報道発表資料

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2025年01月31日
  • 総合政策

(仮称)嶺北香美ウィンドファーム事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)嶺北香美ウィンドファーム事業に係る計画段階環境配慮書」(株式会社GF)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 
 環境大臣意見では、
(1) 想定区域及びその周辺では、クマタカ等の生息が確認されているほか、サシバ等の渡り経路となっている可能性があることから、適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること
(2) 想定区域の周辺では、四国山地のツキノワグマの生息が確認されているほか、想定区域及びその周辺には、特定植物群落に選定された「青ザレ山と周辺の植生」並びに植生自然度が高いとされたササ群落(Ⅳ)及びシラキ-ブナ群集等の植生が存在していることから、動植物及び生態系への影響について適切に予測及び評価を行い、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
 等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者である株式会社GFに対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。

※ 計画段階環境配慮書:事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。

■ 事業の概要

 高知県香美市及び長岡郡大豊町において、最大で出力154,800kWの風力発電所を設置する事業。
 事業者   株式会社GF
 事業位置  高知県香美市及び長岡郡大豊町(事業実施想定区域面積 約2,662ha)
 出力    最大154,800kW(単機出力 最大4,300kW×最大36基)

(参考)環境影響評価に係る手続

・ 令和6年12月17日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和7年 1月31日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

 

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
加藤 聖
審査官
中山 裕貴
審査官
奈良尾 紀美子
審査官
原田 駿

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