報道発表資料
2024年08月01日
- 水・土壌
第5回日中海洋ごみ協力専門家対話プラットフォーム会合及び第5回日中海洋ごみワークショップの結果について
2024年7月16日に、第5回日中海洋ごみ協力専門家対話プラットフォーム会合及び第5回日中海洋ごみワークショップを開催しました。本会合には、日本国環境省、中華人民共和国(中国)生態環境部、両国の大学・研究機関、地方公共団体等の専門家が出席し、海洋におけるマイクロプラスチックの特性及びそれに応じた生態影響・リスクの評価、情報技術を活用した海洋ごみの実態把握、地域における対策の事例、普及啓発・教育・市民参加の取組等について議論を行い、協力を継続していくことで一致しました。
■ 会合概要
1. 日 時 : 2024 年7月16 日9:00~12:30(現地時間)
2. 場 所 : 中華人民共和国・浙江省台州市
3. 主 催 : 日本国環境省、中華人民共和国(中国)生態環境部
4. 出席者 : 日本側:環境省、大学・研究機関、公益財団法人
中国側:生態環境部、大学・研究機関、地方公共団体、公益財団法人
5. 成 果
2. 場 所 : 中華人民共和国・浙江省台州市
3. 主 催 : 日本国環境省、中華人民共和国(中国)生態環境部
4. 出席者 : 日本側:環境省、大学・研究機関、公益財団法人
中国側:生態環境部、大学・研究機関、地方公共団体、公益財団法人
5. 成 果
- 両国は、それぞれの国が実施している、海洋におけるマイクロプラスチックの特性及びそれに応じた生態影響・リスクの評価や、情報技術を活用した海洋ごみの実態把握に関する研究について発表し、意見交換を実施しました。海洋におけるマイクロプラスチックの特性・生態影響・リスクの評価については、粒子としての影響や化学物質による影響が実験環境下で確認されている一方で、科学的知見の蓄積はその途上であり、形状、サイズ、ポリマーの種類等が多様な実環境におけるリスクを把握するためには、実環境と実験室の違いも考慮した、新しいリスク評価の手法開発が必要という認識で一致しました。
- 海洋ごみの実態把握については、両国において、ドローンや固定カメラ等のリモートセンシング技術を活用した海洋ごみの情報収集、AI 等を活用した画像解析、それらによって得られた情報によるデータベースの構築等、情報技術を活用した最新の取組を共有するとともに、他国との協力による国内外での更なる展開等について議論を行いました。
- 両国の地方公共団体における海洋ごみ対策について、様々な地域の取組事例の共有や意見交換を行い、理解を深めました。例えば、海洋ごみに関する普及啓発の取組としては、両国において小学生から大学生まで幅広い学生に対し清掃活動や講座、イベント等が実施されていることを確認しました。また、地方公共団体、事業者、地域住民等が連携し、海洋ごみの回収からリサイクルまでを行う資源循環の取組等について共有がなされ、他の地域へ取組を広めていくための工夫についても議論が行われました。
- 会合終了後、両国の参加者は、浙江省による海洋プラスチックごみの回収・リサイクルプログラムである「藍色循環(Blue Circle)」の一環として運営されている海洋ごみの回収施設や処理・リサイクル施設を訪問し、意見交換を行いました。
- 両国は、海洋ごみ汚染対策における意見交換の有益性を共有し、今後も協力を続けていくことで一致しました。
- 第6回会合は日本の主催で、2025 年上半期頃に開催する案を示し、詳細を継続検討していくことを確認しました。
連絡先
環境省水・大気環境局海洋環境課海洋プラスチック汚染対策室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-6205-4934
- 室長
- 中山 直樹
- 室長補佐
- 長谷 代子
- 係長
- 宮﨑 一騎