報道発表資料
2025年03月18日
- 大気環境
- 水・土壌
環境測定分析統一精度管理調査に関する 令和6年度調査結果の取りまとめについて
環境省では、環境測定分析の信頼性の確保、精度の向上等を目的として、昭和50年度から環境測定分析統一精度管理調査を実施しています。
令和6年度は496の分析機関からの参加があり、全ての調査項目において、良好又は過去と同程度の結果となりました。
令和7年度も継続して調査を行う予定としています。
令和6年度は496の分析機関からの参加があり、全ての調査項目において、良好又は過去と同程度の結果となりました。
令和7年度も継続して調査を行う予定としています。
令和6年度環境測定分析統一精度管理調査結果について
1.調査目的等
環境省では、均質に調製された環境試料を全国の環境測定分析機関に送付し、その分析結果と前処理条件や測定機器の使用条件等との関係、その他分析実施上の具体的な問題点等について検討・解析することにより、環境測定分析の精度向上、環境測定データの信頼性確保等を図ることを目的として、昭和50年度から環境測定分析統一精度管理調査を実施しています。今般、環境測定分析統一精度管理調査検討会において、令和6年度環境測定分析統一精度管理調査結果を取りまとめました。
2. 令和6年度調査結果の概要
(1)調査項目
(a)基本精度管理調査
【模擬排水試料(一般項目等)】
全燐、ほう素、カドミウム、鉛、鉄
(b)高等精度管理調査
【模擬水質試料(農薬)】
<詳細項目> シマジン、チオベンカルブ
<参照項目> フェニトロチオン
【模擬大気試料(揮発性有機化合物)】
<詳細項目> クロロエチレン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トルエン、ベンゼン
<参照項目> トリクロロエチレン、1,3-ブタジエン、四塩化炭素
(2)参加分析機関数
公的機関126、民間機関370、計496 機関
(3)分析・調査結果
(a)基本精度管理調査
【模擬水質試料(一般項目等)】
全燐、ほう素、カドミウム、鉛及び鉄は、室間精度CV※が2.80~7.51%であり、良好な結果となりました。
(b)高等精度管理調査
【模擬水質試料(農薬)】
詳細項目は、室間精度CVが17.6~18.0%、参照項目は、室間精度CVが21.1%であり、前回(令和2年度)調査の室間精度CV(13.2~21.4%)と比較して、同程度の結果となりました。
【模擬大気試料(揮発性有機化合物)】
詳細項目は、室間精度CV が13.6~21.3%、参照項目は、室間精度CV が21.5~31.6%であり、前回(平成30年度)調査の室間精度CV(12.0~26.6%)と比較して、同程度の結果となりました。
※「室間精度CV」は、参加分析機関間のばらつきを表す変動係数を示す。
(4)その他(検討会による指摘事項等)
濃度算出における希釈倍率間違い、単位間違い、転記ミスが多く見られたことから、複数の担当者による確認が必要です。
今回の調査では、ヘリウム代替ガスを用いたガスクロマトグラフ(質量分析計)や液体クロマトグラフ質量分析計による農薬分析の可能性が示唆されました。今後は、分析機関において適正な測定条件の情報を集積していくことが重要です。
令和6年度環境測定分析統一精度管理調査結果の詳細については、
https://www.env.go.jp/air/tech/seidokanri/report/index.htmlに掲載しています。
環境省では、均質に調製された環境試料を全国の環境測定分析機関に送付し、その分析結果と前処理条件や測定機器の使用条件等との関係、その他分析実施上の具体的な問題点等について検討・解析することにより、環境測定分析の精度向上、環境測定データの信頼性確保等を図ることを目的として、昭和50年度から環境測定分析統一精度管理調査を実施しています。今般、環境測定分析統一精度管理調査検討会において、令和6年度環境測定分析統一精度管理調査結果を取りまとめました。
2. 令和6年度調査結果の概要
(1)調査項目
(a)基本精度管理調査
【模擬排水試料(一般項目等)】
全燐、ほう素、カドミウム、鉛、鉄
(b)高等精度管理調査
【模擬水質試料(農薬)】
<詳細項目> シマジン、チオベンカルブ
<参照項目> フェニトロチオン
【模擬大気試料(揮発性有機化合物)】
<詳細項目> クロロエチレン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トルエン、ベンゼン
<参照項目> トリクロロエチレン、1,3-ブタジエン、四塩化炭素
(2)参加分析機関数
公的機関126、民間機関370、計496 機関
(3)分析・調査結果
(a)基本精度管理調査
【模擬水質試料(一般項目等)】
全燐、ほう素、カドミウム、鉛及び鉄は、室間精度CV※が2.80~7.51%であり、良好な結果となりました。
(b)高等精度管理調査
【模擬水質試料(農薬)】
詳細項目は、室間精度CVが17.6~18.0%、参照項目は、室間精度CVが21.1%であり、前回(令和2年度)調査の室間精度CV(13.2~21.4%)と比較して、同程度の結果となりました。
【模擬大気試料(揮発性有機化合物)】
詳細項目は、室間精度CV が13.6~21.3%、参照項目は、室間精度CV が21.5~31.6%であり、前回(平成30年度)調査の室間精度CV(12.0~26.6%)と比較して、同程度の結果となりました。
※「室間精度CV」は、参加分析機関間のばらつきを表す変動係数を示す。
(4)その他(検討会による指摘事項等)
濃度算出における希釈倍率間違い、単位間違い、転記ミスが多く見られたことから、複数の担当者による確認が必要です。
今回の調査では、ヘリウム代替ガスを用いたガスクロマトグラフ(質量分析計)や液体クロマトグラフ質量分析計による農薬分析の可能性が示唆されました。今後は、分析機関において適正な測定条件の情報を集積していくことが重要です。
令和6年度環境測定分析統一精度管理調査結果の詳細については、
https://www.env.go.jp/air/tech/seidokanri/report/index.htmlに掲載しています。
連絡先
環境省水・大気環境局環境管理課
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8314
- 課長
- 𠮷川 圭子
- 課長補佐
- 桑原 厚
- 担当
- 瀧本 柊