネーブリングプロジェクト」を指します。
 国際資本市場協会(ICMA)は2024年6月に「Green Enabling Projects Guidance」(以下「GEPガイダンス」という。)を公表し、グリーンイネーブリングプロジェクト(以下「GEP」という。)に求められる評価項目等を示しました。これを受けて環境省では今般、GEPガイダンスで提示された評価項目ごとの分析・評価や、検討を要する論点、グリーンファイナンスの拡大に資するGEPの効果的な利用について、上記ワーキンググループ等において議論し、その内容を「グリーンプロジェクトに寄与する事業の考え方」として取りまとめましたので、お知らせします。
本資料はGEPと考えられる案件に係るグリーンボンドの発行やグリーンローンの組成において、ICMAのGEPガイダンスに加えて、本邦市場参加者が参照しうる補助的な資料となります。
 環境省ではICMAにおける今後の議論の状況を踏まえ、引き続き本資料の内容を含め、GEPについての検討を継続していきます。

関連情報

・グリーンリストに関するワーキンググループ
https://www.env.go.jp/policy/greenbond/gb/conf/conf_r31216.html

連絡先

大臣官房環境経済課環境金融推進室
代表
03-3581-3351
課長
平尾 禎秀
企画官
平良 耕作
室長補佐
影山 凡子
担当
松原 康平