報道発表資料

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2024年10月18日
  • 総合政策

(仮称)白山三ヶ野太陽光発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)白山(はくさん)三ヶ野(みつがの)太陽光発電事業 環境影響評価準備書」(パシフィコ・エナジー白山合同会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

 環境大臣意見では、
 (1) 対象事業実施区域の周辺には、複数の住居が存在していることから、建設機械及び施設の稼働に伴う騒音に係る生活環境への影響が懸念される。このため、低騒音型の建設機械の採用等の環境保全措置を確実に実施すること。また、パワーコンディショナ等の配置について再検討を行い、騒音による生活環境への影響を回避又は極力低減すること
 (2) 太陽電池発電設備中の有害物質の含有状況を把握した上で、適切な保守点検及び維持管理を行い、可能な限りリユースすることにより、廃棄物の発生抑制に努めるとともに、やむを得ず廃棄物となるものは可能な限りリサイクルするなど、適正な処理を行う計画とすること
 等を求めている。
 

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法においては、出力40,000kW以上の太陽電池発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととしている。
 本件は、「(仮称)白山三ヶ野太陽光発電事業 環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
 ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 三重県津市白山町において、最大出力89,600kWの太陽電池発電所を設置する事業。
   ・ 事業者   パシフィコ・エナジー白山合同会社
   ・ 事業位置  三重県津市白山町(対象事業実施区域の面積:約120.5ha)
   ・ 出力    最大89,600kW(交流),128,000kW(直流)

(参考)環境影響評価に係る手続

  【配慮書の手続】
   ・ 公表          令和4年10月 3日 ~ 同年11月2日(住民意見 2件※2
   ・ 三重県知事意見提出   令和4年12月 1日
   ・ 環境大臣意見提出    令和4年12月 8日
   ・ 経済産業大臣意見提出  令和4年12月13日
 
  【方法書の手続】
   ・ 縦覧          令和5年 3月17日 ~ 同年 4月17日(住民意見 2件※2
   ・ 三重県知事意見提出   令和5年 8月16日
   ・ 経済産業大臣勧告    令和5年 9月 8日
 
  【準備書の手続】
   ・ 縦覧          令和6年 4月16日 ~ 同年 5月30日(住民意見 9件※2
   ・ 三重県知事意見提出   令和6年10月 8日
   ・ 環境大臣意見提出    令和6年10月18日
 
   ※2 環境の保全の見地からの意見の件数。

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
加藤 聖
室長補佐
鈴木 祐介
審査官
奈良尾 紀美子
審査官
原田 駿

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